オンライン/Web研修を開催するメリットや具体的なやり方・成功させるためのポイントなどを解説!
現在も新型コロナウイルスが猛威を奮っており、研修をオンライン(Web)で開催する企業が増えてきています。オンライン(Web)での研修はどのような特徴があるのか気になる担当者も多いはずです。
そこで本記事では、オンライン(Web)研修のメリットや具体的なやり方・成功させるためのポイントなどについて解説します。
目次
オンライン(Web)研修とは
オンライン(Web)研修とは、その名の通りパソコンやスマートフォンなどを用いてオンラインで実施する研修です。
オンライン(Web)研修には以下の2つがあります。
・双方向型:講師と受講者がリアルタイムでコミュニケーションできる形式
・オンデマンド型:事前に準備されたコンテンツを受講者が自分の好きなタイミングに合わせて視聴する形式
グループワークがメインであれば、双方向型が向いています。
以前からeラーニングのようなオンラインで学習できるオンデマンド型がありましたが、オンライン(Web)研修自体はそこまで普及していませんでした。しかし、2020年から急速に拡大した新型コロナウイルスによって、現在はオンライン(Web)研修を導入する企業が急速に増えてきています。
オンライン(Web)研修を開催するメリット
オンライン(Web)研修を開催するメリットは以下の4つです。
・場所に制限されることなくどこでも受講できる
・コストカットに期待できる
・録画や録音が簡単に行える
・研修のクオリティを一定に保つことができる
一つずつ解説します。
場所に制限されることなくどこでも受講できる
これまでの対面研修では、受講者が同じ場所に集まって開催する必要があったため、支社と本社が分かれている大企業の場合、わざわざ本社に来社する必要がありました。
しかし、オンライン(Web)研修は、パソコンもしくはスマートフォンとインターネットに接続できる通信環境さえあれば、場所に制限されることなく、どこでも受講できます。同じ場所に集まる必要がないので、オンライン(Web)研修によって受講者の負担が大きく軽減されるようになりました。
コストカットに期待できる
対面での研修を開催する場合、会場の確保や設営準備など、さまざまなコストがかかってしまいます。
しかし、オンライン(Web)研修は受講者が好きな場所で参加できるため、わざわざ会場を用意したり準備したりする必要がありません。対面での研修に比べて大幅なコストカットにも期待できるのです。
録画や録音が簡単に行える
研修内容を振り返って学習したいという受講者もいるため、対面研修の場合には担当者がビデオカメラを用意して撮影を行うという企業も多いはずです。
オンライン(Web)研修では、パソコンの標準機能やWeb会議システムに既に録画・録画機能が搭載されています。そのため、ビデオカメラや三脚などを用意する必要がなく、簡単に録画や録音が行えるのです。
研修のクオリティを一定に保つことができる
遠方で働いているため、本社で開催される研修に参加したくても参加できないという従業員も少なくありません。しかし、オンライン(Web)研修では場所に関係なく参加できるため、均一に学習機会が提供されます。
また、eラーニングのような教材を使用して研修を開催することで、研修のクオリティを一定に保つことが可能となるのです。
オンライン(Web)研修を開催するデメリット
オンライン(Web)研修の開催によって発生するデメリットもあります。主なデメリットは以下の4つです。
・コミュニケーションの機会が減る
・通信環境が必須
・受講者のリアクションがわかりづらい
・モチベーションが下がる可能性がある
順番に解説します。
コミュニケーションの機会が減る
研修は主に従業員のスキルアップ向上が目的ですが、受講者同士の交流も重要な要素といえます。
対面研修では、グループワークで交流を深める機会がありましたが、オンラインになるとそれぞれが違う場所で研修に参加するため、オンラインの性質上、受講者同士の交流も非常に難しいです。コミュニケーションの機会が減ることで、孤独感を感じる参加者も少なくありません。
通信環境が必須
