展示会に使える補助金一覧を紹介!受け取る際のステップや注意点も

公開日:2023.07.18  更新日:2024.08.16

展示会に出展するためには費用がかかります。

そのため、出展したくてもなかなか予算が確保できずに頭を抱えている担当者も多いはずです。

そこで活用をおすすめしたいのが補助金や助成金です。

本記事では、補助金の基礎知識や受け取るまでのステップ、展示会に使える補助金情報を紹介します。

 

展示会での助成金活用をサポート!申請書類の作成代行も
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補助金とは?

補助金とは、法人や個人事業主に対して国が支給するお金のことです。

補助金を受け取ることで、これから事業を始める上での負担を軽減できます。

補助金には展示会出展で活用できるもののほかにもさまざまな種類があり、支給金額も数十万円〜数億円と幅広いです。

 

展示会に使える補助金一覧を紹介

展示会に使える補助金は以下の通りです。

  • 展示会出展助成事業
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 市場開拓助成事業(次回未定)
  • 事業再構築補助金
  • ものづくり補助金
  • 展示会等のイベント産業高度化推進事業(募集終了)
  • JAPANブランド育成支援等事業(募集終了)

それぞれの特徴を一つずつ解説します。

 

展示会出展助成事業

名称 展示会出展助成事業
助成限度額 150万円
助成率 2/3以内

展示会出展助成事業とは、BtoBの展示会への出展費用等を助成する補助金です。

助成率は2/3以内となっており、助成を受けるためには以下の条件を満たす必要があります。

  • 中小企業基本法が規定する中小企業者であり、大企業が実質的に経営に参画していないこと
  • 東京都内に登記があり、実質的に事業を行っており、都税等の滞納がないことを証明書の提出により確認できること
  • 都内商工会議所や商工会・東京都商工会連合会において、令和4年度又は5年度の中小企業活力向上プロジェクトアドバンスの経営分析を受け、当助成事業の利用が有効であると認められていること など

一般消費者へのPRが目的の場合には支給されないので、注意しましょう。

詳細はこちらをご覧ください

 

小規模事業者持続化補助金

名称 小規模事業者持続化補助金
助成限度額 通常枠:50万円
通常枠以外:200万円
助成率 補助対象経費の2/3以内

小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者が経営を見直して新規販路の開拓や生産性の向上などに取り組む際に助成する補助金です。

助成限度額は枠によって異なり、助成を受けるためには以下の条件を満たす必要があります。

  • 資本金又は出資金が5億円以上の法人に直接又は間接に100%株式保有されていないこと
  • 直近過去3年分の各年又は各事業年度の課税所得の年平均額が15億円を超えていないこと など

詳細はこちらをご覧ください

 

市場開拓助成事業

名称 市場開拓助成事業
助成限度額 300万円
助成率 1/2以内

市場開拓助成事業とは、展示会に出展する際に販売促進に必要な費用を助成する補助金です。

具体的には広告費や動画制作費・自社サイト制作費などが対象となっており、助成を受けるためには以下いずれかの条件を満たす必要があります。

  • 製造業や卸売業・小売業などの中小企業であり、大企業が実質的に経営に参画していないこと
  • 東京都内で実質的に事業を行っていること
  • 税務署の受付印又は受信通知のある確定申告書の控えを直近2期分(休眠・休業期間を含まないこと)提出できること など

※令和5年度の募集は終了しており、次回募集は未定です。

詳細はこちらをご覧ください

 

