リーダー育成における課題とは?手順や成功させるためのポイントを紹介!
企業が成長していくためには、チームを引っ張っていくリーダーの存在が必要不可欠です。
しかし、リーダーの育成は簡単ではありません。うまくできずに頭を抱えている担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、リーダー育成における課題や手順・成功させるために意識すべきポイントについて解説します。
目次
リーダー育成における課題
リーダー育成における主な課題として、以下の3つが挙げられます。
- リーダーになりたい人が少ない
- リーダーとなる人材の判断基準が定まっていない
- リーダー候補を現場から離せない
一つずつ解説します。
リーダーになりたい人が少ない
リーダー育成を行いたくても、そもそも社内にリーダーになりたい人が少なくて困っている企業も多数あります。
東晶貿易株式会社が調査したデータでは、20代に対して「将来役職者になりたいと考えますか?」という質問をしたところ、77.6%が「いいえ」と回答しています。
つまり、多くの20代が出世したくないということです。
なお、「なぜ出世したいと思わないのですか?」という質問に対して、「責任のある仕事をしたくない」という回答が最も多いことが明らかとなっています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000067.000005088.html
リーダーとなる人材の判断基準が定まっていない
リーダー育成を行う上で、候補者を選ばなければいけません。
しかし、リーダーとなる人材の判断基準が明確に定まっていないことから、候補者を絞れない企業も多いのではないでしょうか。
そのため、まずは「どのような人材がリーダーにふさわしいのか」リーダーの定義から決める必要があります。
リーダー候補を現場から離せない
リーダー候補として選ばれる人物は、現場で活躍している優秀な従業員であることがほとんどです。
リーダーの候補者として選ばれることで、現場を一時的に離れなければいけなくなるため、業務に支障をきたす恐れがあります。
従業員数が少なかったりこれまで人材育成に注力してこなかったりする企業ほど、リーダー候補を現場から離せないという課題に直面する傾向にあります。
リーダー育成の手順
リーダー育成の手順は、以下の4ステップです。
- 自社に必要なリーダー像を明確にする
- リーダー候補を選ぶ
- リーダー育成を行う
- リーダー育成の内容を評価する
順番に解説します。
1.自社に必要なリーダー像を明確にする
リーダー育成を行う上で、まずは「どのようなリーダーが自社に必要なのか」リーダー像を明確にしましょう。
自社が掲げるビジョンや目標、すでにリーダーとして活躍している従業員を参考にしてみるのがおすすめです。
2.リーダー候補を選ぶ
自社に必要なリーダー像を明確にしたら、次にリーダー候補を選びます。
リーダーに求められるスキルや条件は、企業によっても異なります。
公平に判断するためにも、これまでの人事評価やスキルシートなどを活用した上で、慎重に比較検討しましょう。
3.リーダー育成を行う
リーダー候補を選んだら、実際にリーダー育成を行いましょう。
代表的なリーダー育成方法として、リーダーシップ研修やOJT・1on1ミーティングなどが挙げられます。
それぞれの方法については、次項で詳しく解説します。
4.リーダー育成の内容を評価する
リーダー育成を行ったら、その内容を評価していきます。
リーダー育成は自社の将来にも大きく関わることですので、内容の評価は担当者だけでなく、経営層も交えて行いましょう。
リーダー育成は今後も定期的に行う企業がほとんどのため、内容を評価したら次回に活かすための話し合いも忘れずにしましょう。
リーダー育成の具体的な方法
リーダー育成の具体的な方法として、以下の3つが挙げられます。
- リーダーシップ研修
- OJT
- 1on1ミーティング
一つずつ解説します。
リーダーシップ研修
1つ目は、リーダーシップ研修です。
リーダーシップ研修では、具体的に以下の内容を体系的に学習します。
- リーダーとしての在り方
- リーダーに必要な知識やスキル
- リーダーとしての仕事の進め方
社内だけでなく社外での研修も定期的に開催されているため、自分たちに適した方法を選びましょう。
OJT
2つ目は、OJTです。
OJTでは、実際の業務を通じてリーダーに必要な知識やスキルを習得できます。
そのため、リーダーとして活躍するにあたって、現場で必要とされる知識やスキルを効率よく学べます。
ただし、体系的には学習できないため、注意が必要です。
OJTを実施する際は、リーダーとしての経験がある人もしくはリーダーとして現在も活躍している人を担当者にしましょう。
1on1ミーティング
3つ目は、1on1ミーティングです。
1on1ミーティングとは、部下と上司がマンツーマンで行うミーティングのことです。
1on1ミーティングを実施することで、自身の状況を客観的に評価し、問題や課題を明確にできます。
部下と上司の信頼関係が構築できたり、モチベーション向上にもつながったりするため、定期的に開催するのがおすすめです。
リーダー育成を成功させるために意識すべきポイント
リーダー育成を成功させたいのであれば、以下3つのポイントを意識しましょう。
- 長期的に考える
- 候補者にリーダーになることのメリットを伝える
- 候補者の管理を怠らない
順番に解説します。
長期的に考える
リーダー育成は、決して短期間で終わるものではありません。
それにもかかわらず、短期間で終わらせようとすると、候補者に大きな負担がかかってしまいます。
その結果、心身ともに疲弊してしまい、リーダー育成が失敗に終わる可能性があるので、時間をかけて長期的に考えましょう。
候補者にリーダーになることのメリットを伝える
リーダー育成を成功させるためには、候補者自らが「リーダーになって活躍したい」というマインドを持つことが大切です。
近年はリーダーになりたくない人の割合が増えてきているため、候補者にはリーダーになることのメリットを必ず伝えましょう。
メリットを伝えることで、リーダーになることへのモチベーション向上につながるはずです。
候補者の管理を怠らない
リーダー育成は、基本的に通常の業務と並行しながら行われるため、候補者の負担はこれまで以上に大きくなります。
心身ともに疲弊してしまう候補者も少なくないため、管理を怠らないようにしましょう。
候補者の管理は、人事担当者だけでなく企業全体で取り組むことが大切です。
まとめ
本記事では、リーダー育成における課題や手順・成功させるために意識すべきポイントについて解説しました。
リーダー育成において、そもそもリーダーになりたい人が少なかったり、リーダー候補から現場を離せなかったりするなどの課題があります。
そのような課題を解決してリーダー育成を成功させるためにも、長期的に考えたり候補者に対してメリットを伝えたりするなどのポイントを意識しましょう。
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