通年採用とは?メリットやデメリット・実際の事例についても紹介!

公開日:2023.02.15

日本における採用活動は、これまで一定の期間だけ実施する一括採用が一般的でした。しかし、最近では通年採用を実施する企業が増えてきています。通年採用は一括採用とどのように違うのか理解していない担当者も多いはずです。

そこで本記事では、通年採用の基礎知識メリット・デメリット・実際の事例などについて解説します。

 

採用代行(RPO)・採用イベント支援サービスをご紹介します

通年採用とは?実施する企業が増えた理由

通年採用とは、特に期限を設けずに実施する採用活動のことです。

日本では、これまで時期を限定して実施する一括採用が主流でしたが、現在は多くの企業で通年採用を行っています。株式会社リクルートの研究機関である就職みらい研究所が調査した「就職白書2022」によると、通年採用を実施している企業は25.5%にも上ることが判明しました。(「就職白書2022」の36ページ目を参照)

通年採用を実施する企業が増えた理由として挙げられるのが、少子高齢化による労働人口の減少です。日本では急速に少子高齢化が進んできているため、中小企業をはじめとする多くの企業で人材の確保が困難な状況となっています。

そこで通年採用を実施することによって、採用の間口を広げて1人でも多くの人材を確保しようと努める企業が増えてきているのです。

 

採用代行・採用イベントの成功事例はこちら

通年採用を実施するメリット

通年採用を実施するメリットは、以下の3つです。

・採用の機会が増える
・採用できる人材の幅が広がる
・時間をかけて採用活動が行える

順番に解説します。

採用の機会が増える

一括採用の場合、採用活動の時期があらかじめ決まっていたので、求職者に出会える機会も限定されていました。しかし、通年採用では期限を設けることなく一年中採用活動が可能なため、これまで以上に採用の機会を増やすことが可能です。

採用できる人材の幅が広がる

これまでの一括採用では、期限内にエントリーしてくれた求職者しか採用できませんでした。

しかし、通年採用は採用時期に制限がありません。そのため、これまで出会えなかった留学生や既卒者も対象となり、採用可能な人材の幅が広がります。

時間をかけて採用活動が行える

これまでの採用活動は期限が定められていたので、時間に追われてしまった結果、ミスマッチが起きてしまうことも珍しくありませんでした。

しかし、通年採用は期限がなく一年中採用活動が行えます。じっくりと時間をかけられるため、より自社にマッチした人材を採用することが可能です。

 

採用代行・採用イベントの成功事例はこちら

通年採用を実施するデメリット

通年採用はメリットだけではなく、デメリットもあります。

主なデメリットは以下の2つです。

・採用コストが増える
・採用担当者の負担が大きくなる

一つずつ解説します。

採用コストが増える

通年採用は採用活動の期間が定められていないため、求人媒体への掲載や採用イベントなどを一年中開催している企業も少なくありません。その結果、一括採用と比較すると確実に採用コストが増えます。

途中で資金が枯渇しないようにするためにも、具体的な計画を立てておくことが大切です。

採用担当者の負担が大きくなる

通年採用を実施することで、常に選考や採用イベントに追われてしまうので、これまで以上に採用担当者の負担が大きくなります。その結果、激務に耐えきれず、退職してしまう人が増えてしまっては意味がありません。

そのような事態を防ぐためにも、自社に合った無理のないペースで実施しましょう。

 

採用代行・採用イベントの成功事例はこちら

通年採用を成功させるための3つのポイント

通年採用を成功させるためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

・さまざまな手法を用いる
・採用活動のエリアを拡大する
・明確な目標を設定する

順番に解説します。

さまざまな手法を用いる

通年採用を成功させるためには、効率的に採用活動を実施することが大切です。最近では求人媒体に掲載するだけではなく、Web広告やSNSを活用したソーシャルリクルーティングを実施する企業も増えてきました。

