セクショナリズムとは?3つの起こる理由や弊害・改善方法を解説!

公開日:2023.03.07

セクショナリズムという問題を抱えている企業も少なくありません。セクショナリズムとは、自分たちの部署の利益や効率を優先してほかの部署に協力しないことです。セクショナリズムは企業にとってマイナス要因であることがほとんどのため、改善したいと考える担当者も多いはずです。

そこで本記事では、セクショナリズムの基礎知識起こる理由・改善方法などについて解説します。

 

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セクショナリズムとは?

セクショナリズムとは、sectional(部分的)ism(主義)が組み合わさってできた言葉であり、自分たちの部署の利益や効率を優先してほかの部署に協力しないことです。「縄張り意識」や「派閥主義」といわれることもあります。

主にネガティブな表現として用いられます。

セクショナリズムの種類

セクショナリズムには「無関心型・非協力型セクショナリズム」と、「批判型・排他型セクショナリズム」の2種類に分かれています。

それぞれの特徴は以下の通りです。

無関心型・非協力型セクショナリズム
自分たちの部署にだけ興味を持ち、ほかの部署に対しては興味を持たないセクショナリズム

批判型・排他型セクショナリズム
ほかの部署に対して批判的・排他的な状態となるセクショナリズム

無関心型・非協力型セクショナリズムの場合、自分たちのことしか興味がないので、ほかの部署が困っていたり助けを求めていたりしても協力することはありません。一方の批判型・排他型セクショナリズムは、ほかの部署に対して敵意を剥き出しにしているので、トラブルに発展するケースが非常に多いです。

セクショナリズムが批判を浴びる理由

セクショナリズムが批判を浴びる最大の理由は、企業にとってメリットがないからです。

逆にセクショナリズムが起こることでさまざまなデメリットが生じるので、多くの企業ではセクショナリズムを改善しようとあらゆる施策を講じています。具体的な施策については後ほど解説します。

 

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セクショナリズムが起こる3つの理由

セクショナリズムが起こる理由として挙げられるのが以下の3つです。

・お互いを理解していない
・成果主義を採用している
・仲間意識が強い

一つずつ解説します。

お互いを理解していない

従業員数が多い企業であれば、同じ部署のメンバー同士としか交流がないということも少なくありません。そのほかの部署についてはお互いがよく知らないので、無意識のうちに見下してしまうことでセクショナリズムが発生します。

成果主義を採用している

成果主義の場合、部署ごとに分かれて従業員同士を競わせることで、お互いがモチベーションを高めながら業務遂行につながります。しかし、成果は給与に直接反映されるので、少しでも給与を上げるためにほかの部署を妨害したり、情報を独占したりするなどの事態に発展してしまうのです。

仲間意識が強い

仲間意識が強いのもセクショナリズムが起こる理由として考えられます。なぜなら、仲間意識が強いとトラブルや問題が起こったときにメンバーを庇って他部署の責任にしてしまうケースがあるからです。その結果、セクショナリズムが起きてしまいます。

 

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セクショナリズムによって発生する弊害

セクショナリズムによって発生する弊害は以下の3つです。

・業務効率が低下する
・企業の信頼を損なう
・従業員のストレスが増える

順番に解説します。

業務効率が低下する

セクショナリズムが発生することで、部署をまたいで依頼したい業務があっても「嫌味をいわれないだろうか」と不安な気持ちが勝ってしまい、自分たちだけで業務を抱えてしまうケースも少なくありません。また、嫌がらせ行為の一環として業務を遂行する上での情報が共有されないということも起こりえるので、停滞してしまい、業務効率の低下を招く恐れがあります。

企業の信頼を損なう

セクショナリズムによって部署間同士の連携がうまくいかないと、クライアントや顧客に関する情報の伝達ミスが生じてしまう可能性があります。その結果、大きなクレームに発展してしまい、不祥事としてニュースに取り上げられることによって、企業の信頼を損なうことにもなりかねないのです。

従業員のストレスが増える

社内でセクショナリズムが浸透してしまうと、違う部署の従業員から悪口や嫌味をいわれたり無視されたりすることもあります。そのような行為を受けた従業員は次第にストレスが蓄積してしまい、最終的には休職や退職につながってしまうのです。

 

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セクショナリズムを改善する3つの施策

セクショナリズムは企業にとってさまざまな弊害を発生させてしまうので、1日でも早く改善したいと考える担当者も多いはずです。

セクショナリズムを改善する施策として、以下の3つが挙げられます。

・定期的に人事異動を行う
・評価制度を見直す
・従業員が交流する機会を増やす

順番に解説します。

定期的に人事異動を行う

セクショナリズムが発生する要因として、同じ企業で働いているにも関わらず、お互いの部署について理解していないことが挙げられます。その結果、自分の部署しか知らない従業員は次第に閉鎖的な環境に順応してしまい、セクショナリズムが発生してしまうのです。

そのため、定期的に人事異動を行いましょう。

人事異動を行うことで、従業員一人ひとりがそれぞれの部署について把握できるようになるので、情報の共有もスムーズになります。

評価制度を見直す

セクショナリズムが発生している企業の多くは、成果主義を評価制度に採用しているケースが非常に多いです。

成果主義によって、従業員一人ひとりのモチベーション向上につながります。しかし、自身の成果が直接給与に反映されるので、従業員同士がお互いに足を引っ張ったり牽制したりするという構図が出来上がってしまうのです。その結果、セクショナリズムが発生する要因にもなります。

そのため、セクショナリズムを改善したいのであれば、一度評価制度を見直しましょう。

従業員が交流する機会を増やす

自身の部署のメンバーとしか交流がないと縄張り意識が強くなってしまい、ほかの部署の従業員に対して批判的な態度を取ったり、敵意を剥き出したりする原因になります。

そのため、従業員が交流する機会を増やしてみましょう。交流する機会を増やすことで、お互いのことについてより深く理解できるようになります。その結果、縄張り意識も薄れてくるはずです。

 

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まとめ

本記事では、セクショナリズムの基礎知識や起こる理由・改善方法などについて解説しました。

セクショナリズムは、お互いを理解していなかったり成果主義を採用していたりすることで起こります。

セクショナリズムが発生することで、業務効率の低下につながったり企業の信頼を損なったりするなどの要因となるので、注意が必要です。もし、セクショナリズムを改善したいのであれば、定期的に人事異動を行ったり評価制度を見直したりするなどの施策を講じてみましょう。

 

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