アンガーマネジメントを習得する3つのメリット!怒りのタイプや方法とは?
誰しもが、仕事や人間関係などでイライラすることはあるはずです。
そのようなときに発生する怒りを溜め込んでしまうと、ストレスに変わり、最終的には心身ともに疲弊してしまう可能性があります。
しかし、逆にその場で怒りを爆発させると、周囲の人からは怪訝な目で見られてしまい、不利益を被るリスクがあります。
これらの問題を解決するための方法としておすすめなのが「アンガーマネジメント」です。
アンガーマネジメントという言葉は聞いたことがあっても、具体的にどのような意味なのか、あまり把握していないという人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、アンガーマネジメントの基礎知識や習得するメリット・方法などについて解説します。
目次
アンガーマネジメントとは?
アンガーマネジメントとは、自分の怒りを管理・コントロールすることです。
自分の怒りを抑えられず、感情任せで人や物に八つ当たりしてしまうと、人間関係や職場環境の悪化につながり、職場で孤立する可能性が高くなります。
最近はSNSが普及しているため、怒ることで自分や自社への悪口を書かれてしまうといったリスクも生じるでしょう。
そのような状況を防ぐためにも、多くの企業でアンガーマネジメントの習得が検討されています。
アンガーマネジメント診断による怒りのタイプ
アンガーマネジメント診断では、下記のような質問に対して回答することで、自分の怒りのタイプを知ることができます。
Q1. 自分に自信がある
Q2. 自分はもっと評価されてもおかしくないと思っている
Q3. 自分が納得いくまで突き詰めないと気が済まない など
主な怒りのタイプは、以下の通りです。
- 公明正大タイプ:自分の考えや意見を大切にして、設定した目標に対してひたむきに努力するタイプ。正義感があり、周囲の人からも頼りにされる。
- 威風堂々タイプ:自分に自信があり、リーダー的ポジションを担うことが多いタイプ。
- 天真爛漫タイプ:自分の気持ちや考えに対して正直であり、ほかの人よりも行動力があるタイプ。
- 博学多才タイプ:何事に対しても積極的に挑戦しようとするタイプ。完璧主義な一面もある。
- 用心堅固タイプ:何事においても慎重に行動し、基本的に真面目なタイプ。
- 外柔内剛タイプ:外見は大人しそうではあるが、内には強い信念を宿しているタイプ。
アンガーマネジメントを習得する3つのメリット
アンガーマネジメントを習得するメリットは、以下の3つです。
- 部下からの印象がよくなる
- 良好な職場環境を築ける
- 物事を冷静に判断できるようになる
順番に解説します。
部下からの印象がよくなる
普段から怒りっぽい人は、近寄りがたい印象を持たれがちです。
そうならないよう、アンガーマネジメントを習得することで、自分の怒りを抑えられるようになります。
習得の結果、話しやすい雰囲気が出せるようになれば、部下からの印象が良くなり、これまで以上に関係性を深めることが可能です。
良好な職場環境を築ける
社内に1人でも怒りやすい人がいることで、職場全体の雰囲気が悪くなることも珍しくありません。
アンガーマネジメントを習得することで、そのような事態が起きなくなるため、良好な職場環境を築くことが可能となります。
その結果、離職率の低下にも期待ができます。
物事を冷静に判断できるようになる
怒りを制御できないと、必然的に視野が狭くなってしまい、何事に対しても感情任せとなるため、さまざまな不利益を被る原因にもなりかねません。
一方、アンガーマネジメントを習得することで、自分の怒りをうまく制御できるようになります。
その結果、物事を冷静に判断できるようになり、ミスやトラブルを未然に防ぐことが可能です。
アンガーマネジメントの方法
アンガーマネジメントの方法として、以下の5つが挙げられます。
- 6秒ルールを設ける
- 怒りの原因となる場所から離れる
- 固定観念を捨てる
- 自分でどうにもできないことは諦める
- 怒りの度合いをスコアとして記録する
一つずつ解説します。
6秒ルールを設ける
アンガーマネジメントの方法として、6秒ルールは非常に効果的です。
6秒ルールとは、怒りが湧き出た瞬間に6秒間グッと堪える方法です。
6秒経過することで、怒りはある程度抑えられるようになり、冷静になれます。
誰でも簡単に実践できるので、ぜひ試してみましょう。
怒りの原因となる場所から離れる
怒りが湧き出たら、怒りの原因となる場所から離れてみるのも効果的です。
そうすることで、自分の気持ちをゆっくり落ち着かせられます。
会議中やミーティング中など、どうしてもその場から離れられない場合には、視線を逸らしたり別のことを考えたりして、乗り切りましょう。
可能であれば、数秒間目を瞑ってみるのもおすすめです。
固定観念を捨てる
どうしても話が通じなかったり、意見を真っ向から否定されたりすると、「なぜ自分のことを理解してくれないのだろう」という気持ちが込み上げてきて、次第に怒りへと変わっていきます。
しかし、そのような気持ちが込み上げてくるのは、自分の心のなかに固定概念があるからかもしれません。
そこで、自分の中にある固定概念を自覚し、疑い、できれば捨ててみましょう。
固定概念を捨てることで、許容範囲が広がり、相手の気持ちに寄り添えるようになります。
その結果、以前よりも怒りを感じなくなり、寛容度が増すはずです。
自分でどうにもできないことは諦める
通勤時に電車の到着時間が予定より少し遅れただけで、イラっとする人もいるはずです。
しかし、このような現象を自分でどうにかすることは不可能です。
そのため、自分でどうにもできないことは潔く諦めましょう。
諦めることで、無駄なエネルギーを消費することもなく、怒りの感情を抑えられるようになります。
怒る場面と怒らなくていい場面を自分なりに使い分けましょう。
怒りの度合いをスコアとして記録する
怒りが湧き出る際に、怒りの度合いをスコアとして記録してみましょう。
怒りの度合いを1〜10の10段階で評価してみて、具体的にどのようなことに対して怒りが湧き出たのかをしっかり記録します。
記録した内容を後で振り返ることによって、客観的に自分の怒りの傾向を分析できるようになります。
これを繰り返すことで、怒りが湧き出た際に頭のなかで瞬時にスコア化できるようになり、怒る必要があるのかどうかを客観的に判断することが可能となるはずです。
まとめ
本記事では、アンガーマネジメントの基礎知識や習得するメリット・方法などについて解説しました。
アンガーマネジメントは、自分の怒りを管理・コントロールすることであり、習得することで部下からの印象がよくなったり、良好な職場環境を築けたりするといったメリットが期待できます。
アンガーマネジメントの方法として、6秒ルールを設けたり固定概念を捨てたりするなど、さまざまな方法があるので、本記事を参考に自分に合ったやり方を見つけてみましょう。
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