会社説明会をより良いものにするために!適切なアンケートの内容とは?
会社説明会にアンケート実施が必要だという認識は、ある程度企業に浸透しているでしょう。
しかし、アンケート内容を詳細に分析している企業はまだまだ少数なのが現状です。
というのも、会社説明会においてアンケート以外の業務である「進行管理」や「運営管理」など複数のタスクを担当者はこなさなければなりません。そのため、アンケート実施に必要な社内のリソースが足りていないのが原因の一つと考えられます。
おろそかになりがちなアンケート実施ですが、アンケートをしっかりと作り込むことで、参加者のニーズや企業側の成長にもつなげることができます。適切なアンケート実施は、費用対効果の高い企業側がフィードバックを受けられる優良ツールと言えるでしょう。
この記事では、アンケート実施の目的を詳しく説明し、具体的なアンケート記載項目や専門のアウトソーシングに依頼するメリットまで詳しく説明していきます。
目次
1.会社説明会をより良くするためにアンケートは重要!
会社説明会をより良いものにするためにアンケートの実施はかかせません。なぜなら、会社説明会を実施して参加者の感度が表面上良かったと感じても、実際は、参加者の本音とギャップがあることが多いからです。
そこで、アンケートを実施すると参加者の本音が聞けて、応募に対する温度感を図ることが可能になります。
具体的な例として、就活生に向けた会社説明会の場合、参加者が前向きに入社を希望しているとアンケートの回答が肯定的になるでしょう。
逆に、入社意識が低いとアンケートの回答を途中までしか記入しない未記入のアンケートが増える場合が考えられます。
このように、参加者の本音を探るツールとして使えるアンケートは、会社説明会を実施する企業にとってフィードバッグを得るツールとして最適です。
また、アンケート内容から企業としての改善点に着目できるメリットは大きいでしょう。アンケート実施を有効に活用することで企業の成長にとって重要な役割を果たします。
2.会社説明会でアンケートを実施する目的
会社説明会のアンケート実施でより多くのフィードバックを得るようにアンケートを作成しましょう。
アンケート作成者は、企業の改善や参加者の獲得につながるフィードバッグが得られるように、アンケートの目的を正確に理解しなければなりません。
アンケートの目的は、大きく分けて下記4つの項目になります。
①個人情報を収集する目的
②集客経路を収集する目的
③参加者の状況把握する目的
④満足度調査する目的
順番に説明していきましょう。
①個人情報を収集する目的
個人情報の収集は、参加者へのアプローチにつなげることができます。例えば、参加者とつながりたいと感じた際に記載された連絡先から直接つながる機会が得られるでしょう。また、性別や年齢からも参加者の傾向を理解する手がかりになります。
②集客経路を収集する目的
参加者がどの集客経路から参加したかを知り、集客経路のコスト削減を行います。集客経路は企業毎に特徴が出る場合があり、会社の強みにあった集客を知る手助けになるでしょう。集客経路を正確に理解すると費用対効果にあった集客を選択できます。
③参加者の状況把握する目的
参加者の状況把握は、ライバル企業の動向に対する施策を考える際に使えます。
例えば、就活生の場合、「志望業界」や「志望職種」、「内定社数」など、就活生の状況をリアルに把握できます。就活生の今を知ることで他社より先にアプローチをかけられるでしょう。また、分析すると他社に負けない施策を考えることができます。
④満足度調査する目的
満足度調査は、参加者の満足度を調査することができます。そのため、調査結果から会社説明会を参加者の満足度の高いものへ改善させる目的があります。
3.効果的なアンケートの項目
効果の高いフィードバッグを得るためのアンケート記載項目を解説していきます。
・説明会の感想
・個人情報
・他社の選考状況
・参加経路
上記4つを順に解説していきましょう。
3-1.説明会の感想
説明会の感想でアンケートに記載したい項目は、以下6つです。
①会社説明会の総合的な満足度
②(①)の満足度に至った理由
③各項目の満足度(説明会内容、休憩の時間配分、進行の段取り、スタッフ対応など)
④改善すべきコンテンツの評価
⑤良かったコンテンツの評価
⑥会社説明会の感想(フリー欄)
上記のように会社説明会の総合的な満足度だけではなく、時間の配分やスタッフの段取り等をアンケート項目に設けましょう。
そうすることで、細かい運営手順の中から参加者の満足度が下がる原因を突き止めることができます。浮かび上がった結果から、次回の会社説明に向けた施策を実施していきましょう。
また、アンケート項目作成時は、企業毎に柔軟に項目を増やして下さい。
