セミナーアンケートに必要な項目とは?例文をご紹介

セミナーアンケートの質問項目を担当者が予備知識なしに考えた場合、当たり障りのない質問を羅列してしまうことはよくあります。原因はアンケート実施の先に達成したい「目的」がないことがあげられます。
もし必要ない質問が羅列したアンケートができあがってしまえば、次回につながる貴重なフィードバックの機会を失うことになりかねません。そんな状況を未然に防ぐために、この記事ではアンケートを通して達成したい目的をもとに、必要となる項目をアンケートの例文も交えて具体的にお伝えします。
目次
1.なぜアンケートが必要なのか?
アンケートをなぜ実施するのか?それは、アンケートを通じて「参加者の本音を聞き出す」ことが可能になるからです。参加者の本音は、次回のセミナー実施時に役立つ情報が多分に含まれており、参加者のニーズを認知することができます。
例えば、セミナー参加の目的を知ることで、次回の企画を大幅に変更するなど、ニーズにあった内容へと大胆に切り替えることもできるのです。進むべき方向を正確に示してくれる、それがセミナーアンケートを実施するメリットです。
この記事で正しいアンケートの運用方法を学び、セミナーの質をブラッシュアップしていきましょう。
1-1.参加者の”真のニーズ”を調査できる
参加者がセミナー受講に求めるものは”自身の課題解決”である場合が多く、顧客満足度を向上させるには問題解決に向けたアプローチができていることが好ましいでしょう。そのため、各個人のニーズに応えていくことは必須だと考えられます。
しかし、セミナーの進行方法は、多数の参加者に対して講義形式で展開するのが一般的で、受講中に一人ひとりに細かい質問を会話で聞き出すことは、まず不可能でしょう。そのため、参加者がセミナーを通して問題解決に至ったかを確認し、解決したい要望をヒアリングすることは難しいでしょう。
そこで、セミナーアンケートで顧客の満足度に関する調査や、抱えている悩みなどを情報収集することで、次回のセミナーで参加者の要望を考慮した企画を打ち出すことが可能になります。次回のセミナー参加の受注確度を向上させることができるという利点もセミナーアンケートにはあるのです。
1-2.”お客様の声”を収集することができる
セミナーアンケートを活用すれば、参加者の”生の声”を収集することができます。
例えば、企画担当者がセミナーの良い点についてどれだけ熱意を持ってアピールしたところで、実際に受講した参加者の感想には劣ってしまうでしょう。満足度調査をアンケートの質問に盛り込むことで、DMやホームページなどの告知文へ活用でき、セミナーの信頼度を飛躍的に向上させることができます。参加者に信頼度の高い告知文を作成できるのもセミナーアンケートのメリットです。
また、もし可能であれば参加者個人の名前や写真を使った感想を利用することで、信頼度をより高めることができるでしょう。
もちろん個人情報を勝手に流用すると訴えられる可能性があるので、 必ず使用可能かどうかの承諾文をアンケートに記載して承認を得ましょう。個人情報の取扱いには十分に気をつける必要があります。
1-3.セミナー参加者の参加傾向がわかる
アンケートの利点は、参加者の生活スタイルが把握できることです。日々の行動範囲を知ることで、参加者に即したセミナー条件を設定できるようになります。
例えば、会社員の参加者が多い場合は、土日の時間帯にセミナーを行えばある程度の集客が見込めると思い開催するとします。
しかし、セミナー受講後にアンケートを回収すると実は、土日の日程よりもセミナー参加者は共通して月曜日の夜に都合が良いなど、事前に適切だと思っていた情報よりも最適な日時や日程などが発見できるという利点があるのです。
また、データ化することで、参加者の職種の傾向や都合の良い日時・時期など、有益な情報の傾向を知ることができます。
2.セミナーアンケートに入れるべき項目
上記をふまえてセミナーアンケートに入れるべき内容と記載項目の目的をあわせてご紹介します。
