式次第とは?実際のテンプレートや作成する際のポイントについて解説!
行事やイベントを開催する際に作られる式次第。式次第という言葉を聞いたことがあっても、実際にどのような意味なのか理解できていない人も多いはずです。
そこで本記事では、式次第の意味やテンプレート・作成する際のポイントなどについて解説します。これから式次第を作成する機会がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
式次第とは
式次第とは、入社式や卒業式・結婚式などのイベントにおける進行表のことです。式次第があることで、担当者だけではなく参加者も式全体の流れを把握できるようになります。
式次第は、掲示するケースと配布するケースの2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
特徴 | |
掲示するケース | ・印刷する枚数が少なくて済む ・大きく印刷しないといけないので、業務用プリンターが必要 ・目立つ箇所に掲示する |
配布するケース | ・式が始まる前に式の全貌を把握してもらえる ・一人ひとりに配布するため、参加者が自由にスケジュールを確認できる ・印刷するのに時間がかかる |
それぞれ特徴が異なるので、可能であればどちらも用意しておくのがおすすめです。
式次第を書くときの構成
式次第を書くときの基本的な構成として、以下の3項目は忘れずに記載しましょう。
1.祝賀会名
2.式のスケジュール
3.締めの言葉
祝賀会名は、どんな式を開催するのかによって異なります。
例えば、会社の創立記念日の場合には、「株式会社〇〇創立記念祝賀会」と書きましょう。
その後、「式次第」と記載し、次に式のスケジュールを順番に書いていきます。スケジュールの前に数字を記載しますが、縦書きの場合は漢数字を用いるのが一般的です。
スケジュールも全て書き終えたら、最後に「以上」と書いて式次第は完成です。
式次第の作り方
式次第を作る際には以下の3つのポイントをおさえておきましょう。
- 掲示用か配布用かを決める
- 書式を決める
- 構成に沿って内容を記載する
それぞれについて解説していきます。
掲示用か配布用かを決める
まずは掲示用・配布用いずれの式次第なのかを決めましょう。
招待する参加者がすでに決まっていて、招待状や案内状を参加者に送るのであれば、配布用の式次第が必要です。
配布する式次第は、参加者の人数によって送付する量も多くなる可能性があります。また、参加者によっては「早くスケジュールを知りたい」という人もいることでしょう。そのため、印刷体制を速やかに整えてなるべく早く送付するのがおすすめです。
不特定多数が集まるため事前の送付が困難な場合や、どれくらい用意すべきか判断しがたい場合は掲示用の式次第にしましょう。
会場に掲示する式次第は、参加者全員がどこから見ても分かるようにすることが大切です。字を小さくしすぎないことはもちろんですが、難しい漢字を使わずに誰が見てもスムーズに読めるように配慮しましょう。
書式を決める
式次第はひと目見て分かるように内容を箇条書きにするのが一般的です。横書き・縦書きどちらでも構いませんが、統一するようにしましょう。
縦書きの場合は催し物の項目ごとに「一、」と書きます。横書きの場合も「一、」と書くのが一般的ですが、算用数字で「1. 2. …」のようにナンバリングにすることもあります。どちらでも問題はありません。
式次第の書体については、特別な決まりはありません。しかし、祝賀会など厳かな雰囲気で行うものであれば、手書きの毛筆で作成すると式全体の雰囲気がまとまります。
印刷するのであれば、ゴシック体よりも明朝体や行書体などの書体で作成するのがおすすめです。式の雰囲気に合わせて他の書体を検討してみても良いでしょう。
構成に沿って内容を記載する
最後に、構成に沿って式次第の内容を記載していきます。
・式の名称
どんな式を開催するのかによって記載することが異なります。例えば、会社の創立記念日であれば、「株式会社〇〇創立記念祝賀会」のように記載します。
・「式次第」と書く
式の名称の次に、式次第であることを示すために「式次第」と大きな文字で記載します。
・式のスケジュール
続いて、式のスケジュールを記載していきます。前述のとおり、各スケジュールの頭に漢数字の「一、」をつけるのが一般的ですが、横書きの場合は数字でナンバリングしても構いません。スケジュールごとに時間の目安を記載することもあります。
・「以上」で締める
スケジュールを全て書き終えたら、最後に「以上」と記載して締めます。式を行う年月日もあわせて記載することもあります。
式次第のテンプレートを紹介!