さらに、満足度調査を行う場合は注意点があります。それは、参加者が企業によく思われたいがために満足度の高い評価を記入してしまう場合があることです。
例えば、就活生を対象にしたアンケートだった場合、アンケートに記載した個人情報から企業に身バレしてしまうと懸念を抱いてしまいます。そうなると、会社の評価が低いにもかかわらず、評価を高くして就活に有利にはたらくように画策する参加者が出てしまうでしょう。
このように、アンケート結果の正確性がなくなってしまうと、企業の改善する方向性が間違って進んでしまいかねません。そこで、個人情報を記載する欄を設ける場合、参加者は自分の保身を優先してしまうことを念頭に置いておきましょう。
正当な評価を得たい場合は、満足度等のアンケートのみ別紙で用意して「匿名」にて提出させることがよいと考えられます。
3-2.個人情報
個人情報で記載したい項目は、以下10つです。
①氏名
②性別
③住所
④年齢
⑦メールアドレス
⑧電話番号
⑨連絡のつながりやすい時間帯・曜日
⑩大学名・取得予定学位
上記のように氏名性別などの個人情報はもちろん、会社説明会の終了後に再度アプローチをかけられるように、「連絡のつながりやすい時間帯・曜日」を記載しておきましょう。そうすることで、確度の高い参加者へ連絡がつながりやすくなるでしょう。
また、就活生を対象にした会社説明会の場合、「大学名」や「取得予定学位」などの情報も同時に取得しておきましょう。
そうすることで、会社の採用レベルを満たしているかの判断材料になります。さらに、参加者数が多い大学へはアプローチをかけ、今後の採用活動に役立てることができるようになります。
注意点として、アンケートを作成する際に個人情報は上部に記載した方がよいでしょう。理由は、アンケートを途中までしか記載しない参加者が多く、上部に記載すると個人情報の収集ができる割合が高くなるためです。
また、最初に名前を記載させることで、匿名性がなくなり、最後まで書かなければという意識がはたらきやすくなり情報をより収集しやすくなる効果も期待できるでしょう。
3-3.他社の選考状況
他社の選考状況で記載したい項目は、以下7つです。
①志望業界
②(①)の志望業界を選ぶ理由
③志望職種
④(②)の志望職種を選ぶ理由
⑤エントリー社数
⑥選考社数
⑦内定社数
上記のようにエントリー社数を伺うことで、参加者の入社意欲を図る指標になるでしょう。
また、志望業界が自社の業界と違った場合、「志望業界を選ぶ理由」を調査しておくと説明会の対策ができます。理由は、「志望業界を選ぶ理由」を知ることで参加者が求めているニーズを知ることができ、ニーズに合わせた会社説明会の運営ができるからです。
例えば、自社が「建築業界」の場合だと仮定します。
しかし、参加者の志望は「不動産業界」と記載しており、「上記の志望業界を選ぶ理由」の記載にて、「街のランドマークに携われる仕事がしたい」という具体的な内容を記載しているのを確認しました。
そうであれば、次回の会社説明会において、企業側が参加者にアピールすべきポイント「自社で出来るランドマーク建設に携われる仕事内容」を中心に入社したくなる会社説明会の講義を組めば参加者満足度の高い説明会にすることができるでしょう。
また、「志望業界」だけではなく、「志望職種」でも同じように参加者の分析に役立てることができるので、どちらの項目もアンケートに記載しておきましょう。
次に「内定社数」や「他社の選考状況」を含めた現状を伺う項目ですが、参加者の現状況を把握でき、採用したいなと感じた人材がいた場合、どれくらいライバルがいるかを知る目安になるでしょう。
企業が採用したい人材は、他社からも内定が出ている場合も多く、採用後、即戦力となるポテンシャルの高い人材が多いでしょう。もし、希望の人材を見つけて「内定社数」が多い場合、早めのアプローチで囲いこむ必要があります。
このように、企業側のアプローチをするタイミングもわかる「他社の選考状況」は、アンケートの項目作成においてとても重要です。
アンケート結果を回収したら早めに企業の行動を起こすのが採用成功の要になるでしょう。
3-4.参加経路
参加経路で記載したい項目は、以下15つです。
①求人媒体
②採用イベント
③学校企業説明会
④合同企業説明会
⑤知人・友人
⑥検索エンジン
⑦SNS
⑧コーポレートサイト
⑨ブログ
⑩採用サイト
⑪書籍
⑫ニュースサイト
⑬新聞
⑭口コミ
⑮その他
上記のように参加経路については、詳しく記載しているとよいでしょう。
参加経路を知ることは、コスト削減と効率的な集客が両方できるので情報収集に力を入れましょう。
例えば、求人媒体や説明会、新聞、雑誌などのコストが高い集客方法で集客人数がアンケート結果より少数だとわかった場合、次回の集客経路として検討材料になります。