事業再構築補助金

名称 事業再構築補助金
助成限度額 最低賃金枠:1,500万円
物価高騰対策・回復再生応援枠:3,000万円
産業構造転換枠:7,000万円
成長枠:7,000万円
グリーン成長枠(エントリー):8,000万円(中堅企業は1億円)
グリーン成長枠(スタンダード):1億円(中堅企業は1.5億円)
サプライチェーン強靭化枠:5億円
助成率 最低賃金枠:3/4
物価高騰対策・回復再生応援枠:2/3(一部3/4)
産業構造転換枠:2/3
成長枠:1/2(大幅な賃上げ達成の場合は2/3)
グリーン成長枠(エントリー):1/2(大幅な賃上げ達成の場合は2/3)
グリーン成長枠(スタンダード):1/2(大幅な賃上げ達成の場合は2/3)
サプライチェーン強靭化枠:1/2
中堅企業:1/2(4,000万円超は1/3)

事業再構築補助金は、大幅な事業再構築への意欲がある中小企業・中堅企業への挑戦を支援する補助金です。

大幅な事業再構築とは、たとえば新分野への展開、業種転換、業態転換、事業の再編などを指します。

事業再構築補助金は申請類型が細かく分かれています。いずれの場合も、以下の条件を満たす必要があります。

  • 事業が事業再構築の定義に該当している
  • 金融機関等や認定経営革新等支援機関と事業計画書を策定および確認を受けている
  • 付加価値額又は従業員一人あたりの付加価値額を、補助事業終了後の3~5年以内に、年平均成長率3.0%~5.0%以上増加させる。(年平均成長率は事業類型によって異なる)

また、いずれの申請類型であっても、「展示会出展費用(海外展示会を含む)」を対象経費として含みます。

詳細についてはこちらをご覧ください。

 

ものづくり補助金

名称 ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
助成限度額 通常枠:750~1,250万円
回復型賃上げ・雇用拡大枠:750~1,250万円
デジタル枠:750~1,250万円
グリーン枠:エントリー750~1,250万円、スタンダード1,000~2,000万円、アドバンス2,000~4,000万円
グローバル市場開拓枠:3,000万円
助成率 通常枠:1/2、小規模再生事業者は2/3
回復型賃上げ・雇用拡大枠:2/3
デジタル枠:2/3
グリーン枠:2/3
グローバル市場開拓枠:1/2、小規模再生事業者は2/3

ものづくり補助金は、正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といいます。

中小企業や小規模事業者が対象で、生産性の向上のため「新商品や試作品の開発」「生産プロセス改善を目的とした設備投資」の支援を目的とした補助金です。

補助を受けるためには、以下の要件を満たす事業計画の策定が必要です。

  • 事業者全体の付加価値額を、年率平均3%以上の増加
  • 給与支給総額を年率平均1.5%以上の増加
  • 事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)の水準を、地域別最低賃金より30円以上にする

この基本要件に加え、展示会に活用できるグローバル市場開拓枠では以下の追加要件があります。

  • 基本要件に加え、給与支給総額を年率平均4.5%以上増加させる
  • 基本要件に加え、事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)を地域別最低賃の年額+45円増加させる
  • 応募時にこれらを達成するために必要な具体的かつ詳細な事業計画を提出する

詳細についてはこちらをご覧ください。

 

展示会等のイベント産業高度化推進事業(募集終了)

名称 展示会等のイベント産業高度化推進事業
助成限度額 1,000万円
助成率 1/2

※こちらの助成金は募集を終了しています。

展示会等のイベント産業高度化推進事業とは、海外の需要獲得を目的とした展示会などのイベントを開催する際に助成する補助金です。

助成限度額は1,000万円までとなっており、助成を受けるためには以下いずれかの条件を満たす必要があります。

  • 中小企業等経営強化法第2条第1項に「中小企業者」として規定する者
  • 一般社団法人や一般財団法人・非営利活動法人など、会社以外の法人であって「中小企業者」 と同等の規模を有する者

過去の募集時の詳細についてはこちらをご覧ください

 

JAPANブランド育成支援等事業(募集終了)