通年採用は採用活動の期間に制限がないため、さまざまな採用手法を用いた上で、自分たちに合った方法を見つけて効率的に採用活動を行いましょう。

採用活動のエリアを拡大する

現在は新型コロナウイルス感染症の影響によって、オンラインでの採用活動が当たり前になってきました。

そのため、一括採用のときよりも採用活動のエリアを拡大してみるのがおすすめです。国内だけでなく、海外の人材にも積極的にアプローチしてみましょう。

明確な目標を設定する

通年採用は採用活動の期間が定められていないので、採用担当者のモチベーションを維持するのが難しいというデメリットもあります。

その結果、一括採用よりも人材が確保できなかったという事態も起こる可能性があるため、明確な目標を設定しましょう。メリハリをつけることが大切です。

 

採用代行・採用イベントの成功事例はこちら

通年採用を実施している企業の事例

通年採用を実施している企業の事例として、以下の3社を紹介します。

・ソフトバンク株式会社
・株式会社ファーストリテイリング
・株式会社リクルートホールディングス

順番に見ていきましょう。

ソフトバンク株式会社

スマートフォンやインターネットなどのサービスを展開しているソフトバンク株式会社では、「世界No.1と300年続く会社の実現」に向けて通年採用を実施しています。「ユニバーサル採用」とも呼ばれており、新卒や既卒に関係なく誰でも挑戦することが可能です。さまざまな選考プログラムを用意しているため、自身の魅力を最大限アピールできます。

株式会社ファーストリテイリング

株式会社ユニクロや株式会社ジーユーなどの衣料品会社を傘下とする株式会社ファーストリテイリングでは、「一人ひとりが仕事について真剣に考え、主体的に行動し、納得した将来が送れるように」をコンセプトに通年採用を実施しています。

学年や国籍などに関係なく、誰でも応募できます。たとえ不合格になったとしても、年度が変われば再度エントリーすることが可能です。

株式会社リクルートホールディングス

人材紹介や求人広告などの事業を展開している株式会社リクルートホールディングスでも積極的に通年採用を実施しています。1人でも多くの求職者が自身の魅力をアピールしやすくするために、これまで夢中になってきたものを一番表現できるような形式の「アウトプット提出」も用意しています。

自身の強みがどのように活かせるのか分からないという方に向けてのイベントも開催中です。

 

採用代行・採用イベントの成功事例はこちら

まとめ

本記事では、通年採用の基礎知識やメリット・デメリット・実際の事例などについて解説しました。

通年採用を実施することで、採用の機会が増えたり採用できる人材の幅が広がったりするなどのメリットがあります。しかし、採用担当者の負担がこれまで以上に大きくなるので、リソースが足りずに実施したくてもできないという企業も多いはずです。そんなときには、株式会社ニューズベースにお任せください。

株式会社ニューズベースでは、採用代行(RPO)サービスを提供しており、応募管理システムの運用や書類の作成・採用イベントの開催など、採用業務をトータルでサポートしています。

採用業務に精通したプロが業務を代行するため、リソースの削減だけでなく業務クオリティの向上にも期待ができます。まずはお気軽にご相談ください。

本記事を参考に通年採用を実施してみましょう。

 

採用代行(RPO)サービスをご検討の際の見積項目例と算出根拠をご紹介します

\ 成功事例・トレンド・お悩み対策や便利なテンプレートなど、有用な情報を配信中! /

メルマガ登録はこちら

関連記事

2020.02.19

会社説明会は代行できる!そのサービ...

採用競争が激化する昨今ですが、会社説明会は就活生と企業が顔合わせする場であり、重要な採用活動の1つです。そんな中、会社説明会をはじ...

2021.08.24

応募者管理やデータ集約は採用アウト...

応募者の管理やデータの集約はノンコア業務ではありますが、個人情報や今後の採用活動にも影響するので、非常に重要な業務です。採用アウト...

2023.08.15

会社説明会で資料を作る目的や記載内...

「会社説明会で求職者の興味関心を惹くような資料を作成したい」という担当者も多いはずです。そこで本記事では、会社説明会で資料を作成す...

2022.03.01

人事のリソース不足は人事アウトソー...

人事担当者がおこなう業務は多岐にわたります。最近では採用活動が激化し、リソース不足に悩んでいる担当者も少なくありません。その解決策...