イベント/セミナー主催者が開会~締めの挨拶やスピーチで使える例文5選
主催者としてイベントを開催する場合、参加者の方々にむけた挨拶は大切ですが、普段の挨拶とは違うことで、どのようなシナリオで挨拶文を考えれば良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
当記事では、主催者挨拶に適した流れにそった具体的な5つの例文と、挨拶する際に注意しておきたいポイントについて解説しますので、参考にしてみてください
目次
イベント主催者の挨拶でイベントの印象が左右される
イベントを開催するにあたって、最初に行われるのが「主催者の挨拶」です。
挨拶をするときに何を言えばよいのか、期待感をもってイベントに参加していただくために気を付けておくべきポイントをお伝えします。
開会の挨拶で伝えるべきこととは?
開会の挨拶では、以下の情報を簡潔かつ明確に伝えましょう。
- 参加者への謝意
- 主催者
- イベントの目的
- イベントの流れ
開会の挨拶とは、イベントや行事などにおいて最初に行われるものです。そのため、まずはこれから会が始まることを明確に伝えなければなりません。
そして参加者の気持ちにスイッチを入れてモチベーションを高めるため、どのような目的を持ったイベントなのかを伝えます。
挨拶時に特に心掛けるポイントは「感謝を伝えること」
最初に挨拶をすることになる主催者の挨拶では「来場して下さったことへの感謝の気持ち」を伝えることから挨拶文を組み立ててみましょう。
感謝の気持ちの感じられる言葉を最初に聞くことで、イベントへ参加する気持ちもより前向きになる効果があります。
感謝の気持ちを伝えたら、イベントの目的や参加することでどんなメリットがあるのかを伝えつつ、イベントの流れを説明して締めに繋げる流れが理想的です。あまり長い挨拶をする必要はありませんので、ポイントを押さえつつ挨拶文を組み立てていきましょう。
また、挨拶している間はできるだけ「全体に目を配る」ということを意識しましょう。
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イベント主催者挨拶を6つの項目に分けて解説
続いて、挨拶文をどのように組み立てるか悩んでしまう方のために、組み立て方を構成順にご紹介します。
※○○のところはイベント名、もしくは「本日のイベント」などに置き換えてチェックしてみてください。
※▲▲についてはイベントの内容・テーマ(例:ITエンジニアのステップアップ/より魅力的な商品開発、など)と読み替えてください。
項目①:感謝の言葉でスタートを決める
「本日は○○にお越しいただき誠にありがとうございます。ご参加いただいた皆様にはスタッフ共々大きな感謝と、皆様とともに開催できることに大きな喜びも感じております。」
最初に伝えるのは「参加していただいたことへの感謝の気持ち」です。
ただ「ご参加いただきありがとうございます」とありきたりな文句にするよりも、「私たちもご一緒できて嬉しく感じている」ということも併せて伝えることで、より心のこもった印象を与えられるセリフになります。
イベント主催者による、感謝の言葉でスタートすることで、イベント参加者とイベント関係者の距離を一気に縮められます。
また、感謝の言葉をしっかりと伝えることにより、次回イベントを開催する際にまた参加しようと思ってもらえる可能性が高まります。
項目②:主催者紹介を行う
「イベント開催させていただいた○○です。本日は何卒よろしくお願いいたします。」
自分の名前や部署等の自己紹介を簡潔にまとめましょう。長すぎるとイベント参加者が聞き飽きてしまう可能性があるため、注意しましょう。
項目③:イベント開催の目的を伝える
「本日私どもが主催させていただくイベントは、▲▲について企画し開催準備を進めてまいりました。メインテーマは■■や■■となっております。」
続いて伝えるのは「このイベントはどういうものなのか」を改めて認識していただくための説明です。
概要を理解してもらい、参加者の興味を深めましょう。イベントの目的を伝える際にも、イベント参加者が聞き飽きてしまわないよう簡潔にまとめることがポイントです。
項目④:参加することで得られるメリットについて触れる
「ご参加いただく皆様には、▲▲についてより知識を深めていただくことで、これからの(▲▲に関連する事柄など)に確実に役立てていただける内容となっています。」
次に伝えるのは「このイベントに参加するとどんなメリットがあるか」です。
あえてここでメリットを伝えることは、イベント参加をより有意義な時間にしていただき、満足度を高めることにつながります。
今後話す内容をより理解してもらえるため、メリットについては明確に伝えるようにしましょう。
項目⑤:イベントの流れを解説
「当イベントは4つのコンテンツで構成されています。
最初に「(目次1)」、2つ目が「(目次2)」、3つ目に「(目次3)」、4つ目に「(目次4)」という流れになっています。」
「イベントの流れ」も解説しておきましょう。
もし場所を移動するようなコンテンツや重要事項があれば合わせて解説しても良いですね。イベントの流れを解説しておくことで、イベント参加者の聞き逃し防止にもつながるため、徹底して行いましょう。
