新卒採用における母集団形成とは?メリットや方法・手順についても解説!
少子高齢化における労働人口の減少によって、新卒採用は年々激化しています。1人でも多くの人材を確保するためにも、母集団形成が欠かせません。言葉は聞いたことがあっても、どのような意味なのか理解していないという担当者も少なくありません。
そこで本記事では、母集団形成における基本知識やメリット・実際の方法などについて解説します。
目次
母集団形成とは?重要な理由について
新卒採用における母集団とは、自社の求人に応募してくれた求職者の数のことです。求職者を集めて母集団にするまでの流れを「母集団形成」と呼びます。
母集団形成が重要な理由として挙げられるのが、少子高齢化による労働人口の減少です。現在の日本では少子高齢化問題が年々深刻化してきており、多くの企業で人手不足となっています。また、たとえ人材を雇用することができても、ミスマッチによって早期離職となってしまっては意味がありません。
自社にマッチした人材を安定的に雇用するためにも、多くの企業で母集団形成に注力するようになりました。
母集団形成によるメリット
母集団形成によるメリットは以下の4つです。
・柔軟に採用計画を変えられる
・適切な採用予算を見積もれる
・自社にマッチした人材を採用できる
・企業の成長につながる
順番に解説します。
柔軟に採用計画を変えられる
企業では毎年どれくらいの人数を採用するのか、あらかじめ目標を決めておきます。そのため、目標を達成するための採用計画が必要不可欠です。
しかし、あらかじめ母集団形成をしておくことで、逆算して目標が達成できるのかを判断することが可能です。その結果、目標を達成するのが難しい場合には早い段階で修正することができます。
適切な採用予算を見積もれる
なんとなくで採用活動を始めてしまうと、当初予定していた採用予算と大きなズレが生じてしまう可能性があります。しかし、事前に母集団形成をしておくことによって、どれくらいの人数を採用できるのかが把握できるため、適切な採用予算を見積もることが可能です。
自社にマッチした人材を採用できる
超売り手市場ということもあり、企業側はとりあえず人材を確保したいと思っているはずです。その結果、自社と求職者の間にミスマッチが発生してしまい、早期離職となる可能性もあります。
母集団形成では、自社に興味・関心がある求職者を集めることができるので、マッチした人材を採用しやすく、定着化が図れるのもメリットです。
企業の成長につながる
母集団形成することで、自社にマッチした人材を採用できます。その結果、仕事に対してのモチベーションが高く、生産性の向上が期待できるため、企業全体の成長につながるのです。
新卒採用において母集団形成するための主な手法
新卒採用において、母集団形成するための主な手法は以下の6つです。
・会社説明会を開催する
・合同説明会に参加する
・求人サイトに掲載する
・インターンシップを実施する
・SNSを利用する
・ホームページを活用する
一つずつ解説します。
会社説明会を開催する
1つ目は会社説明会の開催です。
母集団形成する方法のなかでも一番メジャーであり、多くの企業が実施しています。会社説明会を開催することで、自社の魅力や仕事内容などを時間をかけて求職者に伝えられるのがメリットです。最近では、オンラインで開催する企業も増えてきています。
しかし、自社の知名度が低いと会社説明会を開催しても参加者が集まらない可能性があるので、注意が必要です。
合同説明会に参加する
2つ目は合同説明会への参加です。
合同説明会は多くの求職者が集まる重要なイベントとなっているので、参加することで一気に知名度の向上につながります。ただし、合同説明会は大手企業や人気の企業なども参加するため、差別化を図らないと自分たちのブースだけ求職者が集まらないという結果に終わってしまいます。
求人サイトに掲載する
3つ目は求人サイトへの掲載です。
求人サイトは非常に利便性が高く、多くの求職者が登録しているため、求人サイトに掲載することで短期間での母集団形成が期待できます。
ただし、求人サイトは掲載費用が高く、料金によって表示される順番が異なります。そのため、予算に余裕のある大手企業が上位に表示されてしまい、自社に応募が集まらない可能性があるので、注意しましょう。
インターンシップを実施する
4つ目はインターンシップの実施です。
インターンシップは学生の長期休暇に合わせて実施することが多く、実際に働いてもらいながら従業員とコミュニケーションを図ることで、自社への志望度を高めることができます。
しかし、インターンシップを開催する時期が悪いと参加者が集まらない可能性があるので、入念に計画しておきましょう。
SNSを利用する
5つ目はSNSの利用です。
求職者に限らず、多くのユーザーがTwitterやInstagram・FacebookなどのSNSを利用しています。SNSを運営している企業も多く、無料で活用できるということもあり、採用コストの削減につながります。
ただし、SNSは情報の拡散力が非常に高いので、不適切な内容を投稿してしまうと炎上することも珍しくありません。
ホームページを活用する
6つ目はホームページの活用です。
多くの企業でホームページを運営しています。ホームページは求人サイトのように掲載コストや文字数の制限などがなく、自社の魅力について十分に発信できるので、ミスマッチが起きにくくなるのがメリットです。
しかし、ホームページを求職者から閲覧されなければ意味がありません。そのため、ホームページを活用するのであれば、特定のキーワードで検索の上位に表示させるSEO対策やWeb広告の掲載などを検討しましょう。
母集団形成を実現するための7つの手順
母集団形成は、以下7つの手順で実現できます。
1.採用する目的を明確にする:
目的が曖昧だと、採用スケジュールや採用手法などに弊害が生じるため
2.採用するターゲットを決める:
明確なターゲットにするためにも、ペルソナを設定する
3.採用人数を定める:
会社の事業計画や現場の採用ニーズなどを考慮した上で決める
4.採用スケジュールを設定する:
ほかの企業よりも採用スケジュールが遅いと、人材が流出する恐れがあるので、注意が必要
5.採用手法を選択する:
採用するターゲットや採用人数を基に、自社に合った採用手法を選ぶ
6.採用活動を始める:
ほかの企業との差別化を意識する
7.PDCAを回しながら改善する:
蓄積したデータを基に、定期的に採用活動を振り返ることが大切
上記の手順を参考にして、母集団形成を実現しましょう。
まとめ
本記事では、母集団形成における基本知識やメリット・実際の方法などについて解説しました。
母集団形成することで、適切な採用予算を見積もることができたり自社にマッチした人材の採用につながったりするなど、さまざまなメリットがあります。母集団形成するための手法はさまざまありますが、ほかの採用業務が忙しくて実施できないという企業も多いはずです。
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本記事を参考に母集団形成を実施してみましょう。