今更聞けない!カンファレンスの種類とは?最新の内容や傾向を紹介!
近年ビジネスシーンや医療の現場で、さまざまなテーマや分野に沿ったカンファレンスが開催されています。
カンファレンス(Conference)とは、「会議/協議(会)」といった意味をもつワードで、大規模な会議のことを指しますが、一般的にミーティングやシンポジウムなどと同義語として使われがちです。
そこで本記事では、様々なシーンや業界で行われているカンファレンスの種類を、目的別に内容を整理し、最新のカンファレンス傾向について事例ともに解説します。
目次
カンファレンスの目的と効果
はじめに、ビジネスシーンや医学会など、さまざまな業界で行われているカンファレンスを目的別に解説します。
○ビジネスシーン
ビジネスシーンで使用されるカンファレンスは、主に企業によって運営されている会議や講演会を指します。1日あるいは複数日にわたって開催され、規模も数十から数百人単位のものから、多い時は数千人規模に及ぶものまでさまざまです。
テーマとしても、最新技術やテクノロジー、ビジネスモデル、経営についてなど、ビジネスの専門性に特化した内容が設定されていることが一般的です。
また、専門的な知見を有するゲストやスピーカーの講演が一度に聞けるため、テーマに精通する企業関係者や、知識を深めたい取引先や企業担当者を招待することで、テーマに関する知識の共有や、企業のネームバリューやビジネスの開発事例を拡散しやすい効果があります。
○医療・医学業界
医療及び医学の分野で行われるカンファレンスは、どの業界よりも早期から行われており、現在の医学の進歩や、医療技術の発展に深く貢献しています。
医療・医学業界におけるカンファレンスの主なテーマとしては、患者の症状や治療方針について、医師や看護師、該当家族が話し合いを行い情報共有や共通理解を図るケアカンファレンスをはじめ、学会や医療機関、病院等の経営に関するストラテジーカンファレンス、治療方針をはじめ、手術前の検討会及び退院後の治療方法の検討・確認などを行う退院時カンファレンスまで、様々なカンファレンスが開かれています。
近年、診断技術や治療方法の多様化、専門性の複雑化など、医療・医学に関わる分野では、様々な視点から情報を共有・分析、検討することが可能なカンファレンスの重要性は増しています。
○スポーツ
スポーツ分野でもカンファレンスが行われますが、前述のビジネスシーンや医療での使われ方とはかなり違いがあります。
スポーツでは、「イースタン・カンファレンス」や「◯◯地区カンファレンス」などのように、「連盟」や「同盟」といった意味でカンファレンスという言葉が使われます。
また、複数のスポーツチームで構成されているリーグもカンファレンスと呼ぶことがあります。
カンファレンスの主な種類と内容について紹介
ビジネスにおけるカンファレンスにはさまざまな種類があります。ここでは、主なビジネスカンファレンスの種類やその内容について解説します。
・講演会
講演を聞くことが主となるカンファレンスです。登壇者はテーマに沿って専門家や業界リーダーなどが集められ、業界のトレンドや最新情報について講演し、参加者は新たな知見やノウハウを得ます。
・パネルディスカッション
参加者が、テーマに関する専門的な知識を持つ人によるディスカッションを聞く形式のカンファレンスです。
業界の専門家やリーダー、時には著名人などが参加してテーマについて議論を交わします。
講演会の後にパネルディスカッションが行われることも少なくありません。
・ワークショップ
参加者がテーマに沿った作業やトレーニングなどを行える体験型のカンファレンスです。
ワークショップ主体の場合もありますが、講演会やパネルディスカッションの後に得た知見を活かして、実践して学ぶという形式もあります。
いずれの場合も、参加者に体験価値を提供できるのが大きな特徴です。
・展示会
テーマと関連する企業が、参加者へ向けて自社製品やサービスを展示するカンファレンスです。専門性が高い分野であれば、最新技術の解説なども兼ねます。
参加企業が増えるほど規模が大きくなりカンファレンスにも深みがでます。それに伴って、参加者の満足度が高まりやすくなります。
・ポスターセッション
研究開発を行った研究者や担当者が、その成果について説明するカンファレンスです。開発内容をポスターにまとめて掲示し、その前で解説することからポスターセッションと呼ばれます。
参加者は興味のある研究開発の担当者から直接話を聞けて、その場ですぐに質問できるのが特徴です。
講演会とともに行われることが多く、参加者は講演の合間にポスターセッションを見て知見を得ることができます。
・交流会
テーマに沿って集まった参加者同士で交流をします。講演会で登壇した専門家と交流する機会がある場合もあります。
オフラインで行うのが一般的です。しかし、オンラインでもコメントやオンライン名刺などを活用した交流が可能です。
カンファレンスの開催形態の種類
カンファレンスの開催形態にも種類があります。こちらでは、オンライン、オフライン、両者をあわせたハイブリッドの開催形態について解説します。
オンライン
インターネットを通じて、オンライン上で行うカンファレンスのことです。事前に用意されたURLにパソコンやスマートフォン、タブレットなどからアクセスするだけで参加できます。
オフラインと違って大きな会場や大掛かりな設営などが不要で、リソースやコストを削減できます。参加者にとっても、気軽に参加しやすいのがメリットです。ただし、参加者同士でのコミュニケーションが難しいことや、臨場感などが得られにくいというデメリットもあります。
オフライン
参加者が用意された会場に集まり、リアル開催にて行われるカンファレンスのことです。イベントの空気を生で感じることができ、参加者は臨場感や特別感を得られます。また、お互いに顔を見ることができるためコミュニケーションが促進されやすいのが特徴です。
オンラインにはない多くのメリットがありますが、会場選定や設営など多くの工程やリソースが必要となるため、早めに準備を進めなければなりません。
