プロジェクトで重要なステークホルダーマネジメントとは?一連の流れや成功させるためのコツを解説!
これから新規プロジェクトを発足するにあたって、重要となるのが「ステークホルダーマネジメント」。
言葉は聞いたことがあっても、実際にどのような意味なのか把握していないという人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、 ステークホルダーマネジメントの意味や重要とされる理由、実施にあたってのコツについて解説します。
目次
プロジェクトにおけるステークホルダーマネジメントとは?
ステークホルダーマネジメントとは、プロジェクトにおけるステークホルダーを管理することです。
ステークホルダーとは、利害関係者のことを指します。
一般的に株主や経営者・投資家が該当しますが、そのほかに従業員や顧客などもステークホルダーとして含まれます。
ステークホルダーマネジメントが重要な理由
ステークホルダーマネジメントが重要な理由として、以下の3つが挙げられます。
- 利害関係者が複雑化しているから
- PMBOKで10種類の知識エリアに該当しているから
- プロジェクトの成功に大きく関わるから
一つずつ解説します。
利害関係者が複雑化しているから
現在は価値観の多様化やグローバル化などが進んだことで、利害関係者が複雑化しています。
その結果、突如見知らぬ利害関係者が現れて、予期せぬトラブルに巻き込まれるといった可能性も少なくありません。
そのような事態を未然に防ぐためにも、ステークホルダーマネジメントが重要視されています。
PMBOKで10種類の知識エリアに該当しているから
PMBOKで10種類の知識エリアに該当していることも、ステークホルダーマネジメントが重要視される理由の一つです。
なお、PMBOKとは「Project Management Body Knowledge」の略称であり、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的にまとめた参考書のようなものを指します。
PMBOKでは、ステークホルダーマネジメントのほかに、総合マネジメントやスコープマネジメント・スケジュールマネジメントなどの知識が含まれています。
PMBOKについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
プロジェクトの成功に大きく関わるから
プロジェクトを成功させるために必要な要素として、ステークホルダーと良好な関係を構築することが挙げられます。
ステークホルダーと良好な関係を構築できるかどうかは、ステークホルダーマネジメントを行うかどうかによっても変わってきます。
つまり、ステークホルダーマネジメントはプロジェクトの成功にも大きく関わるため、重要視されているのです。
ステークホルダーマネジメントの一連の流れ
ステークホルダーマネジメントの一連の流れは、以下の4ステップです。
- ステークホルダーに該当する人物を洗い出す
- 計画を立案する
- エンゲージメントを管理する
- 実施状況を監視する
順番に解説します。
1.ステークホルダーに該当する人物を洗い出す
まずはステークホルダーに該当する人物を洗い出していきます。
なお、ステークホルダーは直接的な影響をもたらす「直接的ステークホルダー」と、間接的に影響を与える「間接的ステークホルダー」の2種類が存在しますが、どちらも抜け漏れなく洗い出しましょう。
ステークホルダーの名前だけをただ記載するのではなく、プロジェクトに対する影響度や関係性についても詳しく洗い出しましょう。
2.計画を立案する
ステークホルダーに該当する人物を洗い出したら、計画を立案します。
具体的には、以下の内容について決めましょう。
- 課題になりそうな問題
- コミュニケーション方法
- 情報共有の頻度
- 協力関係の構築方法
3.エンゲージメントを管理する
計画を立案したら、スタークホルダーのエンゲージメントを管理します。
エンゲージメントはいわゆる「満足度」のようなものです。このエンゲージメントを管理するためにも、スタークホルダーとのこまめなコミュニケーションを意識することが大切です。
具体的には、定期的に会議を開催したり進捗報告を行ったりしましょう。
4.実施状況を監視する
エンゲージメントの管理まで完了したら、ステークホルダーマネジメントが計画通りに進んでいるのか、実施状況を監視します。
もし計画通りではない場合には、定期的に改善しましょう。
ステークホルダーマネジメントを成功させるためのコツ
ステークホルダーマネジメントを成功させたいのであれば、以下2つのコツを意識しましょう。
- 周囲を巻き込む
- ステークホルダーと積極的にコミュニケーションを図る
一つずつ解説します。
周囲を巻き込む
ステークホルダーマネジメントを成功させるためには、自分1人で行うのではなく、周囲を巻き込むことを意識しましょう。
周囲を巻き込むことで、たとえ大規模なプロジェクトに伴いステークホルダーの人数が多かったとしても、全員に対して手厚いフォローが可能です。
その結果、高いエンゲージメントを維持できるようになり、納得のいくステークホルダーマネジメントが行えます。
ステークホルダーと積極的にコミュニケーションを図る
ステークホルダーと積極的にコミュニケーションを図ることも大切です。
積極的なコミュニケーションによって、少しずつステークホルダーから信頼されるようになります。
ステークホルダーから信頼されることで、これまで以上にプロジェクトが進めやすくなり、結果としてステークホルダーマネジメントの成功にもつながります。
イベントを開催する上でもステークホルダーマネジメントは重要
イベントを開催する上でも、ステークホルダーマネジメントは非常に重要です。
なぜなら、イベントでは参加者だけでなく、スポンサーや協賛企業・出演者・地元住民・行政機関なども幅広くステークホルダーとなるからです。
イベントの規模が大きくなればなるほど、さらに範囲は広がり、多くの人がステークホルダーとなります。
そのため、これからイベントを開催するのであれば、ステークホルダーマネジメントを必ず行いましょう。
まとめ
本記事では、 ステークホルダーマネジメントの意味や重要な理由・成功させるためのコツについて解説しました。
現代社会において利害関係者が複雑化していたり、PMBOKで10種類の知識エリアに該当していたりすることから、プロジェクトを進めるにあたってステークホルダーマネジメントは欠かせません。
ステークホルダーマネジメントを成功させたいのであれば、周囲を巻き込んだりステークホルダーと積極的にコミュニケーションを図ったりすることを意識しましょう。
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