【2022年卒】コロナ禍でのインターンシップ実施状況は?実施形式や抑えておくべきポイントをご紹介!
インターンシップの実施は、企業の採用活動において年々かかせないものとなっています。
学生にとっても、就職活動を行う上でインターンシップを経由することが当たり前だと捉えている人も少なくありません。
しかし、去年は新型コロナウイルスの影響によって、学生を受け入れる体制が整わず、インターンシップの受け入れを行わなかったという企業も多くありましたが、今年の実施状況はどのようになっているのでしょうか。
そこで今回は、コロナ禍での2022年卒学生へのインターンシップ実施状況や抑えておくべきポイントについてご紹介していきます。
目次
1.インターンシップをする目的とは
インターンシップシップとは、「企業が学生に対して就労体験の場を設け、学生は志望した企業で一定期間職場体験を行うこと」です。
企業側のメリットの1つには、インターンシップの実施によって、その後の新卒採用を意識した教育や、事前に実際の仕事を体験してもらうことで入社意欲を高めることができる他、即戦力として活躍してくれる人材の育成も早い段階で行うことが可能です。
学生にとっても、入社してからの業務内容や職場環境のミスマッチを防ぐことができるので、双方にとってメリットがあります。
リクナビによるアンケート結果では、インターンシップを行う目的として一番多かった理由が、「業界・企業・職種理解を深めるため」、次いで「就活の予行演習のため」、「自己分析を深めるため」という結果になりました。
「インターンシップに参加する意味があるか」という質問に対しても約9割の人が「参加する必要がある」と答え、学生にとっても、もはやインターンシップは必要不可欠な存在と言えるでしょう。
インターンシップの実施期間も企業によって異なっており、1日で終了する短期のインターンシップもあれば、3ヶ月以上実施する長期インターンシップを行う企業もあります。
「22卒新卒採用計画・インターンシップシップに関するアンケート調査(実施:イグナイトアイ株式会社)」の結果によると、約8割の企業は8月〜9月に開催予定であり、学生の夏休み期間を意識した「サマーインターンシップ」を実施する企業は多い傾向にあります。
では、コロナ禍でのインターンシップはどのように実施されるのでしょうか。
2.コロナ禍でのインターンシップについて
コロナ禍でのインターンシップは去年と合わせて2回目になりますが、株式会社ディスコによる「2022年卒採用活動の感触等に関する緊急企業調査での調査結果」によると、今年のインターンシップシップを予定している企業の割合は57.4%と、約6割にも及ぶ企業は実施するとしています。
2-1.実施形式
インターンシップの実施形式については、「オンラインと対面の併用」をする企業は40.6%、「すべて対面で実施する」と回答した企業は27.0%、「すべてオンライン」と回答した企業は19.2%でした。
やはり、新型コロナウイルスの影響によって、全て対面で完結するというのは難しく、今後はオンラインでのインターンシップの需要が伸びてくると言えるでしょう。
2-2.実施期間
次に、インターンシップを実施する予定の企業に対して、どれくらいのインターンシップ期間を設定しているかを調査したところ、最も多い回答が1日限りの「1day」で73.7%、2位以降は「2days」と「4day以上1カ月未満」が25.3%、「3days」が17.2%となりました。
一昔前までは長期的なインターンシップが主流となっていましたが、現在はコロナウイルスの影響やオンライン形式への移行、学生を受け入れる企業の負担などもあり、短期的なインターンシップを実施する企業が増えています。
3.学生に人気のインターンシップ期間・形式とは
続いて学生はどういったインターンシップの形式やどれくらいの期間が好ましいと感じるのでしょうか。
まず初めに、学生が実際に参加したインターンシップの実施形式を確認してみると、オンラインのみのインターンシップに参加した人の割合は71.5%、次いで対面のみの場合は22.7%、オンラインと対面の組み合わせは5.9%という結果になりました。
コロナウイルスの感染リスクを避けたかったり、地方の人であっても自宅から参加することができるなどのメリットがあるので、圧倒的にオンラインのみのインターンシップが人気ということが分かります。
また、選択したインターンシップの実施期間について調査したところ、1〜3日以下が78.3% 、次いで4日〜1週間未満が25.7%、1週間〜2週間未満が12.5%と、約8割の学生が3日以内の短期インターンシップを選んでいることがわかりました。
なるべく短期間のインターンシップに参加することによって、1社だけではなく複数のインターンシップに参加できるので、より多くの企業をみることによって自分に合った業界や志望先を選ぶ人が多いようです。
