満足度を高める研修会のアンケート内容のひな形とは?
研修会や講演会などで配布させるアンケートは、受講者から有益な情報や回答が得られる絶好の機会と言えます。
しかし、アンケートを行う目的やメリットをはじめ、アンケート内容に盛り込む項目や作成する際のポイントを把握していなければ、かえって受講者からの回答を得られるチャンスを逃し、欲しい情報を得ることが難しくなります。
本記事では、顧客満足度を高める研修会アンケートについてのひな形や作成するポイントについて紹介します。
目次
1.研修会でアンケートを行うメリット
はじめに、研修会でアンケートを実施するメリットについて解説します。
・受講者の研修ニーズの把握
研修会でアンケートを行うことで、受講者の研修ニーズを把握することができます。
研修を行う主な目的は、受講者の課題解決やスキルアップなどが挙げられます。そのため、運営側は受講者が抱える顕在的かつ潜在的なニーズや問題点を把握することが重要です。
アンケートを行い、受講者のニーズに沿った企画を開催することは、受講者の満足度の向上につながります。
・質の高い回答が得られる
アンケートの実施は、受講した人のリアルな感想や評価を得ることができるため、質の高い回答を蓄積することが可能です。質の高い回答結果は、次回からの広告や告知方法などのマーケティングや、集客にも活かすことができるため、研修会を成功させる確度を高めてくれます。
2.研修会のアンケートに記載すべき内容とは
有益なアンケートには、実施する目的や役割を把握したひな形がつきものです。
しかし多くの場合、従来のアンケート形式に即したひな形が多く、回収しても有益な情報が得られないと言ったケースも少なくはありません。
以下では、研修会アンケートのひな形に記載すべき内容について紹介します。
2-1.個人情報
まずアンケートに記載すべき項目は、受講者の氏名や電話番号、メールアドレスなどの個人情報をはじめ、受講者の性別や年齢、職業といった具体的な属性がわかる内容になります。
基本的な内容ではあるが、記入してもらうことで、次回以降の研修会の案内やアフターフォローなど、受講者との信頼性の構築や集客アップに繋げることができます。
2-2.参加した経緯
研修会に参加した経緯について記載する内容を設けることも重要です。
受講者はどの部分に興味関心を持ったのか、どの媒体をみて受講することになったのかなど、マーケティングや集客に対するデータを蓄積することができるため、今後の告知に活かすためにも参加した経緯に対する内容を加えるようにしましょう。
2-3.受講後の感想
受講した研修の内容について感想を記載できる項目を設けましょう。
この内容を設けることで、受講者の理解度や満足度を定量的に分析することができます。
また分かりにくかった点や、今後どのようなテーマや企画の研修を受けたいかについても項目を用意することで、次回以降の研修の改善点や企画立案につなげることができます。
3.アンケート作成における3つのポイント
最後に解説するのは、有益なアンケートにするために不可欠な要素となる作成ポイントについてです。
○重要な設問は序盤に盛り込む
受講者にとってアンケートに答えることは手間や時間のロスという認識です。
そのため重要な質問や、優先度の高い設問については序盤に記載するようにしましょう。
そうすることで、時間がない受講者や、アンケートに答えることが面倒な人でも回答率を高めることができます。
○設問ごとに目的や意図を明確にする
アンケートを行う場合、実施する目的を明確にしておくことは重要ですが、設問ごとに目的や意図を明確にすることも大切なポイントです。
目的を明確にすることで、適切な設問形式を選択できますし、類似した設問内容や無駄な質問を区別しやすくなるメリットがあります。
回答率を上げるためには、質問内容やアンケートのボリュームにも気を配るようにしましょう。
○誰が見てもわかりやすい質問にする
質問内容が長すぎたり、質問する意図が汲みづらかったりすると、最後まで読んでもらえずアンケートに答えてもらえません。そのため質問内容は、「短くわかりやすい文章」で「対象・時期」を明確にすることが重要です。
誰が読んでもわかりやすい質問や、答えやすい内容になるほど受講者の回答率を上げることができるため、ターゲットに合わせた質問にするようにしましょう。
4.まとめ
本記事では、効果的かつ満足度の高い研修会にするために不可欠なアンケートのひな形や作成する際のポイントについて解説しました。
いくらメインの研修内容が充実していても、その後のアンケート内容が不足していれば、正しい効果測定やデータを収集することができません。
研修会アンケートに盛り込むひな形の精度を高めることは、研修会の成功にも比例するため、アンケートをする目的や意図を明確にして、正しく活用しましょう。