人材育成で目標設定が重要な理由とは?設定方法や具体例・ポイントも解説!
企業が成長するためには、人材の育成が必要不可欠です。
人材を育成するにあたって、目標設定が重要になってきますが、なぜ目標を設定しなければいけないのか理解していない担当者も少なくありません。また、どうやって目標を設定すればいいのか分からない担当者も多いはずです。
そこで本記事では、人材育成において目標設定が重要な理由や実際の設定方法・具体例などについて解説します。
目次
人材育成を行う目的
企業が人材育成を行う目的として、即戦力となる人材の確保や帰属意識の向上などが挙げられます。
少子高齢化による労働人口の減少や終身雇用制度が崩壊しつつある日本では、超売り手市場となっており、人材の流動化が加速しています。多くの企業で人手不足に悩まされているので、人材育成することで帰属意識を向上させて、早期に活躍できるような人材の育成に注力しているのです。
その結果、最終的には利益の最大化にもつながっていきます。
人材育成において目標設定が重要な理由
人材育成を行う上で目標設定が欠かせません。
目標設定が重要な理由として、以下の3つが挙げられます。
・モチベーションの向上が期待できる
・現実と理想の乖離が把握できる
・従業員の成長が実感できる
一つずつ解説します。
モチベーションの向上が期待できる
人材育成に限らずアクションを起こす際には、目標が決まっていないとどのように始めたらいいのか分からなくなってしまいます。目標を設定することで進むべき方向が明確になるので、「目標を達成したい」と思うようになり、モチベーションの向上が期待できるのです。
現実と理想の乖離が把握できる
自分の現状を把握していない従業員も少なくありません。しかし、人材育成において目標設定することで、現実と理想の乖離を把握できるようになります。
その結果、現実と理想の乖離を埋めるためにも、設定した目標に向かって最短距離で行動できるようになるのです。
従業員の成長が実感できる
人材育成していくなかで具体的にどのように変化したのか、従業員の成長を言語化するのは非常に難しいです。しかし、目標を設定することで明確な数値として可視化されるようになるため、従業員の成長が実感できるようになります。
人材育成における目標設定方法
人材育成における目標は、以下の4ステップで設定可能です。
・目標項目を決める
・達成する基準を設定する
・期限を決める
・達成するまでの計画を決める
順番に解説します。
1.目標項目を決める
人材育成において何を達成するのか、目標項目を決めていきます。
目標項目は、以下の4項目があります。
向上・強化:現状でも問題はないが、さらによくしていくための目標
改善・解消:現状の問題に対して改善もしくは解消するための目標
維持・継続:現状を維持して継続するための目標
創出・開発:現状にはないような新しいことを創出・開発するための目標
自分たちに合った目標項目を定めるためにも、まずは現状を把握することが大切です。
2.達成する基準を設定する
目標項目が決まったら、目標を達成する基準を設定します。従業員のモチベーションを維持するためにも、達成する基準は抽象的ではなく数値を用いた具体的な基準に設定することが大切です。
ただし、数値化するのが難しい場合には状態で表しましょう。
3.期限を決める
メリハリをつけるためにも、目標を達成する期限を決めます。1ヵ月〜1年など、設定した目標によって期限は大きく異なります。ただし、達成するのが無謀だと思えるような期限に設定するのは避けましょう。
4.達成するまでの計画を決める
目標達成に向けた基準や期限まで決めたら、最後に達成するまでの計画を設定します。
計画が曖昧だと、実際に何をすればいいのか分からなくなってしまい、期限までに目標が達成できない可能性があるので、最低でも以下の内容は決めておきましょう。
・何をすればいいのか
・どのくらいすればいいのか
・いつまでに行えばいいのか
ツールやテンプレートなどを活用すると、分かりやすくまとめることができるのでおすすめです。
人材育成における目標の具体例
実際に人材育成においてどのような目標を設定すればいいのか分からない担当者も多いはずです。
以下3つの職種を基に、具体例を紹介します。
・営業の場合
・エンジニアの場合
・管理職の場合
営業の場合
企業によっても異なりますが、一般的に個人の目標とチームの目標があります。
営業における目標の具体例は以下の通りです。
・先月よりもアポイント率を10%伸ばす
・成約数を10件から15件に増やす
・毎日100件以上架電する
エンジニアの場合
IT・Web業界は常に情報の移り変わりが激しいので、エンジニアは常に学習する姿勢が重要です。
エンジニアにおける目標の具体例は以下の通りです。
・最低でも納期の1週間前には納品するよう心がける
・アプリのバグを改善してユーザーの利用率を10%アップさせる
・勉強会やセミナーには月に1回出席する
管理職の場合
管理職では、業務における計画の作成や進捗管理・部下のマネジメントなどが主な役割です。
管理職における目標の具体例は以下の通りです。
・ツールやアプリなどの導入を検討してコミュニケーションの活発化を図る
・一人ひとりの残業時間をチェックして月10時間以内にする
・定期的に面談を実施して昨年度よりも離職率を下げる
人材育成で目標を立てる際のポイント
人材育成で目標を立てる際のポイントとして、以下の3つを意識しましょう。
・作成した計画シートを目に入る場所に置く
・段階的に目標を設定する
・従業員一人ひとりにあった目標を設定する
一つずつ解説します。
作成した計画シートを目に入る場所に置く
人材育成の目標や計画を立てた当初はモチベーションがあったとしても、時間が経過するにつれて意識が薄れていきます。期限までに目標を達成するためにも、従業員の目に入る場所に作成した計画シートを置いておきましょう。
段階的に目標を設定する
最初から目標を大きく設定してしまうと、本当に達成できるのか従業員が不安に感じてしまいます。そのため、段階的な目標設定を心がけましょう。
従業員一人ひとりにあった目標を設定する
従業員によって兼ね備えている能力やスキルなどが異なるため、一人ひとりにあった目標を設定することが重要です。そのためにも、まずは従業員とコミュニケーションを図りながらどのような人物なのかを分析することから始めましょう。
まとめ
本記事では、人材育成において目標設定が重要な理由や実際の設定方法・具体例などについて解説しました。人材育成において目標を設定することで、モチベーションの向上や従業員の成長などが実感できます。
しかし、人材を育成するにあたって大幅なリソースが必要となるので、注力できないという担当者も多いはずです。そんなときには、株式会社ニューズベースにお任せください。
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本記事を参考に、目標設定した上で人材育成を実施してみましょう。