オンライン環境では、ある程度の通信環境が必須になってきます。自宅にWi-Fiがなかったり通信制限がかかっていたりすると、オンライン(Web)の研修中に通信が途中で切れてしまい、画面がフリーズするなどの原因となるのです。
そのため、まともにオンライン(Web)研修に参加できない場合には、ポケットWi-Fiを提供するなどの手段を講じなければいけません。
受講者のリアクションがわかりづらい
対面研修では、講師と受講者の距離も近いので、受講者のリアクションや反応を見ながら研修を開催することができました。
しかし、オンライン(Web)研修では、対面研修よりも受講者の雰囲気やリアクションが確認しづらいです。リアクションがわかりづらいと、受講者が話している内容に対して本当に理解できているのかがわからないので、講師も不安を抱えながら研修を進めていくことになります。
モチベーションが下がる可能性がある
オンライン(Web)研修は対面研修に比べてモチベーションが下がりやすいのもデメリットです。人数が多い研修の場合には、通信回線が重くならないように画面をオフにしての参加を許可している企業もあります。
受講者は誰にも見られていないということもあり、研修には参加していても実際には別の業務をしていたりサボっていたりすることも珍しくありません。その結果、研修を開催しても実際の業務には全く活かされないということにもつながるのです。
オンライン(Web)研修の具体的なやり方
オンライン(Web)研修の具体的なやり方は以下の4ステップです。
・オンライン(Web)研修のカリキュラムや資料を作成する
・機材やツールを準備する
・オンライン(Web)研修を実施する
・振り返りを行う
順番に解説します。
オンライン(Web)研修のカリキュラムや資料を作成する
まず始めに、オンライン(Web)研修を開催する上でのカリキュラムや資料を作成します。
カリキュラムや資料を作成するときには、「研修を開催することで受講者にどうなって欲しいのか」研修を開催する目的を参考にしましょう。資料はなるべく、グラフや表などを使ってわかりやすいように作成することがポイントです。
機材やツールを準備する
通信環境やカメラ・マイクなどの機材を準備しましょう。オンライン(Web)研修を開催する上で一番トラブルになりやすいのが通信環境です。通常の業務では通信環境に問題なくても、オンライン(Web)研修になると、多くの受講者と画面を共有することになります。
その結果、負荷に耐えきれずに通信が途切れてしまったり、画面がフリーズしたりするなどの原因にもなりかねるので、事前に複数のパソコンと接続して負荷チェックを行ってみましょう。
詳しい内容は以下の記事をご覧ください。
▶「失敗しないオンライン研修!事前準備で確認すべきチェックリスト」
オンライン(Web)研修を実施する
実際にオンライン(Web)研修を実施します。実施中は、受講者が講師の話をしっかり理解しているか、確認しましょう。
また、通信状況が不安定になっていないか、音声が受講者に届いているか、資料が画面で共有されているかなども一緒にチェックします。受講者が理解しているかどうかを確かめるために随時、質疑応答の時間も確保するのがおすすめです。
振り返りを行う
オンライン(Web)研修が終了したら、担当者同士でその日の振り返りを行います。良かった点や悪かった点を書き出すことで、次回のオンライン(Web)研修に活かすことが大切です。
担当者同士での振り返りはどうしても開催者目線のみとなってしまうため、参加者目線での意見が欲しい場合には、受講者に対してアンケートを実施してみましょう。
オンライン(Web)研修を成功させるためのポイント
オンライン(Web)研修を成功させたいのであれば、以下の7つのポイントを意識しましょう。
・顔出しで参加してもらうようにする
・コミュニケーションの機会を作る
・わかりやすいように資料の文字を大きくする
・適度に休憩時間を作る
・通信環境を整える
・万が一のトラブルが発生したときのマニュアルを作成しておく
・サポートする担当者をつける
一つずつ解説します。
顔出しで参加してもらうようにする
顔出しをしないでオンライン(Web)研修の参加を許可している企業も多いですが、原則として顔出しで参加してもらうようにしましょう。顔出しでの参加と顔出しをしないでの参加では、緊張感や集中力も大きく異なってくるからです。
