キャンペーンは事前準備が命!企画書の書き方と作成のポイント
現在多くの企業で行われているキャンペーン。
キャンペーンの施策効果を最大化するためには、企画書を作成するタイミングから「なぜキャンペーンを行うのか?」といった目的、コンセプトを明確にすることが重要です。
しかしキャンペーン企画の意図を共有するためには、企画書の書き方について覚える必要があります。
そこで本記事では、キャンペーンの企画書に記載すべき項目をはじめ、書き方の手順や書く際のポイントについて解説します。
目次
1.キャンペーンの企画書に載せるべき項目
キャンペーンを行うにあたり企画書を作成する目的は、そのキャンペーンを遂行する妥当性や優位性があるかを見分けるためです。
そのため、企画書を作成する際は、情報を共有する際に不可欠な項目が存在します。
以下では、キャンペーンの企画書に載せるべき項目の一覧について列挙します。
○表紙タイトル
キャンペーンの企画内容を明確にして、読み手の興味関心を引く重要な役目を担います。
○はじめに(まえがき/導入文)
この箇所で、企画書全体の概要や要点を述べるようにしましょう。
企画への想いや主観性、感情的表現を用いて、相手の心を掴むような文章を作成することで、スムーズに本文に誘導することができます。
○背景(データ/裏付け資料)
「なぜこのキャンペーンを行うのか?」といった提案する理由や背景を述べましょう。
業界のトレンドや動向、客観的なデータを活用することで、論理的な観点から実施理由を伝えることができます。
○目的・コンセプト
目的及びコンセプトは、企画書の中核を担う要素になります。
ここでは、企画の目指す方向性やメリット、キャンペーンを行うことによるストーリーライン(6W2Hを意識)を明確に打ち出すことで、企画の説得力を高めることが可能です。
○キャンペーンの実施予定案
コンセプトで述べたプランを具体的にどのように実施するかを説明する項目です。
ここでは設定した背景や目的、コンセプトの軸を守ったまま、実現可能なプランを作成することが大切です。また実施案はスケジュールや予算に応じて、変更点が加えられることも予想されるため、あらかじめ複数の選択肢や柔軟なプランを提出するようにしましょう。
○要件
実施案で提示したプランをより具体的に解説します。
必要がなければ省略しても問題ありません。
○組織図
このキャンペーンを実施するためには、どのような組織や体制で連携しながら臨むかを可視化する項目です。提携する企業や部門を明確にしておくことで、プラン実施の可能性が明確するメリットがあります。
また組織図を説明する際は、シンプルでわかりやすい図を用いることで、説明内容の理解度が高まります。
○スケジュール
スケジュールを作成する際は、視認性を重視したラフスケジュールを採用しましょう。
また時間の経過を直感的に把握できる「線表(プロー)」を用いることで、より視覚的に特化したスケジュールを作成することができます。
○予算
キャンペーンを行う上で不可欠な要素となるのが予算の承認です。
企画書の中では「このキャンペーンを打ち出したらどのくらいの費用がかかる」ということを伝えましょう。また予算を説明するときは、自社の利益を乗せた予算を記載し、キャンペーン企画に見合った金額を提示することをおすすめします。
○想定仮題
想定仮題とは、企画を実施する上での問題・課題・リスクなどのマイナス面を正直かつ正確に述べることを指します。
通常マイナス要素はネガティブな反応を引き出しがちですが、企画を成功させるためには、現実的な視点から企画を展開することで、企画書自体の信用度を高める効果があります。
また、聞く段階からマイナス面を記載しておくことで、リスクヘッジすることも可能です。
○おわりに(あとがき)
ここではお礼や姿勢を述べるなどの事務的要素を記載しましょう。
2.企画書を書く際のポイント
最後に解説するのは、企画書を書く際に意識するポイントです。
以下では要点を3つにまとめましたので参考にしてみてください。
○「コンセプト」や「ターゲット」を明確にする
「誰になぜキャンペーンを行うのか?」といった目的やコンセプト・ターゲットを明確にすることで、キャンペーン企画の概要をしっかり形成することができます。
目的やターゲットにバラつきがあると、キャンペーンの焦点が定まらず、効果的なキャンペーンを行うことが難しくなります。
○説明文章は「わかりやすく」・「短く」・「端的」を意識する
企画書を作成していると、あれもこれも説明したくなって、結果的に膨大な資料になってしまいがちです。
しかし、読み手にとって長い文章はデメリットに繋がります。
そのため、企画書に記載する文章は、簡潔に書くことや、無駄な表現を削り端的に短くすることを心がけましょう。
○メリットやベネフィットを提示する
キャンペーンを実施するときは、自社のメリットだけを提示するのではなく、関係するお客様や取引企業などのメリットやベネフィットを記載するようにしましょう。
「なぜキャンペーンを行うことが必要なのか?」といった点を訴求することで、キャンペーンをする目的だけでなく、それによって得られる効果や影響を含めたトータルで企画書の密度を高めることができます。
3.まとめ
本記事では、キャンペーンの企画書の書き方で重要な載せるべき項目やポイントについて解説しました。
キャンペーンの企画書は、準備段階からどれだけ企画書に載せるべき項目や、書く際のポイントを押さえているかが施策効果を最大化させるコツと言えます。キャンペーン内容だけでなく、企画の詳細が共有できるよう、有益な企画書を作成しましょう。