ポテンシャル採用を実施するメリットやデメリット・成功させるためのコツ3選を紹介!
ポテンシャル採用の実施を検討している担当者も少なくありません。
ポテンシャル採用とは、スキルや実績ではなく、その人の潜在能力を評価して採用する手法のことです。しかし、ポテンシャル採用を実施することでどのような効果が期待できるのか理解していない担当者も多いはずです。
そこで本記事では、ポテンシャル採用の基礎知識や実施するメリット・デメリットなどについて解説します。
目次
ポテンシャル採用とは?
冒頭でも述べたとおりポテンシャル採用とは、スキルや実績だけで求職者を判断するのではなく、その人の人柄や潜在能力などを考慮した上で採用する手法のことです。
ポテンシャル採用を実施することで、自社の将来を担う人材を確保できたり採用コストの削減につながったりするなどのメリットが期待できます。
ポテンシャル採用が注目を集めている理由
ポテンシャル採用が注目を集めている理由として挙げられるのが、少子高齢化による労働人口の減少です。
日本では少子高齢化問題が深刻化してきており、それに比例して労働人口も減少傾向にあります。超売り手市場となっているため、「募集しても人材が集まらない」と頭を抱えている採用担当者も少なくありません。
しかし、ポテンシャル採用を実施することで採用できる人材の幅が広がります。その結果、現在は多くの企業でポテンシャル採用が実施されているのです。
ポテンシャル採用を実施する3つのメリット
ポテンシャル採用を実施するメリットは以下の3つです。
・将来を担う人材を確保できる
・採用コストを削減できる
・人材を確保しやすくなる
順番に解説します。
将来を担う人材を確保できる
以前の企業で長く勤めていた人材を採用した場合、仕事の手順や価値観などがすでに身についているため、職場に馴染むまで時間がかかります。
ポテンシャル採用では、20代や職種未経験者などが主な採用対象です。価値観や特定の企業カラーなどに染まりきっていないので、一から指導することで帰属意識が高まり、将来を担う人材としての成長が期待できます。
採用コストを削減できる
新卒採用の場合、社会人として働いた経験がない学生を雇用するため、電話対応や名刺交換といったビジネスマナーから研修で教える必要があります。
しかし、ポテンシャル採用では、ビジネスマナーのような基本スキルはすでに身についているので、採用コストの削減にもなります。
人材を確保しやすくなる
中途採用を行っている企業の多くは、即戦力となる人材を求めているため、採用段階である程度のスキルや実績を求めます。その結果、ハードルが高いと思われてしまい、求人を募集しても求職者がなかなか集まらないのが現状です。
しかし、ポテンシャル採用はスキルや実績ではなく、人柄や潜在能力を考慮した上で採用します。採用する人材の幅が広いので、これまで以上に人材を確保しやすくなるのです。
ポテンシャル採用を実施する2つのデメリット
ポテンシャル採用の実施は、メリットだけでなくデメリットもあります。
主なデメリットは以下の2つです。
・即戦力としては期待できない
・ミスマッチが生じる恐れがある
一つずつ解説します。
即戦力としては期待できない
ポテンシャル採用で確保した人材は、社会人としてのビジネスマナーや教養といった部分は身についていますが、業務におけるスキルや経験はほとんどない状態です。
即戦力としては期待できないので、注意しましょう。
ミスマッチが生じる恐れがある
ポテンシャル採用は、可視化するのが難しい潜在能力を評価しています。お互いにとって未知数な部分が多いため、入社してからミスマッチが生じる恐れがあります。
ミスマッチによって早期離職となる可能性が非常に高いので、なるべく採用段階で認識の相違をなくせるよう、心がけましょう。
ポテンシャル採用を成功させるための3つのコツ
ポテンシャル採用を成功させたいのであれば、以下3つのコツを意識しましょう。
・ポテンシャルの定義を明確にする
・求職者のキャリアビジョンを聞き出す
・さまざまな方法で求職者にアプローチする
順番に解説します。
ポテンシャルの定義を明確にする
ポテンシャルといっても、人によって定義はさまざまです。そのため、定義が曖昧な状態で採用活動を行ってしまうと、採用担当者の主観が強く反映されてしまい、自分たちが求める人材を確保できない可能性があります。
そのような事態を防ぐためにも、ポテンシャルの定義を明確にしましょう。
求職者のキャリアビジョンを聞き出す
どのようなキャリアビジョンを描いているのか、求職者に聞いてみましょう。
なぜなら、キャリアビジョンを聞くことで、ミスマッチの防止となるからです。また、自社で働くことによってキャリアビジョンが実現できることをアピールすれば、求職者の入社意欲を高めることも可能です。
さまざまな方法で求職者にアプローチする
最近は求人サイトにただ掲載するだけでなく、SNSを活用するソーシャルリクルーティングや、直接求職者にアプローチするダイレクトリクルーティングなどがあります。
そのため、一つの方法にこだわるのではなく、さまざまな方法を試して自分たちに合ったポテンシャル採用を行いましょう。
ポテンシャル採用を実施している企業
実際にポテンシャル採用を実施している企業の事例を2つほど紹介します。
サイボウズ株式会社
さまざまなクラウドサービスを開発・提供しているサイボウズ株式会社では、IT業界や職種未経験者でも興味を持っていただけるよう、ポテンシャル採用を実施しています。
テクニカルトレーナーやWebコンテンツライター・テクニカルエバンジェリストなど、さまざまな職種で募集中です。採用イベントも定期的に開催しているので、気になる方は一度参加してみましょう。
ヤフー株式会社
イーコマース事業や広告事業などを展開しているヤフー株式会社でもポテンシャル採用を実施しています。
エンジニア職・デザイナー職・ビジネス職の3つの職種で募集しており、人気企業のため、すぐに募集が終了します。そのため、興味のある方は採用ページを逐一チェックしましょう。
まとめ
本記事では、ポテンシャル採用の基礎知識や実施するメリット・デメリットなどについて解説しました。
ポテンシャル採用を実施することで、人材を確保しやすくなったり採用コストを削減できたりするなどのメリットが期待できます。しかし、即戦力として期待できなかったり、ミスマッチが生じる恐れがあったりするなどのデメリットもあるので、注意が必要です。
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本記事を参考に、ポテンシャル採用の実施を検討してみましょう。