人材育成で部下と円滑なコミュニケーションを取るメリットとは?ポイントについても解説!
人材育成を成功させる上で、部下とのコミュニケーションは欠かせません。
しかし、どのように部下とコミュニケーションを取ればいいのか、わからないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取るメリットや意識すべきポイントについて解説します。
なお本記事は「部下のコミュニケーションスキルを育成する」という内容ではありませんのでご注意ください。コミュニケーション力の向上に関する研修は、こちらの記事で解説しております。
目次
コミュニケーションに課題を感じている人は約6割にも上る
部下とのコミュニケーションに課題を抱えている人は、実際どれくらいいるのでしょうか。
Chatwork株式会社が公表したアンケート結果によると、 「上司・部下とのコミュニケーションで課題を感じていますか?」という質問に対して、20.7%が「とても感じる」と回答し、40%が「少し感じる」と回答したことが判明しました。
つまり、約6割がコミュニケーションに何かしらの課題を感じていることがわかります。
また、 「コミュニケーションに課題を感じる」と回答した方に対して、「コミュニケーションの課題を解決したいと思いますか?」という質問をしたところ、48.7%が「とても思う」と回答し、38.4%が「少し思う」と回答したことが判明しました。
このことから、約9割が何かしらの方法でコミュニケーションにおける課題を改善したいと思っています。
参考:上司と部下が本音で話せている割合は16.6%!「コミュニケーションを改善したい」と考えている人が8割以上に。上司・部下のコミュニケーション実態を調査
人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取るメリット
人材育成において、部下と円滑なコミュニケーションを取るメリットは、以下の3つです。
- 関係性の構築につながる
- ミスやトラブルを未然に防げる
- 定着率の向上に期待ができる
順番に解説します。
関係性の構築につながる
部下と円滑なコミュニケーションを取ることで、お互いが信頼できるようになり、関係性の構築につながります。
これにより「ホウレンソウ」が十分に行われるようになり、業務の効率化やトラブルの防止につながります。
ミスやトラブルを未然に防げる
円滑なコミュニケーションによって、上司は部下の小さな変化にも気づけるようになります。
これにより部下へのサポートがしやすくなり、ミスやトラブルを未然に防げるようになるため、業務クオリティの向上につながります。
定着率の向上に期待ができる
人間関係が原因で、退職する方も少なくありません。
実際にエン・ジャパン株式会社が公表したアンケート結果によると、本当の退職理由として最も多かったのが「職場の人間関係が悪い」であることが判明しました。
人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取ることで、部下は職場に対して居心地がよいと感じるようになり、人間関係も良好になるはずです。
その結果、定着率の向上に期待ができるようになります。
参考:『エン転職』1万人アンケート(2022年10月)「本当の退職理由」実態調査
人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取るために意識すべきポイント
人材育成において、部下と円滑なコミュニケーションを取りたいのであれば、以下7つのポイントを意識しましょう。
- 話しやすい環境や雰囲気作りを心がける
- 部下の話を親身に聞く
- 部下とコミュニケーションを取る時間を毎日確保する
- スケジュールを部下に共有する
- 部下を褒めることを意識する
- 部下に業務を一任してみる
- 自分に非があれば素直に認める
一つずつ解説します。
話しやすい環境や雰囲気作りを心がける
上司であるあなたが忙しそうにしていたり険しい表情をしていたりすると、部下は話しかけるのに躊躇してしまいます。
そのため、部下と円滑なコミュニケーションを取りたいのであれば、話しやすい環境や雰囲気作りが大切です。
例えば、話しかけられたら作業を中断して部下に身体を向け、傾聴する姿勢を取りましょう。
このような小さなことであっても、部下からの印象は大きく変わります。
部下の話を親身に聞く
人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取りたいのであれば、部下の話を親身に聞くことが大切です。
具体的には、以下のことを意識しましょう。
- 部下の目を見て話を聞く
- 適度に相槌やうなずくなどのリアクションを取る
- 部下の話を途中で遮らない
上記のことを意識することで、部下は「自分の話をちゃんと聞いてくれている」と感じるようになり、信頼関係の構築につながります。
部下とコミュニケーションを取る時間を毎日確保する
部下とコミュニケーションを取る時間を毎日確保することで、次第にコミュニケーションを取るのが当たり前になっていきます。
話す内容は、例えばその日の振り返りや進捗の共有などがおすすめです。
話す時間は数分など短くても構いません。毎日話をして、自分が部下を気にかけているということを示すことが重要なのです。
スケジュールを部下に共有する
上司のスケジュールを気にするあまり、話しかけるタイミングを見失っている部下も少なくありません。
そのため、スケジュールは部下に共有するようにしましょう。
そうすることで、部下は上司の空き時間を把握しやすくなり、上司の時間を確保しやすくなります。
これは、円滑なコミュニーケーションへの第一歩となるはずです。
部下を褒めることを意識する
コミュニケーションの中で部下を褒めることを忘れないようにしましょう。
褒めることで部下は業務に対するモチベーションが向上し、より能動的に行動するようになります。
褒めるだけでなく、日頃から前向きな発言をし、ネガティブな言葉を使わないということも意識するとよいでしょう。
これらにより、部下は安心して仕事に取り組みやすくなり、パフォーマンスの向上が期待できます。
部下に業務を一任してみる
人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取りたいのであれば、部下に業務を一任してみるのもおすすめです。
業務を一任することで、部下は「日頃の努力が認められた」と思うようになり、従来よりも業務に対するモチベーションが向上します。
また、お互いに信頼関係が芽生えるようになるはずです。
その結果、業務でわからないことがあった場合には、部下から積極的に相談してくるようになるため、自然と活発なコミュニケーションにつながります。
自分に非があれば素直に認める
たとえスキルや経験が豊富な上司であっても、書類にミスがあったり会議に遅刻したりするなどの失敗はあります。
その際に、上司だからという理由で自分の非を認めないと、部下からの信頼を失う原因になるでしょう。
その結果、円滑なコミュニケーションも取れなくなるため、自分に非があれば素直に認めることが大切です。
まとめ
本記事では、人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取るメリットや、意識すべきポイントについて解説しました。
人材育成において部下と円滑なコミュニケーションを取ることで、関係性の構築につながったり、ミスやトラブルを未然に防げたりするなどのメリットに期待ができます。
部下と円滑なコミュニケーションを取りたいのであれば、話しやすい環境や雰囲気づくりを心がけたり、スケジュールを共有したりすることを意識しましょう。
人材育成は日頃のコミュニケーションのほかに、研修によるインプットの機会を設けることも必要となります。
しかし、研修をするにはリソースや経験が必要となり、自社内でこれらが不足していてなかなか効果的な研修を開催できていないという方もいるのではないでしょうか。
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