RPAの成功事例5選!導入手順や成功させるためのポイントも紹介!
多くの企業が注目しているRPAですが、導入の成功イメージがなかなか湧かないという担当者も少なくありません。また、実際にどのような手順で導入できるのか理解していない担当者も多いはずです。
そこで本記事では、RPAの成功事例や実際の導入手順・成功させるためのポイントについて解説します。
目次
RPAとは?注目されている背景について
RPAとは「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略称であり、PC上で人間が行う業務の一部をロボットによって自動化することです。
日本では深刻な問題にもなっている少子高齢化による労働人口の減少や、働き方改革によって、近年は多くの企業がRPAに注目しています。
RPAについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
▶「RPAって?導入するメリットやデメリット・ツールの種類など解説!」
RPAを導入する6つの手順
RPAの導入手順は以下の6ステップです。
・RPAの導入目的を明確にする
・自動化できる業務を洗い出す
・RPAツールを選ぶ
・スモールスタートする
・課題点の抽出・改善を行う
・本格的に導入する
順番に解説します。
RPAの導入目的を明確にする
RPAを導入することで、ヒューマンエラーを未然に防げたり業務の効率化が期待できたりするなど、さまざまなメリットがあります。しかし、導入目的が定まっていないと、RPAを導入しても効果が実感しづらいです。
そのため、「なぜRPAを導入する必要があるのか」まずは目的を明確にしましょう。
自動化できる業務を洗い出す
導入目的を明確にしたら、自動化できる業務を洗い出します。
基本的にRPAは、担当者の判断を必要としないノンコア業務のみ自動化できます。しかし、EPAやCAなどのAIが搭載されている場合には、自動化できる業務の幅が広がるので、RPAツールの性能を考慮した上で考えましょう。
RPAツールを選ぶ
実際にRPAツールを選びます。
以下5つのポイントを意識した上で、自分たちに適したRPAツールを選びましょう。
・導入コストやランニングコスト
・性能
・導入実績
・使いやすさ
・サポートの充実度
スモールスタートする
実際にRPAツールを導入します。
最初から自動化予定のすべての業務に対してRPAツールを導入してしまうと、エラーやトラブルが発生する可能性が高くなり、業員の負担が大きくなります。そのため、まずはスモールスタートしてみましょう。
課題点の抽出・改善を行う
スモールスタートした結果を分析し、課題点を抽出します。その後、一つずつ改善していきましょう。
本格的に導入する
スモールスタートの反省点を生かして、本格的にRPAツールを導入していきます。
スモールスタートのときよりもイレギュラーな事態が発生することが予想されるため、いつでも対応できるような体制を整えておくことが大切です。定期的にPDCAを回して、少しずつ改善しながら運用していきましょう。
RPAの導入に成功した事例5選
RPAの基礎知識や導入手順について理解していても、実際に成功するか不安に感じる担当者も多いはずです。
そこでRPAの導入に成功した事例を5社紹介します。
・フジモトHD株式会社
・株式会社LIXIL
・マレリ株式会社
・株式会社日本ファシリティ
・株式会社不動産工房
フジモトHD株式会社
「ピップエレキバン」や「スリムウォーク」などの商品を開発・販売しているフジモトHD株式会社では、人手不足や生産性の向上を目的としてRPAツールを導入しました。
その結果、導入してから4ヵ月で5部門・19種類のロボットを作成し、220時間/月にもおよぶ業務時間の削減に成功しました。今後はさらにRPAツールを活用していき、労働集約型ビジネスの脱却を図っていくとのことです。
参考:RPA専任チームを組成し、わずか4ヶ月で月間220時間の業務時間を削減
株式会社LIXIL
建築材料・住宅設備機器業界の最大手としても有名な株式会社LIXILでは、働き方改革の一環としてRPAツールを導入し、ロボット開発できる人材の育成に注力しました。
その結果、250種類のロボットを開発し、業務の効率化に成功しています。最終的にはロボット開発できる人材を700名にまで増やして、「デジタルレイバー戦略」をグループ全体で進めていきたいとのことです。
参考:教育プログラムや管理体制を整えグループ全体でRPA「SynchRoid」を活用。250名の開発者を育成し250種類のロボットを開発
マレリ株式会社
大手自動車部品メーカのマレリ株式会社では、従業員の働き方改革や生産性の向上を目的としてRPAツールを導入しました。
IT部門を中心に自動化可能な業務を洗い出したり、RPAツールなどの使い方についての研修を行ったりしたことで、年間約8,000時間の業務時間削減に成功しています。今後はRPA専任の組織を作り、全社でのRPA活用を実現したいとのことです。
参考:RPAを活用した働き方改革で、年間約8,000時間の業務時間を削減
株式会社日本ファシリティ
施設管理事業やリノベーション事業などを展開している株式会社日本ファシリティでは、基幹システムへ報告書を登録する作業の効率化を課題としていました。
しかし、RPAツールを導入したことで業務の自動化に成功し、2,000時間以上にもおよぶ業務時間の削減に成功しています。ヒューマンエラーの防止にもつながったとのことで、今後はRPAツールを活用して新規事業の開拓にも注力していきたいとのことです。
参考:年間約6万件発生する事務作業をRPAにより自動化し、2,000時間以上の業務時間を削減
株式会社不動産工房
駐車場の管理やマッチングサイトなどを運営している株会社不動産工房では、業務の効率化を目的としてRPAツールを導入しました。
その結果、約10種類の業務を自動化し、データ入力における業務時間の大幅な削減に成功しています。業務の効率化によって、従業員の意識がさらに高まったとのことです。
参考:毎日発生する情報集約業務がRPAによる自動化で約1時間から3~5分に短縮
RPAの導入を成功させるためのポイント
RPAの導入を成功させるためには、以下2つのポイントを意識しましょう。
・体制をしっかり整えておく
・企業全体が協力して取り組む
順番に解説します。
体制をしっかり整えておく
いきなりRPAを導入すると、従業員が混乱してしまい、業務そのものが停滞する可能性があります。そのため、社内で体制をしっかり整えてからRPAを導入しましょう。
企業全体が協力して取り組む
一つの部署や特定の社員のみにRPAの導入を任せきりにしてしまうと、負担が大きくなります。その結果、失敗する可能性が高まるため、企業全体がRPAの導入に協力して取り組みましょう。
まとめ
本記事では、RPAの成功事例や実際の導入手順・成功させるためのポイントについて解説しました。
RPAは導入するまで時間がかかりますが、企業にとってさまざまなメリットをもたらしてくれます。RPAの導入を成功させるためにも、本記事を参考に体制をしっかりと整えて企業全体が協力した上で取り組むことを意識しましょう。
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