リスクマネジメントとは?イベントにおけるリスクの例や回避するためのポイントも紹介!
イベントを開催するにあたって、リスクマネジメントは欠かせません。
しかし、リスクマネジメントとして具体的にどのようなことを行うべきなのか、あまり把握していないという担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、リスクマネジメントの基礎知識やイベントにおけるリスクの例・リスクを回避するためのポイントなどについて解説します。
目次
リスクマネジメントとは?
リスクマネジメントとは、発生するリスクを予見し、あらかじめ対策を行うことで、そのリスクを発端とする損失を回避したり軽減したりすることです。
企業では、個人情報が流出して信用が低下したり、製品に問題が発覚してブランドイメージが下がったりするなど、いたるところにリスクがあります。
同様にイベントにおいても、トラブルや事故などさまざまなリスクに注意しなければなりません。
そのようなリスクを未然に回避したり、最小限に抑えたりするためにも、リスクマネジメントは必要不可欠です。
リスクアセスメント・リスクヘッジ・クライシスマネジメントとの違い
リスクマネジメントと似ている言葉として、リスクアセスメント・リスクヘッジ・クライシスマネジメントがあります。
それぞれの言葉の意味は、以下の通りです。
- リスクアセスメント:リスクを特定・評価すること(リスクマネジメントの一部)
- リスクヘッジ:将来発生する可能性がある特定のリスクを回避したり影響を最小限に抑えるための対策を講じておくこと(リスクマネジメントの一部)
- クライシスマネジメント:予期せぬ事態が発生した際に被害を最小限に抑えるための対策を講じること
どれも非常に似ていますが、厳密にはそれぞれの言葉の意味は若干異なるので、使い方を間違えないようにしましょう。
イベントにおけるリスクの例
イベントにおけるリスクの例として、以下の4つが挙げられます。
- 自然災害・天候面のリスク
- 安全・健康面のリスク
- 運営面のリスク
- 社会的なリスク
一つずつ解説します。
自然災害・天候面のリスク
自然災害・天候面のリスクとして、台風や大雨、地震などのイベント開催への影響が考えられます。
大雨等の天候の影響により、開催形態の変更が必要になる場合や、台風・地震などによって、イベントそのものが中止となることも起こり得ます。
また、開催前にこうした状況が発生している場合と、イベントが始まってから発生した場合では、対応すべき事柄が変わりますのでどちらの場合にも対応できるように想定しておくことが大切です。
安全・健康面のリスク
安全・健康面のリスクとして、参加者の怪我や体調不良などが考えられます。
怪我や事故に繋がりそうな危険な場所はないか、道具や設備の使い方に問題はないかはもちろん、暑い時期には熱中症や食中毒予防の面にも配慮が必要となります。
会場内でこうした怪我や病気が発生してしまうと、マイナスブランディングとなるだけでなく、被害者に対して多額の損害賠償金の支払いが発生する場合もあるため、十分に注意しましょう。
運営面のリスク
運営面のリスクとして、設備の不具合やキャパシティオーバー、ゲストや講演者の急なキャンセルなどが考えられます。
これらの事態が発生した場合、参加者に混乱や不安を与えてしまい、思うような効果に期待ができない可能性があります。
そうならないようにするためにも、事前準備の徹底が欠かせません。
社会的なリスク
社会的なリスクとして、著作権侵害やSNSでの炎上などが考えられます。
これらに関しては、運営側のヒューマンエラーによって生じるリスクです。
そのため、事前に著作権についての知識を習得したり、SNSでイベントに関する情報を投稿する際には、不適切な投稿をしていないかどうかダブルチェックをしたりすることを意識しましょう。
リスクマネジメントの手順
リスクマネジメントの手順は、以下の4ステップです。
- どのようなリスクが起こる可能性があるのかを把握する
- リスクを分析する
- リスクへの対応を考える
- 対策を実施する
順番に解説します。
1.どのようなリスクが起こる可能性があるのかを把握する
まずは、どのようなリスクが起こる可能性があるのかを把握しましょう。
さまざまなリスクが想定されるため、経営層だけでなく現場スタッフの声も幅広く聞き入れることが大切です。
2.リスクを分析する
起こりそうなリスクについて把握したら、分析します。
具体的に分析する内容は、以下の通りです。
- リスクの発生確率
- リスクが起きた場合の影響度
- リスクの優先度
3.リスクへの対応を考える
リスクの分析が完了したら、リスクへの対応について考えます。
リスクへの対応については、大きく分けてリスクコントロールとリスクファイナンシングに区分できます。
・リスクコントロール
回避 | リスクが起こりそうな活動を中止する |
損失防止 | リスクの発生頻度を減らすための対策を講じる |
損失削減 | リスクが起こる際に生じる損失を軽減する |
分離・分散 | リスクを分離・分散させる |
・リスクファイナンシング
移転 | リスクが起こった際に保険会社から補填を受ける |
保有 | 特に対策を行わず、リスクが起きた際に自己負担する |
上記の表を参考に、自社に最適なリスクへの対応を考えてみましょう。
4.対策を実施する
リスクへの対応について考えたら、対策を実施します。
具体的には、従業員への周知や教育・必要なリソースの確保などを行います。
対策を実施したら定期的に評価し、必要に応じて改善しましょう。
イベントでリスクを回避するためのポイント
イベントでのリスクを回避したいのであれば、以下2つのポイントを意識しましょう。
- 事前準備を徹底する
- アウトソーシングを活用する
一つずつ解説します。
事前準備を徹底する
イベントで起こりうるリスクの大半は、事前準備をしっかり行うことで防ぐことが可能です。
そのため、リスクを回避してイベントを成功につなげたいのであれば、事前準備を徹底することを意識しましょう。
アウトソーシングを活用する
リソースが不足していたりイベントの開催経験が乏しかったりすると、リスクが起こりやすい傾向にあるため、アウトソーシングの活用を検討してみましょう。
アウトソーシングを活用することで、イベントにおけるプロがサポートしてくれるため、万全の状態でイベントを開催することが可能です。
その結果、あらゆるリスクを回避し、効果に期待ができるイベントとなるはずです。
まとめ
本記事では、リスクマネジメントの基礎知識やイベントにおけるリスクの例・リスクを回避するためのポイントなどについて解説しました。
リスクマネジメントとは、リスクが発生する前にあらかじめ対策を行うことであり、イベントを開催するにあたって欠かせません。
イベントにおけるリスクの例として、台風や地震といった自然災害・天候面のリスクや、参加者の怪我や体調不良といった安全・健康面のリスクなど、あらゆるリスクが存在します。
イベントの開催に伴い、少しでもリスクを回避したいのであれば、事前準備の徹底やアウトソーシングの活用を検討してみましょう。
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