研修におけるグランドルールとは?設定するメリットや作成ポイントを解説!
効果的な研修を開催するためには、グランドルールを設定する必要があります。
グランドルールという言葉を聞いたことがあっても、どのような意味なのかあまり把握していないという担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、グランドルールの基礎知識や設定するメリット・作成する際のポイントなどについて解説します。
目次
研修におけるグランドルールとは?
研修におけるグランドルールとは、研修を開催する上であらかじめ定めておくルールのことです。
グランドルールの内容はさまざまで、例えば「時間を守る」「メモを取る」といった当たり前の内容から「ほかの受講者の意見を否定するような発言は禁止」「他の人の意見をさえぎって話してはならない」といった研修における態度に関するものが含まれるケースもあります。
グランドルールを設定することで、受講者はそのルールに沿って研修を受講してくれるため、円滑に開催できます。
研修でグランドルールを設定する3つのメリット
研修でグランドルールを設定するメリットは、以下の3つです。
- スムーズに研修を開催できる
- 積極的なディスカッションに期待ができる
- 安心して発言できる環境を構築できる
順番に解説します。
スムーズに研修を開催できる
グランドルールを設定することで、研修の取り組み方について共有認識が持てるようになります。
例えば、「発言は結論から、端的に」といったグランドルールがあれば、受講者は意見をコンパクトにまとめて話すようになり、発言に時間がかかりません。
また、「研修前に今回の研修の目的を理解しておく」といったルールがあれば、全員が研修の目的を理解した状態で出席するため、意識の統一ができます。
このようにグランドルールがあることにより、研修全体をスムーズに進められます。
積極的なディスカッションに期待ができる
グランドルールにおいて「ディスカッション中は全員が一回以上発言する」といった内容を設定すれば、自然と積極的なディスカッションが生まれるでしょう。
このように、グランドルールによって活発な意見が交わされるように工夫することができます。
安心して発言できる環境を構築できる
研修でディスカッションの機会を設けたとしても、一回も発言しないという受講者も少なくありません。
「ほかの受講者の発言時間が長い」「人前で話すのが苦手」など、さまざまな要因が考えられますが、「発言した内容を否定されるのではないか」と不安な気持ちを抱えている受講者もいるのではないでしょうか。
このような不安を拭うためには「ほかの受講者の意見を否定するような発言は禁止」といったグランドルールを設定するのがおすすめです。
その結果、消極的な受講者も積極的に発言できるようになるはずです。
研修におけるグランドルールの例
研修におけるグランドルールの例と、設定することでどのような効果が期待できるのかについて、箇条書きでいくつか紹介します。
- 「配布された資料は研修に参加する前に必ず目を通す」
研修前に目を通してもらうことで、事前に研修目的やプログラム内容について把握してもらい、スムーズに研修を開催できる - 「最低でも開催時間の5分前には着席しておく」
社会人として常識のマナーではあるが、グランドルールに設定することで、緊張感を持ってもらう - 「スマートフォンの電源を切るもしくはマナーモードにする」
研修に対する集中力が向上する - 「ほかの受講者の意見を否定するような発言は禁止」
受講者一人ひとりが安心して発言できるようになる - 「わからないことがある場合には遠慮なく質問する」
研修に対する受講者の理解度を深められる - 「発言時にはなるべく端的に話すことを意識する」
端的に話すことでほかの受講者の理解度が高まり、スムーズなディスカッションへとつながる - 「なるべくメモを取る」
メモを取ってもらうことで、研修終了後に学習した内容を振り返ることができる - 「グループディスカッションする時間は◯分間」
スケジュール通りに研修を進行できる - 「ディスカッション中は全員が一回以上発言する」
積極的なディスカッションに期待ができる
<オンライン限定のグランドルール>
- 「カメラを常にオンの状態で参加してもらう」
受講者はカメラに写っているため気が抜けなくなり、結果的に集中して参加できる - 「発言する際にはなるべくカメラを意識する」
オンライン上でもコミュニケーションの活性化に期待ができる - 「ほかの受講者の発言時にはミュートにする」
声や雑音が入るのを防いで、発言が聞きやすくなる - 「サインをあらかじめ決めてリアクションする」
講師と受講者のコミュニケーションが一方通行になるのを防ぐ
研修を開催する際には、上記のグランドルールを参考にしてみましょう。
研修でグランドルールを作成する際のポイント
研修でグランドルールを作成する際には、以下3つのポイントを意識しましょう。
- グランドルールを作成した目的を明確にする
- 誰もが守れるグランドルールを作成する
- PDCAを回す
一つずつ解説します。
グランドルールを作成した目的を明確にする
たとえグランドルールを設定したとしても、作成した目的が曖昧では受講者からの理解を得るのは難しいです。
その結果、グランドルールが守られない可能性があるので、なぜそのグランドルールを設けるのか、目的を明確にしましょう。
目的が明確であれば、受講者も自然とグランドルールを守ってくれるはずです。
誰もが守れるグランドルールを作成する
限られた受講者にしか守れないグランドルールを作成しても、社内に浸透しません。
社内に浸透させたいのであれば、誰もが守れるグランドルールを作成しましょう。
「配布された資料は研修に参加する前に必ず目を通す」「最低でも開催時間の5分前には着席しておく」といった基本的な内容のグランドルールから設けることで、受講者も次第に慣れていくはずです。
PDCAを回す
グランドルールは、一度設定したら終わりではありません。
実際に設定してみて、思うように浸透しなかったり、守られなかったりするといったこともあるので、PDCAを回して定期的に見直すことが大切です。
ただし、グランドルールを変更しすぎてしまうと、受講者が把握できなくなる可能性があるので、注意が必要です。
まとめ
本記事では、グランドルールの基礎知識や設定するメリット・作成する際のポイントなどについて解説しました。
研修におけるグランドルールとは、研修を開催する上であらかじめ定めておくルールのことであり、設定することで積極的なディスカッションに期待ができたり、安心して発言できる環境を構築できたりするなどのメリットが期待できます。
研修でグランドルールを作成する際には、作成した目的を明確にして、PDCAを回すといったポイントを意識しましょう。
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本記事を参考に、グランドルールをうまく活用してみましょう。