ハイブリッド
オンラインとオフラインを組み合わせたのがハイブリッドカンファレンスです。準備した会場にゲストや登壇者、限定された参加者を招待し、その様子をオンラインで配信するという形式です。オフラインならではの臨場感を得られやすいとともに、オンラインならではのリソースやコスト削減を実現できます。
オン・オフそれぞれのメリットがある一方で、それぞれの準備を進める必要があり、作業工程が煩雑化しやすいのがデメリットです。
ビジネスシーンにおける最新のカンファレンスの傾向とは
業界や目的、テーマに応じてさまざまなカンファレンスが行われていますが、参加者にとってより良いカンファレンスを設計するためには、あらかじめどのようなテーマや目的に則したカンファレンスが開催されているかを知ることが大切です。
以下ではビジネスシーンにフォーカスして、最近のカンファレンス事情や傾向について解説していきます。
○アジア最大級のテックカンファレンス「Tech in Asia Tokyo」
このカンファレンスでは、世界中の起業家やベンチャー投資家、事業会社、メディア関係者を集客し、ビジネスコンテストやディスカッションを行うアジア最大級のテックカンファレンスです。
主なカンファレンス内容としては、世界各国を代表する経営者やビッグネームを招聘し、様々な知見や知識を有するゲストやスピーカーによる基調講演や、国内外の投資家や企業に向けてプレゼンやビジネスアイデアが披露できる場を提供する機会が創出されています。
○SaaSベンダー主催「テレワークカンファレンス」
このカンファレンスは、政府が推奨する働き方改革により、多様な働き方やライフワークバランスの充実が図られている昨今、多くの企業が導入を進めている「テレワーク」をテーマにした内容となっています。
主なプログラムとしては、企業のテレワークをサポートする弁護士と、テレワークを推進するツールベンダーが主体となって、テレワークの導入実例や、導入するためのポイントやアドバイスを提供しています。
ビジネスシーンのカンファレンスの大半は、現在の課題や問題点、将来の技術にフォーカスしたテーマが多く、このSaaSベンダーが主催するカンファレンスもその一種と言えます。
○Sansan株式会社主催 「Sansan Innovation Project 2020」
Sansan株式会社では、ビジネスシーンにおける最先端のイノベーションや画期的なソリューションを紹介するカンファレンスを2日間にわたって開催しています。
主な内容としては、あらゆる分野の専門家や、最前線で活躍する有識者をゲストとして招き、多方面からセッションやディスカッションを行う場を設けています。
その他にも、Sansan株式会社のサービス内容や各種事例、デモンストレーションを用意することで、参加者はイノベーションやソリューションの知識や情報を共有することができるだけでなく、一企業のサービスやツールの活用方法まで一貫して知ることができます。
○日本の人事部「HRカンファレンス」
日本最大のHR(Hunan Resources)ネットワーク「日本の人事部」が主催するHRカンファレンスでは、人と組織の課題解決や企業成長を目指すために設計されたカンファレンスになります。
カンファレンスの主な特長としては、大学及び研究機関の最新の研究結果を用いた講演をはじめ、大学教授や企業人事のエグゼクティブ、実績豊富なHRソリューション企業を講師に招いて様々な角度からHRに関する講演を行っています。
その他にも来場者同士の交流会やワークショップ、約130ものセッション、ランチミーティングなど、バラエティに富んだ構成となっているため、HRに関する悩みや問題点を抱える担当者や、関連するサービスやソリューションの有無を知りたい方など、幅広い方にメリットのあるカンファレンスとなっています。
カンファレンスの運営ならニューズベースがおすすめ
これまでカンファレンスの種類や目的、ビジネスにおけるカンファレンスの傾向について解説してきましたが、より効果の高いカンファレンスを開催するためには、来場者のニーズや興味関心のあるテーマを企画・設計することが求められます。しかし、カンファレンスを一から設計、運営していくためには、相応の業務工数やリソースを費やさなければなりません。
そこで活用したいのがカンファレンスをはじめ、セミナーやシンポジウムなどイベントの運営業務を専門に扱う株式会社ニューズベースです。
株式会社ニューズベースでは、これまでに培った専門知識やノウハウを有して、来場者のニーズや問題点を汲み取ったカンファレンスを企画設計することができます。
また、クライアントのニーズや必要性に応じて、カンファレンスを一からカスタマイズすることや、ある特定の分野や業務だけをスポット的にアウトソーシングすることも可能なため、カンファレンスの成功に向けて、最適な形で準備から運営まで体制を構築することが可能です。
まとめ
来場者のニーズや課題に則しテーマや内容を設計し、カンファレンスの開催を成功させることは、来場者・運営企業双方にとって効果を最大化するメリットがあります。その効果を享受するためには、なぜカンファレンスを開くのか、またどのようなカンファレンスの種類や傾向があるのかを事前に知ることが重要です。
しかし、カンファレンスの開催は、同時にコア業務効率を低下させ、工数増加による業務負荷を増すことにも繋がりかねません。
そこで活用したいのがカンファレンスの企画立案から制度設計、運営までを手がける運営代行業者です。
運営代行することによっては、カンファレンスの開催を成功に導くだけでなく、企業のリソースや体制に応じたサポートをしてくれるため、効率的にカンファレンスを開催することができます。
株式会社ニューズベースでは、カンファレンスの代行業務をはじめ、各種イベントの企画運営やアウトソーシング実績を数多く誇ります。これを機に、悩みや相談がある担当者の方は、一度ニューズベースまでご相談ください。