①名前・電話番号・メールアドレス
個人情報はアフターフォローのためにとても重要です。セミナーアンケート回収後に漏れがないよう必須項目としてアンケート上部に記載をしましょう。また、あわせて「都合のいい時間帯」も記載しておくと、電話によるアプローチがより通りやすくなるでしょう。
②職業・性別・年齢
セミナーマーケティングの情報として比率を調べることで、次回のアイデアにも活かせるでしょう。例えば、年齢や性別に偏りがあった場合、ターゲットの悩みなどの共通点が類似する可能性があり、問題解決に向けた内容を企画しやすくなります。
③セミナーを知ったきっかけ
どのアプローチが、参加につながりやすいのか?DM、企業ホームページ、口コミ、など。費用対効果の高い媒体やアプローチ方法を選定しやすくするためにとても重要です。
④セミナーに参加した理由
セミナー参加者の悩みや、このセミナーで改善したい内容を書いてもらいます。参加者のニーズを把握し、次回のセミナーのアイデアに活かします。
⑤セミナーを受講した後の変化
セミナー前の課題がセミナー終了後に解決されたのか?をヒアリングすることで、セミナーの企画が問題解決に有効であったかを調べます。解決されていれば必然的に参加者の満足度が高かったことがわかります。
⑥セミナーの満足度
点数や段階評価など可視化した数値で評価してもらうことで「良かった」などの曖昧な評価ではなく、データとして比較に使えるメリットがあります。
⑦セミナーで他に知りたいこと
セミナーでは解決できなかった内容をヒアリングすることで、参加者のニーズのさらなるデータ収集ができます。
⑧その他感想
フリースペースを用意し、何でも書いてもらいましょう。
3.セミナーアンケートの例
上記をふまえたアンケートの例文を記載いたします。
セミナーアンケート作成の際に注意点として、参加者が書きやすいよう配慮することが大事です。何ページにもわたるアンケートだとうんざりしてしまい途中で書いてもらえないことがあります。
重要なのは、「わかりやすくて書きやすく簡単である」ということです。例えば、アンケートは、A4サイズ1枚にまとめることや、優先度の高い項目から先に記載するなど、参加者の気持ちになって項目を設けることを忘れないでください。
アンケート例文
タイトル:
「セミナーの内容をよりよくするために、ぜひご意見をお寄せください」
・お名前( )
・電話番号( )
・メールアドレス( )
・ご連絡可能な日時( )
・ご職業/役職( )
・性別( 男性・女性 )
・年齢(10代・20代・30代・40代・50代・60代・70代〜)
【セミナーをどこでお知りになりましたか?】
セミナー告知サイト・DM・口コミ・会社ホームページ・その他( )
【セミナーに参加した理由を教えてください】
( )
【セミナーに参加して達成したかった目的はありますか?】
( )
【 今回のセミナーは100点中何点でしょうか?】
( 点)
【 よろしければその理由を教えてください】
( )
【 セミナー参加後、目的は達成できしたか?】
(はい・いいえ)
【 いいえと答えた方に質問です。よろしければその理由を教えてください】
( )
【今後他にセミナーで知りたいテーマ・題材はありますか?】
( )
【その他セミナーの感想などご自由にお書きください。】
( )
4.まとめ
参加者から得られるフィードバックは貴重な情報の財産になります。
アンケートを適切に活用することでセミナーの改善に大きく役立ち顧客満足度の向上につながります。なぜその質問を行うのか?という疑問を常に自分自身に問いかけ、明確な目的を持ってアンケート作成にあたりましょう。
また、目的意識はアンケート作成時だけではなくセミナーを企画するにあたっても常に重要な指標となります。
セミナー成功に向けて、セミナーの目的や目標を明確に認識すると共に、企画運営に必要なチェックリストが掲載している下記ブログを参照いただき、よりクオリティの高いセミナーにしていきましょう。
⇒【セミナー初心者必読マニュアル【企画・準備編】】