グローバル人材を育成するためのステップとは?具体的な育成方法についても解説!

公開日:2023.12.05

グローバル化の影響によって、国内だけでなく海外への進出を検討している企業も増えてきています。

その際に必要となるのが、「グローバル人材」です。

しかし、グローバル人材をどのように育成すればいいのか、あまり把握していないという担当者もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、グローバル人材の基礎知識やグローバル人材を育成するためのステップ・具体的な育成方法について解説します。

 

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グローバル人材とは?定義について

グローバル人材とは、国内だけでなく海外でも活躍できる人材のことを指します。

文部科学省が公表している資料「グローバル人材の育成について」によると、グローバル人材は以下のように定義されています。

「グローバル人材」の概念を整理すると、概ね、以下のような要素。
要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力
要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
要素Ⅲ: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティーこのほか、幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等。

参考:グローバル人材の育成について 文部科学省

 

グローバル人材が注目されている理由

グローバル人材が注目されている理由として挙げられるのが、少子高齢化による労働人口の減少です。

厚生労働省が公表した「我が国の人口について」によると、日本の人口は減少局面を迎えており、2070年には総人口が9,000万人を割り込み、高齢化率は39%になることが判明しています。

これらのことから、今後は日本企業の多くが外国人の雇用や外国でのビジネスを視野に入れなければいけません。

しかし、その際にハードルとなるのが言語の壁です。また、文化や習慣も異なるので、それらをしっかり理解できる人物が社内に欠かせません。

これらの課題の解決策として、グローバル人材が注目されているのです。

 

参考:我が国の人口について 厚生労働省

 

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グローバル人材に求められる具体的な能力やスキル

グローバル人材に求められる具体的な能力やスキルとして、以下の6つが挙げられます。

  • 日本人としてのアイデンティティー
  • コミュニケーションスキル
  • 語学力
  • 使命感
  • チャレンジ精神
  • 協調性

順番に解説します。

 

日本人としてのアイデンティティー

グローバル人材となることで、文化や習慣が異なるさまざまな人と関わることになるため、自国である日本について尋ねられる機会が多くなるはずです。

その際に、「日本がどのような国で、どういった特徴があるのか」しっかり答えられるようにするためにも、日本人としてのアイデンティティーを持つことが求められます。

 

コミュニケーションスキル

人と人をつなぎ円滑に仕事を進めるために、コミュニケーションスキルは必要不可欠です。

言語によって、好まれる表現・言い回しは異なります。

そういった言語文化を理解したうえでコミュニケーションができることは、グローバル人材に求められるスキルです。

 

語学力

グローバル人材は、言語の異なるさまざまな人と交流するため、語学力が欠かせません。

世界で最も使用する頻度が高いのは「英語」ですが、そのほかの言語についても積極的に学んでおくことで、さらに多くの人との交流が可能となります。

 

使命感

前項でも説明した通り、グローバル人材は人手不足の解決策として、注目されています。

グローバル人材は、企業にとって今後の将来を大きく左右する重要なポジションでもあるため、相応の使命感を持って責務を果たすことが求められます。

 

チャレンジ精神

グローバル市場への挑戦は初めてという企業も多いでしょう。

未知の分野で成功を掴むためには、既存のやり方に囚われることなく挑戦を続ける精神が必要です。

失敗を恐れず決して諦めることなく、勇猛果敢に挑戦するチャレンジ精神もグローバル人材には求められます。

 

協調性

グローバル人材として交流する人の多くは、文化や習慣が異なります。

そのため、自分の意見を一方的に主張するのではなく、相手のことをしっかりと理解した上で、お互いが納得できるように意見をうまくすり合わせる協調性もグローバル人材には必要です。

 

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グローバル人材を育成するためのステップ

グローバル人材を育成するための手順は、以下の4ステップです。

  • 候補となる人材を選出する
  • 必要なスキルを洗い出す
  • 人材育成計画を作成する
  • 人材育成計画に沿って実行する

一つずつ解説します。

 

1.候補となる人材を選出する

まずは、グローバル人材の育成候補となる人材を選出します。

選出方法についてですが、日頃の勤務態度や周囲からの評価・業務に対するモチベーションなどを評価項目として設定した上で選びます。

 

2.必要なスキルを洗い出す

候補となる人材を選出したら、グローバル人材として活躍するために必要なスキルを洗い出します。

必要なスキルについては、前項で詳しく解説しておりますので、参考にしてみてください。

 

3.人材育成計画を作成する

必要なスキルを洗い出したら、人材育成計画を作成します。

あまりにも現実離れした人材育成計画を作成してしまうと、実施する前から従業員のモチベーションが低下してしまう恐れがあるので、注意が必要です。

人材育成計画と並行して、人材育成方針を立てる企業も多いはずです。人材育成方針について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

人材育成方針を立てるメリットとは?手順やポイントについても紹介!

 

4.人材育成計画に沿って実行する

最後に人材育成計画に沿って、グローバル人材の育成を実行していきます。

人材育成は長期間にわたるため、途中でイレギュラーな事態が発生してしまい、スケジュール通りに進まないことも多々あります。

そのような事態が起きても臨機応変に対応できるよう、万全の体制を整えておきましょう。

 

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グローバル人材の育成方法3選

グローバル人材の育成方法は、以下の3つです。

  • セミナーや外部研修に参加する
  • OJTを行う
  • eラーニングを活用する

順番に解説します。

 

セミナーや外部研修に参加する

1つ目は、セミナーや外部研修への参加です。

セミナーや外部研修へ参加することで、クオリティの高い教育が受けられるので、グローバル人材の育成ノウハウがない企業も安心です。

 

OJTを行う

2つ目は、OJTです。

OJTとは「On the Job Training」の略称であり、実際の業務を通じて知識やスキルを身につける方法です。

グローバル人材の育成に成功している企業であれば、実際にグローバル人材となった従業員からOJTを行ってもらうことで、効率よく人材育成が行えます。

もし、海外に支社がある場合には、海外での実施も検討してみましょう。

 

eラーニングを活用する

3つ目は、eラーニングの活用です。

eラーニングであれば、グローバル人材スキルの習得だけでなく、語学学習にも最適です。何度も繰り返し学習できるのが最大のメリットといえます。

また、自身の好きなタイミングでの学習が可能となるため、従業員の負担軽減につながります。

 

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まとめ

本記事では、グローバル人材の基礎知識やグローバル人材を育成するためのステップ・具体的な育成方法について解説しました。

グローバル人材は、少子高齢化による労働人口の減少によって注目を集めており、今後はさらに需要が高まることが予想されます。

そのため、本記事を参考にグローバル人材の育成を検討してみましょう。

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