ポータブルスキルが注目されている理由とは?具体例やメリットなどを紹介!
最近では、ポータルブルスキルという言葉をよく耳にするようになりました。ポータブルスキルは現代において欠かせないスキルとなっていますが、あまり理解していない人も少なくありません。
そこで本記事では、ポータブスキルが注目されている理由や具体例・身につけるためのステップなどについて解説します。ポータブルスキルについて詳しく知りたいのであれば、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ポータブルスキルとは?
ポータブルスキルとは、どのような業種や業態で働いても通用するスキルのことです。
「トランスファラブルスキル」と呼ばれることもあり、ポータブルスキルを兼ね備えておくことで即戦力として活躍できる人材であると評価されます。
テクニカルスキルとの違い
ポータブルスキルと対照的な言葉として使われるのがテクニカルスキルです。テクニカルスキルとは、業務を遂行する上で必要な技術や知識のことです。
ポータブルスキルとは違い専門的なスキルとなるため、特定の業種や業態でのみ通用します。
ポータブルスキルが注目されている理由
ポータブルスキルが注目されている大きな理由として挙げられるのが、終身雇用制度の崩壊です。
現在の日本は少子高齢化による労働人口の減少によって、決して景気がいいとはいえません。そのため、人件費を削減することを目的として、多くの企業では終身雇用制度が崩壊しつつあります。終身雇用制度が崩壊したことで、これまでは一つの企業で長く働くことが美徳とされていた概念が破壊され、転職をするのが当たり前となってきました。
その結果、どこの企業でも成果創出ができるようなポータブルスキルが注目されるようになったのです。
ポータブルスキルには9つの要素が含まれている
ポータブルスキルは、「仕事」と「人との関わり方」の大きく2種類に分かれています。
そのなかでも全部で9つの要素が含まれています。
【仕事に関する要素】
・現状の把握:課題やテーマを決めるために現状を把握する
・課題の設定:事業計画や業務の進行スケジュールなどにおける課題を設定する
・計画の立案:業務や目標を遂行する上での計画を立案する
・課題の遂行:業務の遂行や目標を達成するまでに課題があった場合の対処方法
・状況への対応:イレギュラーな事態が発生した場合の対応
【人との関わり方】
・社内対応:上司や後輩に対してのコミュニケーション
・社外対応:クライアントや顧客に対してのコミュニケーション
・上司対応:上司に意見を述べたり報告したりする際の対応
・部下マネジメント:部下のモチベーションやポテンシャルを引き出すためのマネジメント
上記の内容を意識した上でポータブルスキルを習得しましょう。
ポータブルスキルの一例
ポータブルスキルの一例として挙げられるのが以下のスキルです。
・コミュニケーションスキル
・マネジメントスキル
・情報収集スキル
・課題遂行スキル
・柔軟な対応スキル
順番に解説します。
コミュニケーションスキル
業務のほとんどは、チームで連携しながら遂行します。そのため、ポータブルスキルのなかでもコミュニケーションスキルは欠かせません。
コミュニケーションスキルがあることで、チームのメンバーやクライアントなどと信頼関係を築けるようになります。その結果、業務が円滑に進むようになるのです。
マネジメントスキル
マネジメントとは、人や組織などを管理することです。役職者になると、部下を育成したりチームの目標を達成するための計画を立てたりすることが主な役割となります。
どの企業であっても同じように行われているので、マネジメントスキルがあることで別の企業でも役職者として活躍できます。
情報収集スキル
世の中にはあらゆる情報が散りばめられています。そのため、情報を取捨選択して自分たちに必要な情報だけを収集する力が求められます。
情報収集スキルがあれば、どのような現場でもクオリティの高い業務が行えるはずです。
課題遂行スキル
業務を行う上で、さまざまな課題が発生します。そのようなときに自身の考えを整理して解決策を見つける課題遂行スキルがあれば、自走できる人材として、別の部署での活躍や新規事業のアサインも期待されるはずです。
ポータブルスキルを身につけるメリット
ポータブルスキルを身につけるメリットは、以下の2つです。
・業種や職種を広げてチャレンジできる
・本業以外にも活かせる
順番に解説します。
業種や職種を広げてチャレンジできる
高いポータブルスキルがあれば、業種や職種を限定せずどの現場でも即戦力として活躍できるチャンスを得ることができます。キャリアアップのためにジョブチェンジを希望する方にとっては、欠かせないスキルの一つと言えるでしょう。
本業以外にも活かせる
ポータブルスキルは、汎用的なスキルのため、本業以外にも活かせます。最近では働き方改革によって、副業を始める人も増えてきました。そのため、副業を始めたい人にとってもポータブルスキルは欠かせません。
ポータブルスキル身につけるための3つのステップ
ポータブルスキルは、以下の3ステップで身につけましょう。
・現状を分析・把握する
・習得したいポータブルスキルを絞る
・実際にポータブルスキルを鍛える
順番に解説します。
現状を分析・把握する
ポータブルスキルを身につける上で、まずは自身の状況を分析・把握します。
その後、ポータブルスキルのなかでも特に自分が習得したいスキルを見つけましょう。
習得したいポータブルスキルを絞る
ポータブルスキルは、コミュニケーションスキルやマネジメントスキル・情報収集スキルなど数多くあるため、いきなりすべてのスキルを身につけるのは非常に難しいです。
そのため、現状分析において自分が習得したいスキルのなかからさらに絞って選びましょう。
実際にポータブルスキルを鍛える
実際にポータブルスキルを鍛えていきます。
たとえば、コミュニケーションスキルであれば、日常生活において同僚や部下・上司に対して積極的に話しかけることで鍛えることが可能です。しかし、課題遂行スキルや柔軟な対応スキルなどは普段の業務において鍛えるのが困難なため、研修に参加するなどの対策を講じましょう。
まとめ
本記事では、ポータブスキルが注目されている理由や具体例・身につけるためのステップなどについて解説しました。
メンバーシップ型からジョブ型に移行している現在では、ひとつの業種や職種でキャリアを終えることは少なくなっていくでしょう。そのため、ポータブルスキルを身につけておくことで、幅広いフィールドで即戦力として活躍できる可能性が高まるでしょう。
本記事を参考に、なるべく早い段階からポータブルスキルを身につけておきましょう。
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