ロジカルシンキング研修とは?対象者や学習するフレームワーク4選

公開日:2023.12.26

新入社員はもちろん、中堅社員や管理職まで必要なスキルとして挙げられるのが、ロジカルシンキングです。

ロジカルシンキングを社員に身に着けてほしい場合、ロジカルシンキング研修を開催するという方法があります。

そこで本記事では、ロジカルシンキング研修の基礎知識や研修で学習するフレームワークなどについて解説します。

 

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ロジカルシンキング研修とは?

ロジカルシンキング研修とは、名前の通りロジカルシンキングを身につける研修のことです。

なお、ロジカルシンキングとは、物事について矛盾がないように順序立てて、結論を導き出す思考法のことを指します。

ロジカルシンキング研修を実施し、参加者にロジカルシンキングを身に着けてもらうことで、主体性を持って行動する人材に育成できたり、意思決定が円滑になったりするなどの効果に期待ができます。

 

ロジカルシンキングを身につけるメリット

社員がロジカルシンキングを身につけるメリットは、以下の4つです。

  • 生産性が向上する
  • 分析力が高まる
  • 話に説得力を持たせられる
  • 提案スキルが習得できる

一つずつ解説します。

 

生産性が向上する

ロジカルシンキングを身につけることで、業務を遂行するまでの手順を論理的に考えられるようになるため、業務における無駄を省くことが可能です。

合理的に業務が行えるようになるため、これまでよりも生産性が向上し、業務クオリティを高めることにもつながります。

 

分析力が高まる

ロジカルシンキングは、物事について順序立てを行ってから結論を導き出す思考法であるため、「なぜそのようになっているのか?」要因や問題について追求するスキルが自然と身につきます。

その結果、分析力が高まり、トラブルやエラーが起きた際にも根本となる原因を追及できるようになるので、問題解決能力の向上にも期待ができます。

 

話に説得力を持たせられる

ロジカルシンキングを身につけることで、筋道を立ててわかりやすく相手に話を伝えられるようになります。

その結果、相手も自分の話に興味を持つようになり、理解や共感が深まるため、話に説得力を持たせることが可能です。

また、ロジカルシンキングによって相手との意思疎通も図れるようになるので、コミュニケーション能力が向上し、良好な人間関係の構築にもつながります。

 

提案スキルが習得できる

ロジカルシンキングによって、相手が自分に対して何を伝えようとしているのかもわかるようになります。

すると、相手の気持ちを汲み取った上でベストな答えを提案できるようになるので、提案力が向上します。

提案スキルが身につくと、例えば営業職であればアポイント率や成約率の向上につなげられるでしょう。

 

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ロジカルシンキング研修の対象者

ロジカルシンキング研修は対象者によって目的が異なります。

以下3つの対象者における、ロジカルシンキング研修の目的や効果について紹介します。

  • 新入社員
  • 中堅社員
  • 管理職

 

新入社員

新入社員は、業務を遂行する知識やスキルが身についていない状態です。

そのため、自社の売り上げに貢献するというよりも、上司からの指示に対して的確に動いたり、報連相を遵守したりするといった基本的なことが求められます。

ロジカルシンキングを身につけることで、物事の本質を見抜けるようになるため、新入社員に求められることがスムーズに行えて、今後の活躍に期待されるような人物になることが可能です。

 

中堅社員

中堅社員は、業務にもある程度慣れてきている段階であり、業務を遂行する上で自分なりのやり方を確立している人も少なくありません。

ロジカルシンキング研修を受講することで、業務を遂行するまでの手順を論理的に考えられるようになるため、業務のやり方を見直して生産性をさらに高められる可能性があります。

また、部下に対して説得力のあるアドバイスが出せるようになるなど、教育においても活用できるでしょう。

 

管理職

管理職にもなると、部下の育成だけでなく、部門内で目標を設定したり業務の進捗管理を行ったりするなど、意思決定する機会が格段に増えます

迅速で最適な判断を下せることが重要になるため、分析力や、周囲の人に考えを伝える提案力・説得力が求められます。

これらはロジカルシンキング研修を通じて得られるスキルでもあるため、管理職こそロジカルシンキング研修を受講すべきであるといっても過言ではありません。

 

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ロジカルシンキング研修で学習するフレームワーク4選

ロジカルシンキング研修で学習するフレームワークは、以下の4つです。

  • ピラミッドストラクチャー
  • MECE
  • 演繹法
  • 帰納法

一つずつ解説します。

 

ピラミッドストラクチャー

1つ目はピラミッドストラクチャーです。

ピラミッドストラクチャーとは、主張や結論・根拠をピラミッド型で図式化することで、論理を構築し、相手が納得するような答えを導き出すというフレームワークです。

「ピラミッド構造」とも呼ばれており、主張や結論をピラミッドの頂点にして、その下に根拠を配置します。

ピラミッドストラクチャーを活用することで、複雑な論理をわかりやすくすることが可能です。

 

MECE

2つ目はMECEです。

MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略称であり、「漏れなく、ダブりなく」という意味で使われます。

物事を考える際に、必要な要素を網羅しつつ、漏れやダブりがないようにするフレームワークです。

MECEは論理を下支えするために重要なフレームワークであり、ロジカルシンキングにおける基礎でもあるため、必ず習得しておきましょう。

 

演繹法

3つ目は演繹法です。

演繹法とは、周知の事実である法則や前提から論理を積み重ねることで、結論を出すというフレームワークです。

大前提→小前提→結論の形で論理が展開されるようになっています。

例)
大前提:世界で市場が急成長している
小前提:自社の商品は世界での需要が見込める
結論:海外に進出することで売り上げ拡大が期待できる

 

帰納法

4つ目は帰納法です。

帰納法とは、複数の実例から共通するルールや情報を見つけ出して、結論を導き出すフレームワークです。

帰納法を活用する上で、実例の数があまりにも少ないと、共通するルールや情報に信憑性がなくなり、論理が破綻する可能性があります。

そのため、帰納法を活用して正確な結論を導きたいのであれば、ある程度の実例を用意しましょう。

 

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まとめ

本記事では、ロジカルシンキング研修の基礎知識や研修で学習するフレームワークなどについて解説しました。

ロジカルシンキングとは、物事について矛盾がないように順序立てて、結論を導き出す思考法のことであり、身につけることで生産スピードが向上したり、分析力が高まったりするなどのメリットに期待ができます。

ロジカルシンキング研修の対象者は、主に新入社員・中堅社員・管理職であり、ピラミッドストラクチャー・MECE・演繹法といったフレームワークが学習できます。

ロジカルシンキングは、多くの企業にとって必要不可欠な思考法であるため、本記事を参考に、ロジカルシンキング研修の開催を検討してみましょう。

 

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