RPAとマクロの違いは5つ!共通点やそれぞれの特徴についても解説!
働き方改革の推進や少子高齢化による労働人口の減少などによって、多くの企業では業務効率化が行われています。
業務効率化の手段として注目を集めているのが「RPA」と「マクロ」です。言葉は聞いたことがあっても、意味について理解していないという担当者も少なくありません。また、2つにはそれぞれどのような違いがあるのか気になる担当者も多いはずです。
そこで本記事では、RPAとマクロの違いやそれぞれの共通点・特徴などについて解説します。
目次
RPAとは?
RPAとは「Robotic Process Automation」の略称であり、PC上で人間が行う業務の一部をロボットによって自動化させることです。
そのため、RPAを導入することでコストを削減できたりヒューマンエラーを防いだりするなど、さまざまなメリットが期待できます。
これらのことから、現在は多くの企業で導入が進んでいます。
マクロとは?
一方のマクロとは、操作の一部をプログラムとして自動化させることが可能な機能のことです。
一般的にはExcelで使われます。一度作成したプログラムは、何度でも利用することが可能です。
マクロとVBAの違い
マクロとセットでよく使われる言葉がVBAです。
VBAとは「Visual Basic for Applications」の略称であり、WordやExcel・PowerPointなどで利用できるプログラミング言語のことを指します。
VBAを扱えるようにならなければ、マクロは活用できません。そのため、マクロを活用するにあたってVBAは必要不可欠な存在といえるでしょう。
RPAとマクロの違いは主に5つある
RPAとマクロの違いは、主に5つあります。
- 操作難易度
- 導入にかかるコスト
- 連携可能なシステム
- 自動化可能な範囲
- データの処理速度
順番に解説します。
操作難易度
1つ目は操作難易度です。
RPAとマクロのどちらも、導入してから操作方法に慣れるまで時間がかかります。しかし、RPAの場合には知識がなくても操作できるようなシステムとなっており、導入支援があるツールも珍しくありません。
一方、マクロを利用するためにはプログラミング言語であるVBAの知識やスキルを習得しなければいけません。そのため、RPAよりもマクロのほうが操作難易度は高いといえます。
導入にかかるコスト
2つ目は導入にかかるコストです。
マクロの場合、基本的にExcel上で利用することがほとんどのため、Excelさえインストールしていれば、導入にかかるコストは発生しません。
一方のRPAは、「サーバー型」「デスクトップ型」「クラウド型」の3種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。クラウド型であればコストを抑えられますが、サーバー型の場合には数百万円以上かかることもあります。
そのため、導入にかかるコストを抑えたいのであれば、マクロがおすすめです。
連携可能なシステム
3つ目は連携可能なシステムです。
マクロの場合、連携可能なシステムはMicrosoftのアプリケーションのみとなっています。
一方、RPAはさまざまなシステムと連携可能です。そのため、マクロよりもRPAのほうが利便性は高いといえるでしょう。
自動化可能な範囲
4つ目は自動化可能な範囲です。
マクロは、いくらVBAを完璧に活用できたとしても、ExcelやWord・PowerPointといったMicrosoftのアプリケーションに限られます。
一方、RPAの場合にはPC上における業務であればMicrosoftのアプリケーションだけでなく、さまざまな業務を自動化することが可能です。そのため、汎用性の高さはRPAがマクロを上回っています。
データの処理速度
最後の5つ目はデータの処理速度です。
マクロは、PCそのもののスペックによってデータの処理速度が大きく異なるため、PCのスペックが低い場合には、データを処理するまでかなりの時間を要します。
それに対してRPAは、デスクトップ型であればマクロ同様にPCのスペックに依存しますが、サーバー型やクラウド型は関係ありません。そのため、データの処理速度はマクロよりもRPAが速いといえます。
RPAとマクロの共通点は3つある
RPAとマクロは、全てが異なるというわけではありません。
以下のような共通点もあります。
- 定期的にメンテナンスが必要
- ヒューマンエラーを防げる
- 判断を要する作業が苦手
一つずつ解説します。
定期的にメンテナンスが必要
RPAとマクロは、従業員が手を加えなくても業務を自動で行ってくれるため、そのまま放置してしまうことも珍しくありません。しかし、何かしらの問題が発生して動作不良が起こることもあります。
そのため、定期的なメンテナンスが必要です。
ヒューマンエラーを防げる
いくら注意していても、人間が業務を行う上でヒューマンエラーはどうしても発生してしまいます。
しかし、RPAとマクロは業務を自動化できるので、導入することでヒューマンエラーを未然に防げます。その結果、業務クオリティの向上にも期待ができるのです。
判断を要する作業が苦手
RPAとマクロで自動化できるのは、テンプレート化された単純作業のみです。基本的に判断を要する作業は苦手なため、注意しましょう。
しかし、最近のRPAはAIが組み合わさってできたツールも次々と誕生しています。そのような場合には、判断を要する作業も自動化することが可能です。
RPAとマクロはどちらを選べばいい?
RPAとマクロの違いについて紹介しましたが、「結局どちらを選べばいいんだろう?」と疑問に思う担当者も多いはずです。
結論、状況に応じて選択するのがおすすめです。
例えば、Excel上で自動化したい業務があればマクロを活用します。それ以外の業務であれば、RPAを活用しましょう。状況に応じて使い分けることで、これまで以上に効率的に業務が行えるはずです。
まとめ
本記事では、RPAとマクロの違いやそれぞれの共通点・特徴などについて解説しました。
RPAとマクロでは、ヒューマンエラーを防げたり定期的にメンテナンスが必要だったりするなどの共通点があります。一方、操作難易度や導入にかかるコスト・自動化可能な範囲などの違いも複数あるため、自分たちの状況に合わせてうまく使い分けることが大切です。
しかし、RPAとマクロのどちらかを導入するにあたって十分なリソースが必要となるため、「導入したくてもリソースが確保できない」という企業の担当者も多いはずです。
そんなときには、株式会社ニューズベースにお任せください。
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本記事を参考に、RPAもしくはマクロのいずれかの導入を検討してみましょう。