研修会でのアンケート用紙における「様式」について
研修会の実施において、アンケートはたいへん重要な役割を担っています。アンケート次第では、研修会の運用などは、いかようにも左右されるでしょう。
アンケートを実施するうえでは、「様式」について考えることが大切です。様式が整えられていれば、アンケートで得られる効果は大きく高まります。
本記事では、アンケートの様式について詳しく解説します。
目次
1.研修会でアンケートを取る目的とは?
まずは、何のために研修会で事後アンケートを取るのか、再確認しておきましょう。
研修会の場合は、
1.参加者の満足度
2.参加者のニーズ
3.研修会のもたらした効果
といった部分を知ることが、アンケートの主な目的となります。
アンケートで多くの正確な情報を収集できれば、次回開催に向けて改善するべき点なども見てきます。
また、実際に研修会で、どのような影響があったのかも理解するべきです。もしも好ましい影響があったなら、研修会を継続すべきであると判断できます。
2.研修会のアンケートにおける様式
具体的にどのような様式が適切なのか触れていきます。
様式が整っていれば、アンケートの回答内容も充実したものとなるはずです。特に、以下のような部分はかならずおさえておきましょう。
2-1.サイズはA4一枚
研修会のアンケートは、基本的にA4サイズ1枚を推奨します。
アンケート用紙が何枚もあると、参加者は「回答が億劫だ」と考えてしまいがちです。
逆にA4より小さいものだと、聞くべきことが聞けないということも出てきます。
また、様式として見辛いという問題も出てくるでしょう。
したがってサイズについては、A4一枚を推奨します。
2-2.重要なことから聞く
「重要な質問事項を、上の方に配置する」、という様式に保つことも重要です。なぜならアンケートの後半になるほど、回答率が下がってしまうからです。「途中で回答するのが面倒になる」などして、回答されないケースが出てきます。
また、単純に時間切れになるということもありうるでしょう。
優先度の高い質問から順番に配置していくのが、理想的な様式と言えます。
2-3.質問の数を絞る
質問事項は厳選して、数を絞ることも重要です。なぜなら質問の数が多すぎると、回答率は下がってしまうから。また、「事項が多すぎて回答するのが面倒くさい」という心理を誘発し、回答内容が不正確になる恐れもあります。
必要な質問事項だけを厳選して、様式に組み込みましょう。
2-4.答えやすい質問にする
また、「何を聞いているか分かりやすい質問文にして、答えやすくする」という部分も重要です。
「感想を教えてください」というような、抽象的な質問文だと、回答者も困ってしまいます。「○○についてどう感じましたか?」というように、具体的な事象に対して問いかけるようにしましょう。回答しやすくなり、アンケート結果も充実するはずです。
3.研修会のアンケートで聞くべきこと
様式とともに、アンケートで質問する内容も、当たり前ですが重要です。
とはいえ、「研修会のアンケートで、何を聞くべきからわからない」、というように感じている担当者は非常に多いです。
アンケートには、以下のようなことを質問すべきです。
・研修会において、何がもっとも印象として残ったか?
・研修内容で学んだことを、具体的にどのようなかたちで活かすか?
・研修会に対する満足度はどの程度か?(5段階で問うのが一般的)
・もっと知りたいと感じたこと
・自身にもたらされた変化
・研修内容を踏まえた上で、最優先すべき課題
おおむね上記のようなことが聞けていれば、じゅうぶんな情報を回収できます。
4.研修会におけるアンケートで使える様式のテンプレート
とはいえ、研修会を開催するたび、様式について考えることは負担となる側面も。
そこで、下記では様式テンプレートをダウンロードできるサービスをいくつか紹介します。
4-1.クエスタント
「クエスタント」は、各種アンケートの作成機能やテンプレートがもっとも充実しているサービスです。すぐにでもプリントアウトして、実際の研修会で配布できるものが揃っています。
もちろん作成機能もついており、多少のアレンジを加えることも可能です。
テンプレートを提供するサービスとしては、クエスタントが最有力でしょう。
4-2.CREATIVE SURVEY
クエスタントに次ぐ充実度を保っているサービスです。多数のテンプレートと、優秀な作成機能が利用できます。
また、アンケートに関する各種管理が、一元的なかたちで実施できるシステムも。
恒常的にアンケートを運用するのであれば、かなりフィットするサービスであると言えます。
https://jp.creativesurvey.com/
5.まとめ
研修会を終えたあとのアンケートは、たいへん重要な意味合いを持っています。
より充実したアンケート結果を回収するうえでは、「様式」が重要です。狙った回答を得られるように、様式はじゅうぶんに練り上げておきたいところです。
今回は「研修会」を前提としたアンケートについて解説しました。しかしその他の催し(セミナー・勉強会・講演会など)でも、本記事の内容は流用できます。
ぜひ、その場合も参考としてください。