RPAって?導入するメリットやデメリット・ツールの種類など解説!
最近では少子高齢化や働き方改革の推進などにより、RPAの導入を検討する企業も増えてきています。
RPAとは「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略称であり、PC上で人間が行う業務を代わりにロボットによって自動化させることです。言葉は聞いたことがあっても、導入することでどのような効果が期待できるのかあまり理解していない担当者も多いはずです。
そこで本記事では、RPAの基礎知識や導入するメリット・デメリットなどについて解説します。
目次
RPAとは?
冒頭でも述べた通り、RPAとは、PC上で人間が行う業務の一部をロボットによって自動化させることです。RPAを導入することで、ヒューマンエラーの防止やコストの削減など、さまざまなメリットが期待できます。
RPAが注目されている理由
RPAが注目されている理由として、以下の2つが挙げられます。
・労働人口の減少
・働き方改革
日本では少子高齢化が深刻な問題になっており、それに伴い労働人口が減少してきています。その結果、多くの企業で深刻な人手不足に悩まされているのです。また、2019年4月1日から大企業を中心に働き方改革が施行されたことで、従来のような長時間労働ができなくなりました。
これらの要因から、RPAの導入を検討している企業が増えてきています。
RPAとAI・VBAとの違いについて
RPAのほかにAIやVBAがありますが、それぞれの違いは以下の通りです。
AI:RPAは基本的にルールに沿った簡易的な業務しか行えないが、AIは人間のような高度な判断を必要とする業務も行える
VBA:RPAはPC上の業務であれば全般的に対応可能だが、VBAはExcel上に限定されており、プログラミング知識も要する
上記のように意味は大きく異なるので、それぞれ覚えておきましょう。
RPAのクラスについて
RPAは、クラスが以下の3種類に分かれています。
<クラス1>RPA:ルールに沿った簡易的な業務に対応可能
<クラス2>EPA(Enhanced Process Automation):AIと連携を図ることで、一部の高度な業務も対応可能
<クラス3>CA(Cognitive Automation):EPAよりもさらに高度なAIと連携を図ることで、ほとんどの業務を自動化することが可能
クラスが高くなるにつれて、対応できる業務の幅が広がります。その代わり、導入コストが高額になるので、覚えておきましょう。
RPAツールは全部で3種類
RPAツールは、全部で3種類あります。
・デスクトップ型
・サーバー型
・クラウド型
それぞれの特徴を解説します。
デスクトップ型
デスクトップ型はPCに1台ずつインストールしていくので、スモールスタートがしやすく導入コストを抑えられます。
ただし、従業員一人ひとりが個別で管理するため、属人化しやすい傾向にあります。
サーバー型
サーバー型はサーバー上にRPAを形成するため、大量の業務を一度に自動化できます。また、自社のサーバー内で完結することから、セキュリティの面でも安心です。
ただし、導入コストや毎月の維持費が高額となるため、予算に余裕がある大企業に向いているといえるでしょう。
クラウド型
クラウド型はクラウド上にRPAを形成するため、導入コストを大幅に抑えられます。自動で情報もアップデートされていくので、運用の手間がかからないのもメリットです。
ただし、オフラインの場合には利用できないため、セキュリティの面で万全とはいえないのがデメリットです。
RPAを導入するメリット
RPAを導入するメリットは以下の3つです。
・ヒューマンエラーの防止につながる
・コストを削減できる
・コア業務に注力できる
順番に解説します。
ヒューマンエラーの防止につながる
いくら注意していても、人間が業務を行う場合にはどうしてもミスが発生してしまいます。しかし、RPAを導入することで業務を自動化できるので、ヒューマンエラーの防止につながります。
コストを削減できる
少子高齢化による労働人口の減少により、人材を確保するのが困難となっている企業も少なくありません。その結果、既存の従業員だけでは業務が終わらずに残業が常態化してしまい、人件費が膨らむ要因となります。
しかし、RPAの導入によって業務の一部を自動化し、業務時間を短縮できるので、コストの削減が可能です。
コア業務に注力できる
業務は担当者の高度な判断を要する「コア業務」と、担当者以外でも対応できる簡易的な「ノンコア業務」の2つに分かれています。ノンコア業務の業務量が多くて、コア業務に専念できないという企業も多いはずです。
しかし、RPAを導入することでノンコア業務を自動化できるため、コア業務に注力することが可能です。
各社の成功事例については、以下の記事をご覧ください。
▶「RPAの成功事例5選!導入手順や成功させるためのポイントも紹介!」
RPAを導入するデメリット
RPAの導入は、メリットだけでなくデメリットもあります。
主なデメリットは以下の3つです。
・導入コストがかかる
・単純な業務しか対応できない
・業務のブラックボックス化が起こる可能性がある
一つずつ解説します。
導入コストがかかる
RPAは導入するにあたってコストがかかります。
導入するタイプによっても異なりますが、サーバー型であれば数千万円以上かかることも珍しくありません。そのため、自社の予算と照らし合わせた上でRPAツールの導入を検討しましょう。
単純な業務しか対応できない
RPAを導入することで業務の一部を自動化できますが、あくまでも担当者の判断を必要としない単純な業務のみです。
しかし、最近ではAIを搭載したEPAやCAなどのRPAツールも次々と開発されているので、少しでも多くの業務を自動化したいのであれば、導入を考えてみましょう。
業務のブラックボックス化が起こる可能性がある
RPAは自動で業務を行ってくれるため、状況を逐一確認することなくそのまま稼働を続けさせてしまうことがほとんどです。その結果、業務のブラックボックス化が起きてしまい、エラーやトラブルが発生したときの対処が上手く行えなくなる可能性があります。
そのような事態を防ぐためにも、あらかじめ業務マニュアルを作成しておきましょう。
まとめ
本記事では、RPAの基礎知識や導入するメリット・デメリットなどについて解説しました。
RPAは全部で3種類あり、導入することでヒューマンエラーの防止につながったりコストの削減が期待できたりするなど、さまざまなメリットがあります。ただし、導入コストがかかったり業務のブラックボックス化が起こる可能性があったりするなどのデメリットがあるので、注意が必要です。
本記事を参考に、RPAの導入を検討してみてください。
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