読んで得する、知っておくべき「施設管理会社」の全容とは
不動産や施設管理に従事する企業にとっては、施設を効率的に運用することは必要不可欠といえます。
しかし、近年多くのビルや施設が建設される背景では、なかなか魅力ある施設運用を行えないもの。そんな時に活用をおすすめするのが「施設管理会社」です。
今回は、施設管理会社の全容を理解するために、施設管理会社を導入する背景やメリット、施設管理業務に強い会社を紹介することで、自社運用におけるアウトソーシングの余地を検討してみましょう。
目次
1.施設管理会社の導入は経営戦略の一環
施設管理会社の役割は、建物や施設の管理・保全を行うことを目的とするだけでなく、施設(建物)の価値の最適化を図ることや、付加価値を向上させることを目的としています。
そのため、単に施設運用にかかる業務をアウトソーシングするだけにとどまらず、近年の施設管理会社の業務は、経営資源の最適化を図る「経営戦略の一環」として捉えられることが定着しつつあるのです。
2.施設管理会社を採用する背景
続いては、施設運用を施設管理会社に委託する背景を紹介します。
2-1. 施設価値の再定義
経営資源の基盤の一つである施設(建物)価値の再定義が行われたことも施設管理会社を採用する背景の一因です。
従来の施設管理の概念は「スクラップ&ビルド」という考え方をもとに、施設の点検や修繕、維持にフォーカスされてきました。しかし近年、効率的な企業経営が推奨されることから、建物や施設をいかに効率的に活用していくかが最重要事項に位置づけられ、その点から施設管理に対するニーズが変化したことが強く影響しています。
2-2. 生産性の向上
近年多くの企業では、業務をコア・ノンコアに分類して、ノンコアはアウトソーシング、コアは自社内のリソースを集約して取り組むといった生産性の向上が図られています。また単に業務を分類するだけでなく、施設管理に関わるコストを削減することで、よりコア事業に注力することが可能になるため、一層の生産性の向上が期待できます。
2-3. コスト削減
経営資源の最適化や生産性の向上を戦略的に解決するためには、施設管理にかかるコスト面の改善も重要な課題に位置づけられます。とくに建物をストックしていく上では、人件費や運営業務等の運用コストの増大は喫緊の課題です。これらの課題に直面する企業は多く、それらの解決策として施設管理会社の導入が推奨されていることも背景の一つになります。
3.施設管理のメリット
背景に続いて押さえておきたいのが、施設管理を導入することによって得られるメリットになります。
3-1. 施設の最適化
施設の運営業務を施設管理会社に委託することで、自社内にノウハウや運用実績がなくても、専門企業のリソースを活用して施設の最適化を図ることが可能です。
施設管理会社が担う作業は、経営資源を補うだけでなく、資産管理の観点から品質の統一化やコストの削減など、最適化だけでなく施設の付加価値の向上も担う役割も含んでいます。
3-2. 収益性の改善
スポットで業務を依頼・発注したい際でも余計なリソースを割くことなく業務をアウトソーシングすることができるため、収益性の改善を見込むことができます。
ただ固定費などのコスト抑制に努めるのではなく、無駄を省いて、かける箇所には資産を配分するために最適化や合理化が促される中で、予算を有効に使いつつ、運用費の適正化及び収益性を高める目的をはたすことが可能です。
3-3. 快適な施設の提供
これまでは、最適化や収益性といった施設のハード面にフォーカスしてきましたが、導入するメリットには、従来利便性や生産性が低い施設でも、快適かつ利便性のある施設に生まれ変わらせるといったソフト面の改善も期待することができます。これまでの施設管理はコスト削減を徹底するあまり、従業員のモチベーションや利用者の満足度は度外視されていました。しかし、専門的なマネジメントを行うことで、これらの要素を改善させ、快適な施設を多くのステークホルダーに提供することが可能です。
4.施設管理業務に強い会社をご紹介
最後に施設管理業務を専門的に行う企業を紹介します。
4-1. 株式会社ニューズベース
施設管理やイベント関連業務に強く、幅広い分野での対応やアウトソーシングが可能な企業です。多くの利用実績やノウハウ、専門的なリソースも有しているため、施設管理といった一括での業務だけでなく、作業フローの改善などを専門的観点から提案してくれます。
4-2. 東急コミュニティ
総合不動産管理会社として、多種多様な施設管理に定評がある企業です。
東急グループの一員として、各社が有する専門性やノウハウを駆使して、クライアントにとって最適な施設管理や、資産価値を高めるソリューションを提供してくれます。
5.まとめ
施設管理会社は施設管理に関わる業務をハード・ソフトの両面から最適化・改善してくれる重要な役割を担っています。また導入を検討することで、競合他社との差別化や優位性を保つこともできるため、これまで施設管理のコスト意識やマネジメント手法に課題を抱えている企業の担当者の方は、これを機に施設管理会社へのアウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。