また、講師も受講者が自分の話に対してどのような反応を示しているのかがわからないと、不安になります。顔出しをすることで、双方が適度な緊張感を持って研修に挑めるはずです。
わかりやすいように資料の文字を大きくする
オンライン(Web)研修では、対面研修と異なり基本的に資料は画面上で全て共有されます。そのため、配布するときと同じフォントや文字サイズで共有してしまうと、受講者は見づらいと感じてしまうはずです。
オンライン(Web)研修の場合には、いつもよりも大きめの文字サイズで資料を作成することを心がけましょう。
コミュニケーションの機会を作る
オンライン(Web)研修では、受講者同士によるコミュニケーションの機会が減ってしまうのが懸念点として挙げられます。
研修は受講者同士でコミュニケーションを取り合って親睦を深め合うのも醍醐味の一つです。コミュニケーションが取れないと孤独感を感じてしまい、研修に対してモチベーションが下がる原因にもなりかねません。
そのため、アイスブレイクやグループワークなどで受講者同士がコミュニケーションできる機会を作りましょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
▶「オンライン研修の課題はグループワークで解決!ツールやメリットを紹介」
適度に休憩時間を作る
オンライン(Web)研修では、画面をずっと見ているだけでも疲れてしまいます。特に半日や1日などの長時間にわたっての研修では、後半になるにつれて受講者の集中力は低下していくはずです。
集中力が低下した状態で研修を行っても身につかないので、リフレッシュする意味も込めて1時間ごとに5〜10分の適度な休憩時間を作りましょう。
通信環境を整える
オンライン(Web)研修では、対面での研修と比べてトラブルやイレギュラーな事態が発生しやすいです。その中でも特に起こりやすいのが通信トラブル。通信トラブルによって研修が一時中断することも珍しくありません。
特に大人数と同時接続して研修を開催する場合には、通信トラブルが発生しやすいので、研修を開催する前に必ず通信環境を整えましょう。
万が一のトラブルが発生したときのマニュアルを作成しておく
オンライン(Web)研修を開催するにあたって、トラブルやイレギュラーな事態が起こるのではないかと心配する担当者も多いのではないのでしょうか。
万が一のトラブルやイレギュラーな事態が発生することを見据えた上でマニュアルを作成しておくのがおすすめです。マニュアルを作成しておくことで、万が一の事態が発生しても迅速に対応できるため、担当者も安心してオンライン(Web)研修が開催できます。
サポートする担当者をつける
万が一のトラブルやイレギュラーな事態が発生したときでもマニュアルを作成しておくことで、ある程度の事態を収束させることが可能です。しかし、研修を再開させるまでに時間がかかってしまうため、受講者を待たせてしまい、スケジュールにも遅れが生じてしまいます。
サポートする担当者がいるだけで迅速にリカバリーできるので、人的リソースが確保できるのであれば、講師や進行する人とは別にサポート専門の担当者をつけておきましょう。
まとめ
本記事では、オンライン(Web)研修のメリットや具体的なやり方・成功させるためのポイントなどについて解説しました。
オンライン(Web)研修は場所に制限されることなく、どこでも受講できます。研修クオリティの均一化やコストカットにも期待できるなど、メリットが豊富です。ただし、通信環境によるトラブルが発生する可能性が非常に高いので、事前にマニュアルを作成したりサポートする担当者をつけたりするなどの工夫を行いましょう。
それでもオンライン(Web)研修の開催が不安な場合には株式会社ニューズベースにご相談ください。
株式会社ニューズベースでは、研修運営のアウトソーシングサービスを提供しており、対面での研修はもちろん、オンライン(Web)研修における準備や当日のサポートなど、オペレーション周りを一任することができます。年間400案件以上の運用実績もあるため、お気軽にご相談ください。
本記事を参考にオンライン(Web)研修の開催を検討しましょう。