ミッション・ビジョン・バリューとは?作るメリットや実際の作り方・ポイントを紹介!
企業を経営するにあたって、ミッション・ビジョン・バリューの3つが重要になってきます。言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような意味なのか知らないという人も少なくありません。
そこで本記事では、ミッション・ビジョン・バリューの基礎知識や作るメリット・実際の作り方などについて解説します。
目次
ミッション・ビジョン・バリューとは?
ミッション・ビジョン・バリューとは、企業が掲げる価値観や経営方針などを定める際に用いられるフレームワークのことです。「MVV」と略されることもあり、ドイツ人の経営学者であるピーター F. ドラッカーによって提唱されました。
ミッション・ビジョン・バリューのそれぞれの意味については以下の通りです。
ミッション:企業の存在意義や目的
ビジョン:企業が目指している目標や在るべき姿
バリュー:企業の価値観や価値基準
桃太郎を例に考えると分かりやすい
前項の説明だけでは、ミッション・ビジョン・バリューについてあまり理解していないという人も多いはずです。もっと分かりやすくするために、日本人であれば誰もが知っている桃太郎を例に考えてみましょう。
桃太郎は、村に平和が訪れることを目的としており、そのために鬼を退治するお話です。鬼を退治するためには、自分1人だけでなく、猿やキジ・犬などを仲間にして一致団結して戦います。
そのため、桃太郎をミッション・ビジョン・バリューに当てはめてみると、以下の通りです。
ミッション:村に平和が訪れることを望んでいる
ビジョン:鬼を退治する
バリュー:仲間と一致団結する
「ミッション・ビジョン・バリュー=桃太郎」と覚えておきましょう。
ミッション・ビジョン・バリューが必要な理由
ミッション・ビジョン・バリューは、企業がこれからも存続する上で重要なフレームワークです。
たとえ業績が右肩上がりだったとしても、明確な目標や行動指針がなければ従業員は不安に感じてしまいます。また、大きなトラブルや問題が発生した場合にどのような対策を取ればいいのかが分からなくなり、経営破綻に追い込まれてしまうケースも珍しくありません。
しかし、ミッション・ビジョン・バリューがあることでやるべきことが明確になり、企業の団結力が高まります。その結果、さらなる飛躍が期待できるため、ミッション・ビジョン・バリューは企業にとって必要不可欠なのです。
ミッション・ビジョン・バリューを作るメリット
ミッション・ビジョン・バリューを作るメリットは以下の4つです。
・経営判断がスムーズにできる
・人事評価が適正化される
・離職率の防止につながる
・採用におけるミスマッチが防げる
順番に解説します。
経営判断がスムーズにできる
企業を経営するにあたって、さまざまな場面で判断が求められます。判断が遅れてしまうと、目の前にあるビジネスチャンスを逃してしまうでしょう。しかし、ミッション・ビジョン・バリューを作っておくことで判断基準が明確となるため、経営判断がスムーズになるのです。
人事評価が適正化される
人事評価の基準は企業によって異なります。そのため、人事評価が公平ではないと、従業員から不満の声が挙がることも少なくありません。しかし、ミッション・ビジョン・バリューを作ることで人事評価が適正化されるため、業務意欲の向上が期待できます。
離職率の防止につながる
業務に対して明確な目標がなければ、やりがいを見出せずに退職してしまう人もいます。しかし、ミッション・ビジョン・バリューがあることで業務に対するモチベーションが向上し、離職率の防止につながるのです。
採用におけるミスマッチが防げる
新入社員を1人採用するだけでもコストがかかるので、なるべくミスマッチを防ぎたいという企業がほとんどです。ミッション・ビジョン・バリューは、社内だけでなく社外にも公表します。その結果、ミッション・ビジョン・バリューに共感してくれる人材を採用できるようになるので、ミスマッチが防げるようになるのです。
ミッション・ビジョン・バリューの作り方
ミッション・ビジョン・バリューは、以下の3ステップで作りましょう。
・ミッション・ビジョン・バリューを作るメンバーを決める
・意見を出し合う
・全従業員や外部に知らせる
順番に解説します。
ミッション・ビジョン・バリューを作るメンバーを決める
まずはミッション・ビジョン・バリューを作るメンバーを決めていきます。
メンバーが多すぎると、意見をまとめるのに時間がかかってしまうので、なるべく少数精鋭で行うのがおすすめです。自社の経営状況についても熟知している必要があるので、なるべく上層部を中心としたメンバー構成にしましょう。
意見を出し合う
ミッション・ビジョン・バリューを作る上での意見を出し合っていきます。
発言しやすい雰囲気にするためにも、ほかの人の意見を否定するのではなく、なるべく肯定することが大切です。意見がある程度出されたら、参加者全員が納得するミッション・ビジョン・バリューになるようまとめていきます。
全従業員や外部に知らせる
ミッション・ビジョン・バリューが完成したら、全従業員はもちろん、外部にも知らせましょう。
SNSやホームページにも掲載することで、多くのユーザーにアピールできます。
ミッション・ビジョン・バリューを作る上でのポイント
ミッション・ビジョン・バリューを作る際には、以下2つのポイントを意識しましょう。
・分かりやすい言葉にする
・コンパクトにまとめる
一つずつ解説します。
分かりやすい言葉にする
ミッション・ビジョン・バリューは、これから自社で働く上での基盤となるため、日常生活で使ったことがないような難しい言葉を多用してしまうと、従業員に浸透しない可能性があります。
そのため、なるべく分かりやすい言葉で作ることを心がけましょう。
コンパクトにまとめる
ミッション・ビジョン・バリューに込める想いが強すぎるあまり、文章が長くなってしまうことも少なくありません。
ミッション・ビジョン・バリューは、全従業員に覚えてもらう必要があります。少しでも早く覚えてもらうためにも、コンパクトにまとめましょう。また、インパクトがあるミッション・ビジョン・バリューにすると、外部からの反応にも期待ができます。
まとめ
本記事では、ミッション・ビジョン・バリューの基礎知識や作るメリット・実際の作り方などについて解説しました。
ミッション・ビジョン・バリューを作ることで、経営判断がスムーズになったり人事評価が適正化されたりするなど、さまざまなメリットが期待できます。しかし、ミッション・ビジョン・バリューは全従業員に浸透させなければ意味がないので、分かりやすい言葉でなるべくコンパクトにまとめることを意識しましょう。
これからミッション・ビジョン・バリューを作ろうと検討しているのであれば、本記事を参考にしてみてください。
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