オンライン面接を実施する5つのメリットと3つのデメリット・注意点などについて解説!
最近では、あたりまえのようにオンライン面接を実施している企業が増えてきています。しかし、オンライン面接を実施することによって具体的にどのような効果があるのか理解していない担当者も多いはずです。
そこで本記事では、対面での面接と比較しながらオンライン面接のメリットやデメリット・オンライン面接を実施する際の注意点などについて解説します。
目次
オンライン面接を行う企業が増えた背景
オンライン面接をおこなう企業が増えた背景として考えられるのは2つ。
1つ目は新型コロナウイルスの影響です。
感染対策の一環としてオンライン面接が普及し始め、今では定着してきています。ワクチン接種なども徐々に進んできていますが、withコロナということでオンライン面接は継続するという企業も多いでしょう。
2つ目は採用活動における市場の変化です。
現在の日本では少子高齢化が急速に進んでおり、人手不足が懸念されています。そのため、現在は「超売り手市場」と呼ばれているほどです。複数の企業に応募するのが当たり前となってきているので、企業としても人材を確保するのが非常に大変になってきています。
他の企業がオンライン面接をおこなっているのにも関わらず、自社では対面でしか面接ができないとなったら求職者はどう思うでしょうか。融通が効かない会社だという理由で、志望する人も減少してしまいます。
また、なるべく求職者に対して交通費などの負担をかけないようにするためにもオンライン面接をおこなう企業が増えているのです。
オンライン面接の5つのメリット
オンライン面接を行うメリットは、以下の5つです。
・人材を確保できる幅が広がる
・スケジュール調整がしやすい
・コストを削減できる
・新型コロナウイルス感染症の対策にもなる
・多くの求職者と面接できる
順番に解説します。
人材を確保できる幅が広がる
これまでの対面での面接では、わざわざ面接会場に来てもらう必要がありました。そのため、面接を受けたくても遠方のため、エントリーすることを断念する求職者も少なくありませんでした。
しかし、オンライン面接では全てネット上で完結するため、求職者の住んでいる場所に関係なくどこでも面接が可能です。その結果、これまで以上に人材を確保できる幅の広がりに期待できます。
スケジュール調整がしやすい
企業側は、これまで面接するにあたって会場を準備する必要がありましたが、オンライン面接では全てネット上で完結するので、すぐに面接を開始できます。また、求職者の多くは複数の企業にエントリーしているため、移動時間も含めると面接できる日程が限られていました。
しかし、オンライン面接では移動時間がないので、これまで以上に時間を確保しやすくなり、スケジュール調整がしやすくなっているのです。
コストを削減できる
これまでの対面での面接では、面接するための会場を別で設けたり、遠方からの求職者に対しては交通費や宿泊費を渡していたりすることも珍しくありませんでした。
しかし、オンライン面接ではネット環境とパソコンさえあれば実施できるため、会場を設定する必要がありません。交通費や宿泊費も渡さなくて済むので、採用活動における時間や費用などのコストを大幅に削減することができます。
新型コロナウイルス感染症の対策にもなる
現在も新型コロナウイルス感染症は猛威を奮っています。そのため、対面での面接しか実施していない場合には、感染症対策がしっかりと行われていない企業であると認識されてしまい、エントリーを辞退する求職者も少なくありません。
オンライン面接を実施することで、新型コロナウイルス感染症対策にもつながるので、求職者も安心して面接を受けることが可能です。
多くの求職者と面接できる
対面での面接では、会場を確保したり準備したりする必要があったので、1日の面接回数が限られていました。
しかし、オンライン面接ではネット上で全て完結するため、会場の確保や準備するという手間が省けます。面接会場に向かう必要もなくなるので、無駄な時間を削減して効率的に面接が実施できるようになります。
その結果、これまで以上に多くの求職者と面接することが可能です。
オンライン面接の3つのデメリット
オンライン面接には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
主なデメリットは以下の3つです。
・トラブルが発生しやすい
・コミュニケーションが取りにくい
・自社の魅力を伝えづらい
一つずつ解説します。
トラブルが発生しやすい
オンライン面接を実施する際には、パソコンなどの機材に加え、安定したインターネット環境が必須です。なぜなら、インターネット環境が悪いと、画面が突然フリーズしたり音声が聞こえなくなったりするなどのトラブルが発生することがあるからです。
