面接時のアイスブレイクの目的やコツ、ネタについてご紹介!応募者の力を見抜く場作りをするには?
面接において、求職者とのコミュニケーションは欠かせません。
コミュニケーションを活発にするためには、お互いがリラックスした状態で望むことがベストの状態と言えます。
そのために必要なのがアイスブレイク。
アイスブレイクという言葉を知っていても重要性やおこなう上でのコツを知らない人も多いのではないのでしょうか。
そこで今回は面接時のアイスブレイクの目的やコツ、実際に使えるネタについてご紹介します。
目次
1.アイスブレイクの重要性
アイスブレイクを直訳すると「氷を溶かす」。
面接でいう氷とは緊張のことを意味します。緊張をほぐすことによって、その場の空気が和み、お互いがリラックスした状態で面接をおこなうことができるのです。
アイスブレイクは面接をする上で非常に重要です。
特に求職者の人にとっては面接によって人生が左右すると言っても過言ではないので、様々な不安を抱えた状態で面接に望みます。
不安や緊張のあまり本来の力を発揮することができず、面接に落ちてしまうという人も少なくありません。
就職活動時の緊張に関する意識調査によると、面接において緊張したことのある人の割合は96.2%でした。
ほとんどの人は面接に対して緊張しているのです。
最近では対面ではなく、オンライン面接をおこなう企業も増えてきました。
オンライン面接は対面に比べて慣れているという人が少なく、相手の表情やリアクションも分かりづらいので、より緊張してしまう求職者も少なくありません。
求職者の緊張を少しでもほぐして本来の力を発揮させるためにもアイスブレイクが重要なのです。
2.アイスブレイクの目的
アイスブレイクをおこなう目的は2つあります。
求職者の本音を引き出す
アイスブレイクは求職者の本音を引き出す手段として用いられます。
求職者はあらかじめ面接対策をして面接に望むという人がほとんどです。
面接対策をおこなうのは決して悪いことではありませんが、実際の面接では緊張感もあることから、一言一句、丸暗記した内容を話す求職者も少なくありません。
面接官は完璧な言葉よりも、その人の人間性をみて自社に合う人材なのかを判断したいと考えています。
求職者の本音を引き出すためにも、アイスブレイクをおこなって緊張をほぐした状態で面接をすることで、本音を引き出すことができるのです。
面接を円滑に進める
面接が開始されてすぐに自己紹介や志望動機を聞かれたらどう思うでしょうか。
人によっては「機械的でマニュアル通りに対応された」と感じてしまい、面接官に対して良い印象を抱かないという人も少なくありません。
悪い印象を持たれたまま面接を進めても、気まずい雰囲気でお互いがやりづらくなってしまいます。
そうならないためにもアイスブレイクをおこなう必要があります。
面接が始まって、最初にアイスブレイクをおこなうことで、面接を円滑に進めることができますし、求職者からしても話しやすい面接官という印象を与えることができるのです。
3.アイスブレイクのコツ
この章では、アイスブレイクをおこなう上でのコツを3つ紹介します。
お互いが反応しやすい話題にする
お互いが反応しやすい話題を出すようにしましょう。
例えば、履歴書で共通の趣味などがある場合には、その話題を取り上げることで緊張をほぐすことができます。
もし、履歴書などに共通の話題などがなければ、今日の天気や時事ネタの話をするのもアリです。
ニッチすぎる話題やデリケートな話題を出してしまうと、気まずい雰囲気になることもあるので、あくまでもお互いが反応しやすい話題を出してコミュニケーションしましょう。
選考には関係ないことを伝える
アイスブレイクを開始する時には選考には一切関係ないことを伝えましょう。
求職者によっては、極度の緊張からアイスブレイクの内容も合否に影響するのか不安になる人もいます。
その結果、簡単な質問でも困惑してしまい、アイスブレイクしたつもりが逆にお互いの距離を離してしまうということもあるので、質問する前に「選考には関係ないのでご安心ください」などと一言添えるようにしましょう。
そこまで時間をかけない
求職者によっては、アイスブレイクの話題で思いのほか盛り上がってしまうということも珍しくありません。
アイスブレイクはあくまでもある程度の緊張をほぐすことが目的です。アイスブレイクにかける時間が長いと、緊張感がなくなってしまうこともあるので注意が必要です。
目安として面接にかかる時間の約5%をアイスブレイクに使える時間と覚えておきましょう。面接官は、自分でアイスブレイクの終了時間を事前に設定しておくと、時間管理しやすいです。
アイスブレイクのネタを紹介
それでは、実際に使えるアイスブレイクのネタをいくつか紹介します。
来社・面接ツールに関する質問
「弊社までどのような交通手段を使って来ましたか?」
「このツールをこれまでに使ったことがありますか?」
「これまでにオンライン面接をおこなった経験はありますか?」
来社方法などの質問はアイスブレイクの定番ネタです。
現在はオンライン面接も増えています。
オンライン面接の場合には、「これまでにMeetやZoomなどのツールを使って面接をおこなったことがあるか」、「オンライン面接の経験は初めてか」などを質問するといいでしょう。
天気や気候に関する質問
「本日は雨が降っていましたが、〇〇さん、大丈夫でしたか?」
「こちらの地域では最近肌寒くなってきましたが、〇〇さんの地域はどうですか?」
天気や気候に関するネタもアイスブレイクには有効的です。
オンライン面接の場合には遠方からの求職者もいるので、住んでいる地域の天候がどうなっているかなどを質問してみましょう。
時事ネタ
「野球の〇〇選手が歴史的快挙を成し遂げたみたいですね!」
「最近は新型コロナウイルスが減少していますが、大学の授業は今もリモートですか?」
最近のニュースで取り上げられていることなどネタにしてみましょう。
時事ネタを扱う場合の注意点として、政治にまつわる質問などはNGとされているので注意が必要です。
求職者に関わるニュースや、誰もが盛り上がるニュースをネタとして取り上げましょう。
履歴書からの質問
「部活はバスケをしていたのですね。現在も活動していますか?」
「出身が大阪なのですね。〇〇さんがオススメするお好み焼き屋さんなどありますか?」
履歴書からの質問は求職者に関する内容なので、答えやすいです。
自身の体験談などを交えながら話すと、共感を得やすいので積極的に質問してみましょう。
まとめ
今回は面接時におけるアイスブレイクの目的やコツ、ネタについて紹介しました。
面接は、求職者はもちろん、面接官にとっても非常に重要な機会です。
アイスブレイクは緊張をほぐすだけではなく、求職者の本音を引き出したり面接を円滑に進める手段として非常に有効です。
もし、求職者との意思疎通が上手く取れず、悩んでいるという採用担当者の方がいれば、是非この記事を参考にアイスブレイクの方法を見直してみてください。
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参考資料:
全薬業株式会社|「就職活動時の緊張に関する意識調査」
HRreview|採用面接においてアイスブレイクが重要な理由とは? すぐに役立つ質問例も紹介
採用アカデミー|面接におけるアイスブレイクの重要性と使えるネタをご紹介!
Saidai|【面接官向け】面接でのアイスブレイクのネタまとめ【オンライン面接のコツも】