新入社員育成によって得られる3つの効果とは?具体的な方法やポイントについても紹介!
企業そのものが成長していくためには、新入社員の育成が必要不可欠です。
しかし、どのように新入社員の育成を行えばいいのかわからず、頭を抱えている担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、新入社員育成によって得られる効果や具体的な方法・成功させるために意識すべきポイントについて解説します。
目次
新入社員育成によって得られる3つの効果
企業が新入社員を育成することによって得られる効果は、以下の3つです。
- 新入社員のモチベーションが向上する
- 早期の即戦力化に期待ができる
- 定着率の向上につながる
順番に解説します。
新入社員のモチベーションが向上する
新入社員育成を行うことで、新入社員は新たな知識やスキルを次々と習得するため、自分自身で成長を実感できるようになるはずです。
その結果、モチベーションが向上し、業務に対してやりがいを持てるようになります。
最終的には、その熱量が周囲の既存社員にも伝播していき、社内全体の雰囲気がポジティブな方向に変わるといった相乗効果に期待ができます。
早期の即戦力化に期待ができる
新入社員は入社した時点で業務に対する知識やスキルを習得していないため、戦力として数えられないことがほとんどです。
しかし、新入社員育成に注力することで、早期の即戦力化に期待ができます。
その結果、少子高齢化や終身雇用制度の崩壊などによって、人手不足に悩まされている企業の課題解決につながるはずです。
将来的に管理職やリーダーとして活躍できるような人材を育成したいのであれば、企業理念や事業内容などについて深く理解させて主体性を磨くようにしましょう。
定着率の向上につながる
多くの企業では、早期離職が深刻な問題となっています。
厚生労働省が調査した「新規学卒就職者の離職状況(平成 31 年3月卒業者)を公表します」によると、就職後3年以内の離職率は高卒で35.9%、大卒で31.5%であることが判明しました。
早期離職が起きてしまうと、企業は新たな人材を採用しなければいけなくなるため、採用コストの増加につながります。
また、「早期離職率が高い企業」というレッテルを貼られてしまい、企業イメージの低下にもつながるでしょう。
早期離職が起きる要因はさまざまですが、新入社員育成に注力することで業務に対する知識やスキルが身につき、良好な人間関係を構築できるはずです。
その結果、帰属意識が高まることで定着率が向上し、早期離職を防ぐことが可能です。
新入社員育成の具体的な方法
新入社員育成の具体的な方法として、以下の4つが挙げられます。
- 研修
- eラーニング
- OJT
- メンター制度
一つずつ解説します。
研修
1つ目は研修です。
研修は体系的な学習に向いているので、新入社員育成を行うにあたって、多くの企業が開催しています。
オフラインの場合、新入社員は一つの会場に集まって学習するので、集中力・モチベーションを維持することが可能です。
オンラインの場合には、自宅やコワーキングスペースなど、どこにいても研修に参加できるため、受講者の負担軽減につながります。企業側も会場を準備する必要がないので、少ないリソースで開催できます。
ただし、インターネット環境や機材のトラブルが発生する可能性があるため、注意が必要です。
研修を開催したら、フォローアップ研修も忘れずに行いましょう。
フォローアップ研修とは、研修を開催してから一定の期間を経て、再度開催する研修のことです。フォローアップ研修によって、研修で学習した内容をさらに定着させることにつながります。
eラーニング
2つ目はeラーニングです。
eラーニングは、パソコンもしくはスマートフォンとインターネット環境があれば、場所に関係なく学習できるのが最大の強みです。
自身のペースで学習できて、わからないことがあっても繰り返し学習することが可能なため、知識を深められます。そのほかにも、教育のクオリティを均一化し、学習の進捗状況を管理しやすいといったメリットもあります。
ただし、eラーニングは基本的に一人での学習となるため、新入社員のモチベーションが低下しないよう、オフライン研修と組み合わせるといった工夫を施しましょう。
OJT
3つ目はOJTです。
OJTとは「On the Job Training」の略称であり、実際の業務を通じて先輩社員が新入社員に教える方法のことです。
基本的にマンツーマンで行われるため、新入社員の性格や特徴に合わせた指導が行えます。また、指導する立場である先輩社員のマネジメントスキル向上にも期待ができます。
ただし、OJTを行うことで先輩社員は通常の業務に加えて新入社員に教えなければいけないため、これまで以上に負担が大きくなるはずです。
さらにOJTは体系的な学習には不向きのため、OJTのほかに何かしらの方法と組み合わせる必要があります。
メンター制度
4つ目はメンター制度です。
メンター制度とは、新入社員に対して先輩社員が悩みや相談に乗り、メンタルをケアする制度のことです。
新入社員は新たな知識やスキルを習得したり、人間関係を一から構築したりするなど、やるべきことが豊富にあるので、さまざまな悩みを抱えています。
メンター制度を導入することで、そのような悩みの解消につながり、モチベーションを維持することにつながります。
ただし、メンター制度はOJT同様に先輩社員の負担が大きくなるのがデメリットです。
また、お互いの相性が合わない場合もあるので、臨機応変に対応できるような体制を整えておきましょう。
新入社員育成を成功させるために意識すべきポイント
新入社員育成を成功させるために意識すべきポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 新入社員の気持ちに寄り添う
- 担当する仕事の全体像をしっかり伝える
- いつでも相談できるような環境を構築する
順番に解説します。
新入社員の気持ちに寄り添う
「自分が新入社員の頃はこんなミスしなかった」といった自分基準で教育してしまうと、新入社員のモチベーション低下につながります。
最終的に早期離職につながる恐れもあるので、「どのような言葉をかけるのが適切か」新入社員の気持ちに寄り添って育成することを心がけましょう。
担当する仕事の全体像をしっかり伝える
ピンポイントで業務のことについてのみ説明しても、「なぜこの業務を行う必要があるのか」と新入社員は疑問を抱くはずです。
疑問が解消されない状態では、業務にやりがいが感じられず、生産性やモチベーションの低下につながるので、担当する仕事の全体像についてしっかり伝えましょう。
いつでも相談できるような環境を構築する
業務でわからないことがあっても、なかなか相談できないという新入社員もいるはずです。
その結果、実際の業務でミスする可能性が高くなるため、先輩社員から積極的に話しかけたりランチを一緒にしたりするなど、いつでも相談できるような環境構築を心がけましょう。
まとめ
本記事では、新入社員育成によって得られる効果や具体的な方法・成功させるために意識すべきポイントについて解説しました。
新入社員育成によって、新入社員のモチベーション向上や早期の即戦力化などに期待ができます。
新入社員育成の具体的な方法として、研修やeラーニング・OJTなどがあるので、自社に最適な方法で新入社員育成を行いましょう。
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