項目⑥:締めもしっかりと
「このイベント、▲▲が、皆様にとって有意義なものになりますことを祈念いたしまして、開会の挨拶にかえさせて頂きます。」
締めの言葉も簡潔に伝えるように心がけましょう。
イベント主催者の挨拶は、できる限り簡潔に手短に行うことで、イベント参加者に内容を理解してもらいやすくなります。
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【例文】社内イベント・社外イベントそれぞれの主催者挨拶
それでは、上記を踏まえたうえで開会・締めの挨拶の例文として、社内向けの新年会イベントと社外向けのセミナーイベントをそれぞれ紹介します。
あくまでもベースとなる簡単な例文ですので、必要に応じて付け足すなどして、挨拶文を考える際の参考にしてみてください。
社内イベント・開会の挨拶
「皆さま、本日はお集まりいただきましてありがとうございます。前期は新規出店を果たし、業績も右肩上がりで好調な1年でした。これは皆さまがチーム一丸となって力を発揮してくれたおかげです。
今期は新プロジェクトがスタートします。事業のさらなる向上を目指して頑張っていきましょう。
本日は皆さまがさらに強固なスクラムを組んで新たな気持ちでスタートできるよう、楽しんでいただければと思います。」
社内イベントでは、出席者の中でも役員など上の立場にある人や主催者が挨拶を行うのが一般的です。
また、参加者はほぼ全員が従業員であり、社内の結束を強くすることが会の目的となることがほとんどです。
参加者がお互い話しやすい空気をつくれるように、堅苦しい雰囲気や難しい内容になりすぎないように意識しましょう。
社内イベント・締めの挨拶
「本日はご参加いただきありがとうございました。顔を合わせながら直接言葉を交わしたこの貴重な時間は、必ずや新たにスタートするプロジェクトにも活かせることでしょう。
来期もまたこうして、笑顔で新たな期を迎えられるよう、チームで一丸となって頑張っていきましょう。
以上を持って、閉会の言葉とさせていただきます。本日はお忙しい中ご参加いただきありがとうございました。」
閉会の挨拶でも、参加者への感謝を述べることを忘れないようにしましょう。目的に沿ったイベントの感想などを入れると、参加者同士の一体感を得やすくなります。
また、今後の展望を入れることでモチベーションを高めることもできます。
社外イベント・開会の挨拶
「皆さまこんにちは。本日はご多忙の中、(イベント名など)にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。
本日の講演テーマは◇◇◇◇です。
このテーマは……(テーマについての解説や参加者へのベネフィットを簡潔に話す)。
今回はコンサルタントの◯◯様をお招きしてお話を伺います。
◯◯様は、TVや雑誌などで活躍されている方で、◯◯の専門家としても著名な方です。◯◯様のお話の後は質疑応答や交流を図る時間も設けております。
当イベントが皆さまにとって有意義な時間となりますことを願っています。
それでは、(イベント名など)を開催いたします。」
社外イベントにはさまざまな人が参加します。そのため、社内イベントよりもかしこまった言い回しを意識しましょう。
講演者がいる場合、例文のように挨拶の中で紹介しても良いですが、複数の講演者がいるならば登壇するタイミングでの紹介でもかまいません。
また、社外イベントでは目的や流れ、参加者が得られるベネフィットについても簡潔に伝えると、モチベーションを高められるのでおすすめです。
社外イベント・締めの挨拶
「(講演終了)◯◯様、貴重なお話をありがとうございました。
本日のイベントでは……(イベントの振り返り、講演内容に関連する話題、今後の展望などを簡潔に加える)。
これらが、皆さまにとって新たな気づきとなり、将来の発展につながることを願っています。
以上をもちまして、本イベントは終了とさせていただきます。
なお、次回は◯◯をテーマにしたイベントを◯月ごろに開催予定です。詳細はホームページやSNSにてお伝えいたしますので、ぜひご覧ください。
本日はお忙しい中、ご参加いただきまして誠にありがとうございました。」
締めの挨拶ではイベントの簡単な振り返りを加え、参加者に改めてイベントについて理解を深めてもらいましょう。
また、定期的にイベントを開催する場合はそれも締めの挨拶で伝えましょう。日時が決まっているならそれを明確に、予定のみであれば目安とともに情報伝達の方法を伝えます。
併せてSNSへの登録などを促すこともできるでしょう。
もちろん、参加者や講演者へ感謝を伝えることは忘れないようにしてください。
まとめ
イベントの主催者挨拶は単なる儀礼的な意味だけではない、ということをご理解いただけたでしょうか。目的を伝えること、メリットを伝えることはもちろんですが「参加して頂けたことに対する感謝の気持ち」をしっかり伝えることは特に重要です。
イベントの内容と同じように、イベント参加への満足度を高め、意義ある時間を過ごしていただくために準備しておきましょう。