体験型研修のメリットやデメリットとは?コンテンツ例も紹介
最近では、体験型研修を積極的に取り入れている企業が増えてきています。
しかし、体験型研修がどのような研修なのか、概要についてあまり把握していないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、体験型研修の基礎知識やメリット・デメリットについて解説します。
コンテンツ例についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
体験型研修とは?
体験型研修とは、参加者が自発的に身体や頭を動かして知識やスキルを習得する学習スタイルのことです。
座学形式の研修の場合、講師が一方的に話す機会が多いため、参加者は受け身になりがちです。
一方、体験型研修では参加者が身体や頭を動かしながら研修に参加できるため、学習した内容が記憶に残りやすかったり、参加者同士で交流が深まったりするなどの効果に期待ができます。
体験型研修のメリット
体験型研修の主なメリットは、以下の3つです。
- 学習した内容が記憶に残りやすい
- 参加者同士の交流が深まる
- その場でフィードバックが受けられる
順番に解説します。
学習した内容が記憶に残りやすい
体験型研修を開催することで、学習した内容が記憶に残りやすくなります。
それを裏付ける根拠として、「ラーニングピラミッド」があります。
ラーニングピラミッドとは、学習方法とそれに対する記憶の定着率をピラミッド型で表した図形のことです。
ラーニングピラミッドは、以下7つの段階にわかれているのですが、ただ話を聞いている「講義」の状態では、記憶の定着率は5%ですが、「実践による経験・練習」の状態では記憶の定着率が75%もあります。
- 講義:5%
- 読書:10%
- 視聴覚(ビデオ・音声による学習):20%
- 実演:30%
- 議論:50%
- 実践による経験・練習:75%
- 他人に教える:90%
そのため、体験型研修を開催することで、研修で学習した内容の定着率を高めることが可能です。
参加者同士の交流が深まる
体験型研修の場合、参加者同士で協力しながら研修を進めていくため、自然と交流が深まります。
その結果、参加者の人脈形成や、コミュニケーション力の向上にも期待ができるでしょう。
その場でフィードバックが受けられる
体験型研修では、その場でフィードバックが受けられるのも大きなメリットです。
フィードバックを受けることで、参加者は問題や課題に対してどのように改善したらいいのかをその場で考え、再び行動へと移します。
この一連の流れを体験することで、実際の業務でもPDCAする習慣が身につくはずです。
体験型研修のデメリット
体験型研修は、メリットだけでなく注意が必要なデメリットもあります。主なデメリットは、以下の2つです。
- 伝えられる情報量が少ない
- ファシリテーターの力量によって効果が大きく変わる
一つずつ解説します。
伝えられる情報量が少ない
体験型研修は頭だけでなく身体も動かすことで、なるべく学習した内容を記憶に残りやすくしたり、参加者同士の交流を深めたりすることを重視しています。
そのため、座学形式の研修と比較すると伝えられる情報が少ない傾向にあります。
ある程度の情報量を確保したいのであれば、体験型研修の一部に座学を組み合わせてみるのがおすすめです。
ファシリテーターの力量によって効果が大きく変わる
体験型研修は、ファシリテーターの力量によって効果が大きく変わります。
ファシリテーターの力量が乏しい場合には、参加者は体験型研修を「ただ身体を動かすゲーム」と勘違いしてしまい、何も成果が得られないでしょう。
そのような事態を防ぐためにも、体験型研修を開催する際には、ファシリテーター選びが重要となります。
ファシリテーターについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
体験型研修のコンテンツ例
体験型研修のコンテンツにはさまざまなものがありますが、ここでは例として以下の2つについて詳しく解説します。
- インプロ
- ボードゲーム
インプロ
インプロとは、「Improvisation(インプロヴィゼーション)」の略称であり、台本がなくアドリブで演じる「即興劇」という意味です。
一般的には演劇の世界で用いられる用語のため、あまり聞き馴染みはないかもしれませんが、実際にインプロを活用した研修を開催している企業もあります。
インプロでは、参加者同士で協力しながら即興で劇を創り上げていくため、臨機応変に対応する力や柔軟な発想力・コミュニケーション力が身につきます。
ボードゲーム
体験型研修として、ボードゲームを取り入れている企業も少なくありません。
ボードゲームにはさまざまな種類がありますが、一般的なボードゲームでただ遊ぶのではなく、業界知識やビジネス知識を題材にしたボードゲームを選ぶことで、自然と知識やスキルが身につきます。
おすすめのボードゲームは、以下の通りです。
ボードゲーム名 | 特徴 |
2030SDGs |
SDGsにおける17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験できるゲーム。 5人から実施することが可能で、SDGsの本質について理解できる。 |
Marketing Town |
参加者一人ひとりが経営者となり、仮想の市場で会社経営を行うゲーム。 市場環境やプレイヤー間競合・財務状況などを意識しながら、プレイする本格派ビジネスボードゲームとして人気を集めている。 オフラインとオンラインのどちらにも対応していて、マーケティング思考や財務思考・経営戦略などが身につく。 |
マネジメントゲームMG |
40年前にソニーが開発した経営シミュレーションゲーム。 2日間で数年分の企業経営が疑似体験できるとされており、何度も繰り返すことで学べることが増えていく。 すでに多くの企業が導入している。 |
まとめ
本記事では、体験型研修の基礎知識やメリット・デメリット・コンテンツ例について解説しました。
体験型研修とは、参加者が自発的に身体や頭を動かして知識やスキルを習得する学習スタイルのことであり、学習した内容が記憶に残りやすくなったり、参加者同士の交流が深まったりするなどのメリットが期待できます。
しかし、伝えられる情報が少なかったり、ファシリテーターの力量によって効果が大きく変わったりするデメリットもあるので、注意が必要です。
「体験型研修を開催したいけど、リソースやこれまでの経験が不足していて自社で開催できるかが不安」ということであれば、株式会社ニューズベースにお任せください。
株式会社ニューズベースでは、研修運営アウトソーシングを提供しており、体験型研修に関するさまざまな業務のサポートを行っています。
豊富な支援実績もあり、研修におけるプロが担当するため、安心して依頼することが可能です。
カスタマイズプランのほか、3種類のパッケージプランを用意しておりますので、予算に合わせて柔軟に選べるのも魅力のひとつです。
まずはお気軽にお問い合わせください。