以上の結果から、従来のインターンシップとは異なり、オンラインで完結し、短期間のインターンシップが学生にとって人気の傾向にあることがわかります。
株式会社ディスコ「インターンシップに関する調査」
リクナビ|インターンシップいつから始める?参加時期・申し込み時期は?【先輩アンケート】
4.オンライン形式のインターンシップで企業が抑えておくポイント
今年のインターンシップではオンラインを用いて実施する企業も非常に多いため、オンラインインターンシップに慣れていないという企業も少なくありません。
そこでオンラインインターンシップを実施する上で気をつけておくべきポイントを4つご紹介します。
4-1.通信環境の整備
オンラインを活用してインターンシップをする場合は、一度に複数人とzoomなどのWebコミュニケーションツールを使ってインターンシップを行う企業がほとんどです。
そのため、一度通信環境を整備するようにしましょう。
同時接続数が多いと回線が落ちてしまったり、回線速度が遅くなってしまい、タイムラグが発生してしまうということもあるので、社内でテストをおこなってみるなど、インターンシップ前に確認してみましょう。
また、学生側にも同じことが言えるので、インターンシップをおこなう前に通信環境が整っているか確認のメールなどのフォロー体制を意識しておくと、当日のトラブルも回避することができます。
4-2.情報の分かりやすさを意識する
2022年卒の学生モニター調査では、約8割の学生が「インターンシップ先を探す条件」に、「プログラム内容の詳細が記載されていること」と回答していることから、実施するインターンシップ内容に関する情報の分かりやすさ、はとても重要になります。
また、 1dayなど短期間実施や、オンライン完結での実施場合、資料を中心に進行・説明をすることも多くなることから、企業概要や業務内容など、説明の分かりやすさを重要視される場面はとても多いです。
進行用のスライドを用いる場合には、1ページに収める文字が詰まりすぎていたり、文字の装飾や画像が一切無かったりすると、自社の魅力が伝わらなかったり、学生の集中力が続かないという場合もあります。
結果的には学生の志望度も下がってしまい、優秀な人材を逃すという可能性もあるので、資料が完成したら複数名の担当者で確認やフィードバックを行うようにしましょう。
4-3.オンライン上での表情や話し方に気をつける
オンラインでは相手の表情を読み取りずらかったり、感情を把握しにくいというデメリットが存在します。
普段や対面では問題ない対応も、オンラインでは無愛想と受け取られてしまう場合もあるので、インターンシップの担当者は特に注意が必要です。
対策としては、いつも以上に表情の変化やリアクションを大きくしたり、身振り手振りも加えるようにしましょう。
また、声のトーンも一段階上げることを意識すると、より明るく好印象を持たれるので、意識するようにしましょう。
4-4.情報漏洩に気をつける
インターンシップは、実際の業務を学生にもおこなってもらいます。
そのため、社内でしか知ることのできない機密情報や顧客情報の取り扱いには特に気をつける必要があります。
特にオンライン上でインターンシップを実施するのであれば、カフェや自宅など、仕事をする場所が選べるからこそ、さらに危険性が増すため、万が一のことが起こったときの対策として、誓約書を事前に準備するようにしましょう。
理解した上で誓約を交わすことによって、安心してインターンシップを開催することができるので、あらかじめ誓約書の内容を説明する時間を設けることが必要です。
5.まとめ
今回は2022年度卒のコロナ禍でのインターンシップの状況や実施形式、抑えておくべきポイントについてご紹介しました。
企業側と学生側の双方にとって、インターンシップは非常に重要な接点機会となっており、インターンシップ内容をより強化していく企業も多いのではないでしょうか。
また、今年はオンラインと対面を併用してインターンシップを実施するという企業が多いですが、面接同様に、オンライン形式でのインターンシップの需要は今後ますます増えていくことでしょう。
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参考記事:
日本の人事部|インターンシップ
リクナビ|みんなのインターンシップシップ体験談 アンケート結果
大学生とつくる就活応援ニュースゼミ|“インターンシップの夏” 気になる実施予定の状況は?
HRBRO|企業側の「インターンシップシップ」のメリットとは? 人事が知っておくべき目的や種類も解説
HRPRO|コロナ禍でインターンシップシップはどうなる? 鍵はやはり「オンライン化」 ── 22年卒学生の新卒採用動向