書式に関しても開催されるイベント内容によって形式は変化します。伝統的な書式にとらわれず、デザイン性の高い「式次第」を作成するケースもあります。
基本の形式は、箇条書きで横書き、もしくは縦書きのどちらかにして記載するのが一般的です。
下記に式次第のテンプレートを2つ記載しますので、適宜ご利用下さい。
【テンプレート①】
第〇〇回(令和〇〇年)〇〇研修会
日時:令和〇年〇月〇日(〇曜日)
場所:〇〇ビル 5階
〇〇研修会式次第
進行役:〇〇
1.開 会
2.挨 拶
3.来賓紹介
4.コーディネーター紹介
5.研修会の実施
6.感想の共有
7.最後に
8.閉 会
【テンプレート②】
研修会式次第
~ 開会 ~
1.開会の挨拶 <13:00~>
2.来賓紹介 <13:45~>
3.研修会の実施 <14:00~>
4.感想の共有 <17:00~>
5.最後に <18:00~>
8.閉会の挨拶 <18:30~>
~ 閉会 ~
テンプレート①は、一般的な式次第であり必要最低限のことにしかふれていません。別でテンプレ―ト②については、時間配分まで明記しています。
作成時の注意点として、司会の進行や参加者の行動によって進行時間が予想通りに進まないことが往々にしてあります。そのため、余裕を持った時間配分を心がけて式次第の作成を行なうのが良いでしょう。
式次第を作成する際のポイント
式次第を作成する際のポイントを、会場に掲示するケースと参加者に配布するケースに分かれて紹介します。
会場に掲示する式次第の場合、参加者全員がどこから見てもわかるようにハッキリ書きましょう。難しい漢字はなるべく使わずに、誰が見ても読めるように書くことが大切です。
また、参加者によってはスケジュールを早く知りたいという人も少なくありません。参加者に配布する式次第の場合には送付する量も多いので、印刷できる体制をなるべく早めに整えておきましょう。
式次第の作成方法は2通り!それぞれの特徴を解説
式次第の作成方法は、自分で作成する場合と業者に依頼する場合の2通りがあります。
どちらの方法で式次第を作成すればいいのか気になる人も多いはずです。それぞれのメリット・デメリットを解説します。
自分で式次第を作成する場合
自分で式次第を作成する場合、用紙とペンさえあれば作成できるので、圧倒的にコストを抑えられます。また、印刷もパソコンと印刷機があれば簡単です。
しかし、手書きで式次第を作成する場合には、字が上手く書けるまで何度もやり直さなければいけません。会場に掲示する式次第を印刷する際には、通常の印刷機ではできないので、自分で探す必要があるなどの手間がかかります。
業者に式次第の作成を依頼する場合
業者に依頼する場合、プロによるクオリティの高い式次第を作成できます。予算が許すのであれば、会場の雰囲気にあわせて枚数や大きさ、デザインにこだわることもできます。
掲示用の式次第であれば、木枠をつけて豪華さを演出することも可能です。
ただし、業者に依頼する場合は費用が発生します。配布用の式次第であればデザイン料が1,000円〜3,000円で印刷費用が別途かかります。
掲示用の式次第であれば2,000円〜12,000円ほどかかり、木枠の有無や依頼枚数などによって金額は大きく変動します。
業者に作成してもらう場合、依頼から納品までには1週間ほどかかることがほとんどです。配布用であれば参加者への送付が必要になりますので、余裕を持って準備しなければなりません。掲示用の式次第も、式当日に間に合うように依頼しないと当日になって困ることになります。
また、式次第の内容に変更があった場合は追加料金がかかることもあるので注意しましょう。
まとめ
本記事では、式次第の意味やテンプレート・作成する際のポイントなどについて解説しました。
式次第は、参加者がスケジュールを把握する上で欠かせません。掲示するケースと配布するケースの2つがありますが、どちらにもメリット・メリットがあるので、可能であれば両方用意するのがおすすめです。
式次第の書き方がわからない場合には、本記事のテンプレートを参考にしてみましょう。
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