オーナーシップとは?持っている人の特徴やメリット・身につけるための方法3選!
少子高齢化による労働人口の減少によって、多くの企業で人手不足に悩まされています。そこで注目されているのがオーナーシップです。オーナーシップという言葉は聞いたことがあっても、どのような意味なのか理解していない担当者も少なくありません。
そこで本記事では、オーナーシップの基礎知識やメリット・オーナーシップを身につけるための方法などについて解説します。オーナーシップについて詳しく知りたい担当者は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
オーナーシップとは?
オーナーシップとは、従業員一人ひとりが主体性や当事者意識を持つことです。
上司から与えられた仕事だけをただこなしていく人も少なくありません。しかし、オーナーシップを持つことで自分で考えて行動できるようになります。その結果、企業全体の成長につながるのです。
リーダーシップやフォロワーシップとの違い
オーナーシップと似ている言葉として、リーダーシップやフォロワーシップがあります。
それぞれの意味は以下の通りです。
リーダーシップ:
チーム全体で目標を達成するために、業務全体をサポートする。
フォロワーシップ:
チームを先導するリーダーをサポートするために、自分の行動を見つめ直して行動する。
あくまでもオーナーシップは、従業員一人ひとりにフォーカスした内容となっているため意味は大きく異なります。使い方を間違えないように注意しましょう。
オーナーシップが重要視されている理由
オーナーシップが重要視されている理由として挙げられるのが、少子高齢化による労働人口の減少です。
日本では年々出生率が低下しており、労働人口の減少が深刻な問題となってきています。そのため、人手不足が常態化している企業も少なくありません。これからも労働人口は減少の一途を辿っていく可能性が非常に高いので、これまでと同じ業務量をこなすためには、生産性の向上が必要不可欠です。
生産性を向上させるためにも、主体性や当事者意識を持って意欲的に業務に取り組むことができるオーナーシップを持った人材が必要になってきます。そのため、各企業ではオーナーシップを持つ人材の雇用や育成に注力するようになってきているのです。
オーナーシップを持つ人の特徴4選
オーナーシップを持つ人の特徴として、以下の4つが挙げられます。
・自己分析ができる
・責任感がある
・向上意識が強い
・協調性がある
順番に解説します。
自己分析ができる
オーナーシップを持っている人は、働く上で組織が抱える課題や問題などを洗い出して改善に努めています。そのため、自分自身を客観視して長所や短所を見つけることのできる自己分析能力に長けているのです。
責任感がある
オーナーシップを持っている人は「自分が現状を改善しなければいけない」という当事者意識が強いです。そのため、責任感が強い人がオーナーシップ を持っている傾向にあります。
向上意識が強い
向上意識が強いのも、オーナーシップを持っている人の特徴です。常に「どのような施策を行えば現状を改善できるのか」を考えているため、設定した目標を完遂するための業務遂行スキルも兼ね備えています。
協調性がある
組織の現状を変えようと自分だけが行動しても意味がありません。チーム全体が行動に移す必要があります。そのため、ほかのメンバーにも説得して意識を高められるような協調性がある人材は、オーナーシップを持っているといえるでしょう。
オーナーシップを持つ人材を育成する企業のメリット
オーナーシップを持つ人材は、これからの時代においてさらに重宝されていくはずです。
具体的にオーナーシップを持つ人材を育成する企業のメリットは、以下の3つです。
・生産性の向上が期待できる
・離職率の改善につながる
・顧客満足度が向上する
一つずつ解説します。
生産性の向上が期待できる
仕事に対するモチベーションが低い従業員の場合、与えられた業務をただこなしていくことしか考えていません。しかし、オーナーシップを持つ人材であれば、常に主体性を持って仕事に取り組むようになります。その結果、業務の効率化につながり、生産性の向上が期待できるのです。
離職率の改善につながる
最近では終身雇用制度が崩壊しつつあるので、転職する人も増えてきました。そのため、離職率を抑えたいという企業も少なくありません。オーナーシップを持つ人材の場合、企業の経営理念や方針を理解した上で働いています。帰属意識が高く、自社に少しでも貢献しようとする意識が高いため、離職率の改善につながるのです。
顧客満足度が向上する
オーナーシップを持つ人は、主体性や当事者意識を持って行動します。さらにクオリティの高い商品やサービスを提供して、少しでもユーザーに喜んでもらいたいと考えているため、顧客満足度の向上にも期待ができるのです。
オーナーシップを持つ人材を育成するための3つの方法
企業がオーナーシップを持つ人材を育成するための方法は、以下の3つです。
・チャレンジしやすい環境を作る
・学習する機会を作る
・権限を持たせる
順番に解説します。
チャレンジしやすい環境を作る
オーナーシップを養うためには、チャレンジしやすい環境を作ることが重要です。
具体的には新規プロジェクトを任せてみたり、会議で発言できる機会を設けたりすることで、当事者意識や主体性を芽生えさせることが可能です。当たり前ですが、チャレンジするにあたって失敗する可能性も十分にあるため、いつでもフォローできるような体制を整えておきましょう。
学習する機会を作る
オーナーシップは容易に身につくものではありません。身につけるためには、時間がかかります。そのため、実際の現場で身につけるという方法もありますが、できれば研修のような学習する機会も作ってあげるのもおすすめです。
権限を持たせる
オーナーシップでは、当事者意識や主体性が必要不可欠です。しかし、当事者意識や主体性は普段の業務で身につけることは非常に難しいです。そのため、権限を持たせてみましょう。
権限を持たせることで、これまでは上司に与えられていた仕事をこなすという環境から、自分で行動してやるべきことを見つけるという環境に代わります。その結果、自ら能動的に考えて仕事にも意欲的に取り組めるようになるはずです。
まとめ
本記事では、オーナーシップの基礎知識やメリット・オーナーシップを身につけるための方法などについて解説しました。
オーナーシップとは、主体性や当事者意識を兼ね備えていることであり、オーナーシップを持つ人材を育成することで、生産性や顧客満足度の向上・離職率の改善などが期待できます。しかし、オーナーシップを持つ人材を育成するために研修を検討していても、リソース不足によって開催するのが難しいと感じる担当者も多いはずです。
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本記事を参考に、オーナーシップを持つ人材を育成してみましょう。