成果が出る研修を開催するためのポイントとは?測定方法についても紹介!
人材育成を目的として、多くの企業では研修を定期的に開催しています。
しかし、あまり成果が出なくて頭を悩ませているという担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、研修の成果が出ない原因や、成果を測る方法、成果に期待ができる研修を開催するためのポイントについて解説します。
目次
研修における成果とは?
研修における成果とは、研修を開催したことで得られる結果のことです。
そのため、研修における成果はどのような研修を開催するかによっても大きく変わってきます。
例えば新入社員研修であれば、開催したことで基礎的な業務の知識や電話応対・名刺の交換方法などを学習して社会人としての基礎的なマナーが身につけば、成果があったといえます。
マネジメント研修であれば、開催したことで部下の育成や管理・指導方法などのスキルが身につき、最終的にチーム全体のパフォーマンスが向上すれば、成果があったといえるでしょう。
成果が出ている研修かどうかを正確に判断するためにも、研修の目的を事前に設定しておく必要があります。
成果が出ない研修となる理由
研修を開催しても、成果が出なくて困っているという担当者もいるはずです。
成果が出ない研修となる理由として、以下の2つが挙げられます。
- 受講者のモチベーションが低い
- 研修で学習した内容が定着していない
順番に解説します。
受講者のモチベーションが低い
どれだけ研修内容を充実させたとしても、研修に対する受講者のモチベーションが低ければ成果は出ません。
受講者のモチベーションが低い理由として、自らの意思で受講していないことや研修内容に対して興味関心がないことが挙げられます。
そのような状況を防ぐためにも、積極的に受講者が参加してくれたり興味関心を持たせるような研修内容にしたりするなどの工夫を施す必要があります。
研修で学習した内容が定着していない
研修を開催したとしても、学習した内容が定着していなければ実際の業務で活用できません。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した「エビングハウスの忘却曲線」によると、人間は学習したことを忘れやすく、記憶の保持率は1時間で44%、1ヵ月で21%まで下がることが判明しています。
研修で学習した内容を定着させるためにも、終了後に振り返りの時間を設けたりフォローアップ研修を開催したりするなどの施策を講じましょう。
研修の成果を測る方法3選
研修の成果を測る方法として、以下の3つがあります。
- アンケート
- テスト
- カークパトリックモデル
一つずつ解説します。
アンケート
1つ目は、アンケートです。
アンケートを行う方法として、アンケート用紙への記載もしくはオンラインでの入力があります。
アンケートでは、主に以下の内容を質問してみましょう。
- 研修内容に満足しましたか?
- 開催時間は適切でしたか?
- 研修を受講したことでどのような変化がありましたか? など
選択式の場合には、研修に対する受講者の感想を正確に把握するためにも、5段階評価にしましょう。
質問数が多いほど受講者の負担となってしまい、後半になるにつれて回答のクオリティが低くなる恐れがあるため、質問する内容は厳選することが大切です。
アンケートの質問例や作成するポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
研修後にアンケートを行う目的や作成する際のポイントとは?質問例も紹介!
テスト
2つ目は、テストです。
テストを実施することで、受講者が研修内容を理解できているかを把握したり、今後同じような研修を継続するかどうかの判断材料にしたりすることが可能となります。
事前にテストを実施することを伝えることで、研修に対する受講者の姿勢が変わるためおすすめです。
テストの作り方や実施する際に意識すべきポイントについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
研修でテストを実施する目的や作り方・意識すべきポイントも解説!
カークパトリックモデル
3つ目は、カークパトリックモデルです。
カークパトリックモデルとは、以下の4段階で研修の効果を評価するモデルのことです。
- 第1段階・反応:研修を受講してどのような反応を見せるか
- 第2段階・学習:研修で学習した内容をどれくらい理解できているか
- 第3段階・行動:研修で学習した内容を業務に活かせているか
- 第4段階・業績:自社の業績にどれくらい貢献できているか
カークパトリックモデルによって、成果に期待ができる研修であるかどうかを総合的に判断できます。
成果に期待ができる研修を開催するためのポイント
成果に期待ができる研修を開催したいのであれば、以下4つのポイントを意識しましょう。
- 研修の目標を明確にする
- 実践的な内容を取り入れる
- 研修終了後のフォローを忘れない
- 研修終了後の理想像を共有する
順番に解説します。
研修の目標を明確にする
研修を開催するにあたって「自社についての理解を深める」といった抽象的な目標だと、研修内容がブレる恐れがあります。
また、振り返った際に成果が出ているかどうかを判断するのが困難となるため、研修の目標を設定する際には、数字や具体的な内容を含めてなるべく明確にしましょう。
実践的な内容を取り入れる
研修では、業務ですぐに活かせるような実践的な内容を盛り込むのもおすすめです。
抽象的な内容ばかりの研修では、参加者に自分事として捉えてもらえない可能性があります。
一方、研修の中に「明日にも使える実践的なコンテンツ」を取り入れることで、自分事と感じてもらいやすくなり、受講者の意欲を引き出すことができます。
これにより、研修で学習した内容が定着しやすくなり、充実した研修となるはずです。
研修終了後のフォローを忘れない
充実した研修を開催したとしても、時間が経つにつれて記憶は薄れていくため、研修終了後のフォローを忘れないようにしましょう。
具体的なフォロー方法として、フォローアップ研修の開催や定期的なテストの実施などが挙げられます。
自社に適した方法を選びましょう。
研修終了後の理想像を共有する
成果に期待ができる研修を開催したいのであれば、研修終了後の理想像を共有しましょう。
理想像を共有することで、受講者は自社がどのような人材を求めているのかが把握できるようになります。
その結果、なるべく理想像に近づこうと受講者一人ひとりが意識するため、これまで以上に成果に期待ができるような研修となるはずです。
まとめ
本記事では、成果が出ない研修となる理由や成果を測る方法・成果に期待ができる研修を開催するためのポイントについて解説しました。
成果が出ない研修として受講者のモチベーションが低かったり、研修で学習した内容が定着していなかったりすることが挙げられます。
成果に期待ができる研修を開催したいのであれば、研修の目標を明確にしたり実践的な内容を取り入れたりすることを意識してみましょう。
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