トラブルを修復するのに時間がかかると、求職者の集中力が低下してしまい、志望度が一気に下がってしまう恐れもあるので、トラブル発生時のマニュアルを作成しておくなどの対策を講じましょう。
コミュニケーションが取りにくい
オンライン面接では、画面越しにお互いを認識しなければいけないので、雰囲気や人柄が伝わりにくいというデメリットがあります。また、インターネット環境が悪いとタイムラグが発生することもあるので、コミュニケーションが取りにくく、気まずい雰囲気になることも少なくありません。
そのため、面接を実施する前にインターネット環境の動作確認を行い、面接担当者が積極的に会話をリードすることを意識してみましょう。
自社の魅力を伝えづらい
オンライン面接では、実際に働いている従業員の姿や職場環境を見せることができないので、自社の魅力を伝えづらいというデメリットもあります。そのため、自社で働くイメージが湧きにくく、不安に感じてしまった結果、内定を辞退してしまうという原因にもなりかねません。
非常にもったいないので、採用動画を作成したり入社前に先輩社員と話せる懇親会を設けたりするなどの対策を講じてみましょう。
オンライン面接の3つの注意点
オンライン面接を実施する際には、以下の3点に注意しましょう。
・身振り手振りなどのリアクションを大きくする
・通信環境が問題ないかチェックする
・周囲の音に気をつける
順番に解説します。
身振り手振りなどのリアクションを大きくする
デメリットでも述べたように、オンライン面接ではお互いの表情が読み取りづらくなります。
特に求職者は面接ということで緊張もしています。面接官の表情が読み取れないと自分の発言に自信が無くなり、不安と緊張によって本来の力を発揮することができないというケースも多々あります。
求職者の緊張をほぐす意味でも、面接官は身振り手振りなどのリアクションをいつもより大きくすることを心がけましょう。
通信環境が問題ないかチェックする
お互いの通信環境が正常でないと面接をスムーズに進めることができません。そのため、事前に問題がないかチェックしましょう。
面接が始まったら、求職者の方に「通信環境が悪かったらいつでもおっしゃってくださいね」などと一声かけてあげると、求職者もリラックスして面接をおこなうことができます。
周囲の音に気をつける
オンライン面接では周囲の音にも気をつけましょう。
最近ではリモートワークをおこなう企業も増えているので、自宅で面接をおこなう面接官も少なくありません。周囲の音がうるさいと、求職者は面接に集中できなくなる可能性があるので、なるべく周囲の音が聞こえないような部屋で面接をおこないましょう。
オンライン面接を導入済みの企業から聞くトラブルや悩み
実際にオンライン面接を行っている企業には以下のようなトラブルや悩みが見受けられます。
順番に解説していきます。
通信環境や機材面のトラブルの解決に時間がかかった
通信環境や機材面のトラブルを経験した人は少なくないはずです。Wi-Fiの電波が悪く、途中でフリーズしてしまったり、カメラがオンにならず面接終了まで顔が見えなかったなどのトラブルがあります。
トラブルを解決するのは非常に時間がかかるので、対策を講じておく必要があります。
一度トラブルが起こると心配し面接に集中できない
一度トラブルが起きてしまうと、今後もまた同じようなことが起こらないか心配になってしまいます。トラブルが発生すると求職者に不信感を与えてしまい、志望度が一気に下がるということもありえるからです。
そのため、ヒヤヒヤしながら面接に臨むという面接官もいます。
同時並行で多くの面接を進める場合の運用が大変
大手企業などでは採用人数が非常に多いです。そのため、同時間帯に面接を同時並行で行い、それを1日に複数ターン回すという場合があります。
そういった場合は、面接官を一人一人ケアしつつ、時間の調整やトラブル対応を順次行う必要があるため、人事の運営負荷が大きいという声もあります。
まとめ
本記事では、オンライン面接のメリットやデメリット・オンライン面接を実施する際の注意点などについて解説しました。オンライン面接を実施することで、人材を確保できる幅が広がったり、コストを削減したりすることが可能です。
ただし、トラブルが発生しやすくなったりコミュニケーションが取りにくくなったりするなどのデメリットもあるので、注意しましょう。現在も新型コロナウイルス感染症が蔓延しているので、今後もオンライン面接が主流になることが予想されます。
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本記事を参考にオンライン面接を実施しましょう。