名称 JAPANブランド育成支援等事業
助成限度額 500万円
助成率 補助対象経費の2/3

※こちらの助成金は募集を終了しています。

JAPANブランド育成支援等事業とは、海外への事業展開に向けて商品の開発や改良を行い、販路を拡大したいという企業に対して助成してくれる補助金です。

助成限度額は500万円となっており、助成を受けるためには以下の条件を満たす必要があります。

  • 海外での販路開拓を目指す事業計画を策定すること
  • 支援パートナーが提供する支援サービスを受けること

過去の募集時の詳細についてはこちらをご覧ください

 

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展示会の出展に伴い補助金を受け取るまでの4つのステップ

展示会の出展に伴い補助金を受け取るまでのフローは、以下の4ステップとなります。

  1. 展示会に使える補助金を探す
  2. 補助金を申請する
  3. 展示会を実施する
  4. 補助金を受け取る

順番に解説します。

 

1.展示会に使える補助金を探す

まずは、展示会に使える補助金や助成金を探します。

本記事にて紹介した補助金や助成金以外にも、各地域の自治体が行う助成制度もあります。助成額、条件、スケジュールなどは制度ごとに異なりますので、自治体ホームページ等でチェックしてみましょう。

また、補助金・助成金を探す場合は、「J-Net21」というサイトを活用するとスムーズです。

独立行政法人「中小企業基盤整備機構」が運営しています。使い方は簡単で、同サイト内の「支援情報ヘッドライン」から検索することで補助金・助成金を探せます。

地域別、キーワード等で検索できますのでぜひ活用してみてください。

「J-Net21」(中小企業基盤整備機構)

 

2.補助金を申請する

自社に合った補助金を見つけたら、申請を進めましょう。

申請方法は補助金によって異なります。申請内容に誤りのないよう、各公式サイト等に書かれた情報を細かくチェックしておきましょう

 

3.展示会を実施する

採択されたら、事務局から通知が届きます。

採択後は交付申請を行い、展示会を実施しましょう。

 

4.補助金を受け取る

展示会が終了したら、実施内容を事務局に報告します。

内容に相違がないことを確認されれば、無事に補助金が受け取れます。

 

展示会の成功事例はこちら

展示会の出展において補助金を受け取る際の注意点

展示会の出展において補助金を受け取る際には、以下の3つに注意しましょう。

  • それぞれ募集期間が異なる
  • 補助金を受け取るには条件に該当している必要がある
  • 補助金は展示会が終了してからでないと受け取れない

一つずつ解説します。

 

それぞれ募集期間が異なる

補助金によってそれぞれ募集している期間が異なります。

そのため、申請しようとしていたのにもかかわらず募集期間が終了してしまい、補助金を受け取れなかったということにならないように注意しましょう。

 

補助金を受け取るには条件に該当している必要がある

補助金は申請すれば誰でも受け取れるわけではありません。

補助金を受け取るためには条件に該当している必要があるので、申請する前に必ず確かめましょう。

 

補助金は展示会が終了してからでないと受け取れない

補助金は展示会が終了してからでないと受け取れません。

そのため、展示会に出展する際にかかる費用は、一旦は自社で用意しておく必要があります

これは展示会以外の補助金でも同様のことがいえますので、注意しましょう。

 

展示会の成功事例はこちら

まとめ

本記事では、補助金の基礎知識や受け取るまでのステップ・展示会に使える補助金一覧を紹介しました。

補助金を受け取ることで展示会に出展するコストを大幅に削減できますので、ぜひ活用してみましょう。

ただし、補助金によって受け取れる条件が異なるので、申請する前にしっかり確認しておくことが重要です。

 

「自分たちだけで補助金を申請できるか不安」ということであれば、弊社株式会社ニューズベースにお任せください。

株式会社ニューズベースでは、展示会主催者・出展者サポートを提供しており、補助金における申請書類の作成を委託できます。

そのほかにも、ブースデザインの作成や備品準備・来場者対応など、展示会に関連するさまざまな業務に対応しています。

これまで数多くの実績があり、お客様の状況に沿った提案を行いますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

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