また、参加経路を調べることで参加者が行動喚起されたポイントが、経路に記載の内容を振り返ることで発見できる場合があります。
具体的に説明すると、エンジニア採用を行う企業が、求人媒体での集客が多かったとアンケートで収集できました。
その求人媒体で最も訴求されていたポイントが、「自社内開発に携われる」だった。このような場合、求職者に訴求できたポイントの一つの材料として効果の出やすい媒体に記載してみるのがいいと考えられるでしょう。
また、一番流入しやすい母集団がいる媒体があれば、その媒体を検索するユーザーの傾向を知ることで、自社に志望しやすい人材のイメージを掴むことも可能になります。
このように、集客経路を明らかにすることにより、集客に適したコンテンツを多角的に判断できるようになります。その上で、会社内の経費バランスと相談し、母集団の形成に効果の高い集客ツールにコストを投下、振り返りで得た内容を記載することが良いでしょう。
4.会社説明会のアンケートを作成、集計するにはコストがかかる
集客の要となるアンケート作成ですが、記載方法やアンケートから得られた結果を集計し、次回の会社説明会につなげるためには会社内の人的資源を大きく割かなければいけません。
例えば、100人規模の会社説明会の場合でも、運営にかかる費用は大きく、アンケートの記載内容を整えるために数日間かかるでしょう。
さらに上記でお伝えしたように、アンケート結果で得たい内容をよりフィードバッグが多いものにしていくためには、記載内容を細かく設定する必要があります。
そうなると、アンケートの回収結果は膨大な量になり、その上で一つひとつ参加者へアプローチしていかなければなりません。
また、アンケート調査の項目や収集が正確に調査できたとしても、会社説明会の運営において司会や進行役、運営係など適切な行動をアンケート結果から落としこまなければ、収集した価値ある情報も無駄になってしまいかねません。
そのため、会社説明会を成功に導くためには、配置する人材も社内研修にて地道に時間をかけて育てていく必要があるでしょう。
5.アンケートを含めた説明会を代行してくれる業者がいる
会社説明会を効率的に運営したい場合、会社的負担をアウトソーシングしてくれる専門の代行業者が存在します。
アンケートの作成から集計を行い、会社説明会全体の運営と進行をサポートしてくれる会社です。
外注企業に依頼をすることで、専門的な知見を通して会社説明会を行ってもらうことができ、専門業者の知識が企業にも入り会社としての成長にもつながるでしょう。
また、会社内から研修コストや人的資源を消費することなく、専門的でスムーズな運営を行い、結果として得たい「優良人材の雇用」に期待がもてるでしょう。
上記のように専門の外注企業への委託は、自社内で完結させるよりもメリットが大きいと考えられます。
6.会社説明会の代行ならニューズベースがおすすめ!
アンケートの作成と説明会の両方を代行してくれる専門業者は、ニューズベースがおすすめです。
ニューズベースは会社説明会の専門業者であり、アンケート作成はもちろん、会社説明会の人員配置まで幅広くサポートしています。
また、スポット案件の対応も可能であり、過去の成功実績から会社説明会を企業の達成したい方向へと導きます。
さらに、地方の会社説明会だった場合でも、全国に対応しているニューズベースならどんな場所でも専門的なアウトソーシングが受けられます。
会社説明会を運営する企業の人員工数を大幅に削減した経験が豊富にあり、担当業務をアウトソーシングで最大80%まで削減した実績があります。
また、会社説明会におけるフルサポートはもちろん、部分的なサポートも行っており、部分的に足りないリソースを補う依頼も可能です。
もちろん、プロの人材がサポートを行うので、工数を削減すると同時に参加者満足度を向上する運営を行い企業が抱える問題に詳しいヒアリングを受けて対応してくれます。
7.まとめ
会社説明会において、アンケートの重要性は理解いただけたのではないでしょうか?
アンケートの作成を行うことで、参加者の会社に対する要望を深く探り、参加者にとってメリットのある会社説明会を運営することができるでしょう。
また、少子化が進み今後も人材採用が困難になる状況から、今の段階で採用に向けた専門的な知識を持ち、アンケート実施から会社説明会を遂行することが企業側に必要な選択だと考えられるでしょう。
そこで、人的コストを社内に確保したまま、説明会の専門業者を外注業者に任せることで、適切な運営と、社内人員を会社成長に関わる重要な業務に担当させることができるでしょう。
会社説明会を専門業者に依頼する場合、成功実績が多数ある「ニューズベース」がおすすめです。