RPAが普及しているのは日本だけ?海外との導入状況の違いや人気のRPAツールも解説!
業務改善や業務効率化のツールとしてRPAを思い浮かべる人も少なくありません。
ちなみにRPAとは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の略称であり、PC上で人間が行う業務の一部をロボットによって自動化させることです。非常に便利なツールのRPAですが、「普及しているのは日本だけではないのか」と疑問に思う人も多いはずです。
そこで本記事では、RPAにおける日本と海外の導入状況や日本で人気のRPAツール・成功させるために意識すべきポイントなどについて解説します。
目次
結論:RPAが普及しているのは日本だけではない
結論として、RPAが普及しているのは日本だけではありません。海外でも多くの企業でRPAを導入しています。しかし、RPAにおける日本の普及率はほかの国と比較すると高い傾向にあるのは事実です。
RPAの普及率が日本で高い理由として挙げられるのが、少子高齢化による労働人口の減少や働き方改革の施行です。
総務省が公表した「我が国における総人口の長期的推移」によると、2050年代には日本の総人口が1億人を下回るというデータを公表しています。その結果、労働人口も減少し、多くの企業ではこれまで以上に人材不足が深刻な問題になることが予想されます。
また、2019年4月1日から施行された働き方改革によって、従来のような長時間労働が制限されるようになりました。業務時間が短縮されたことにより、企業は必然的に業務の効率化が求められます。
これらの理由から、日本はほかの国と比較してRPAの普及率が高い傾向にあるのです。
RPAについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
日本におけるRPAツールの導入状況
どれくらいの企業がRPAツールを導入しているのか気になる担当者も多いはずです。
「RPA国内利用動向調査2020」によると、日本企業におけるRPAの導入率は38%であることがわかりました。年商1,000億円以上の大手企業に限定した場合には、51%にも上ります。
また、RPAを導入している企業の内、77%がAIも導入していることが判明しています。アンケート調査したのが2019年11月時点のため、現在(2023年5月)はさらに導入率が高まっているはずです。
日本と海外におけるRPA導入の違い
RPAを導入するにあたって、日本と海外では大きな違いがあります。
日本の場合、ボトムアップを採用していますが、海外ではトップダウンです。
それぞれの違いは以下の通りです。
ボトムアップ:現場で働く従業員の意見をしっかりと反映させた上で決めるスタイル
トップダウン:経営陣や代表者などの上層部を中心に意見をまとめた上で決めるスタイル
ボトムアップとトップダウンのどちらにもそれぞれメリット・デメリットがあります。そのため、どちらが正しいかは一概にはいえません。ただ、日本と海外ではRPAの導入方針が大きく違うことを覚えておきましょう。
日本で人気のRPAツール3選
「RPA国内利用動向調査2020」によると、日本で人気のRPAツールは以下の3つであることが判明しました。
- UiPath
- BizRobo!
- WinActor
それぞれの特徴を順番に解説します。
UiPath
ツール名 | UiPath |
提供会社 | UiPath株式会社 |
費用 | Freeプラン:無料 Proプラン:$420/月 Enterpriseプラン:要相談 |
特徴 | ・無料で利用することも可能 ・AIが組み合わさったことで、幅広く自動化できる ・3カテゴリーで最高評価を獲得 |
UiPathは、「現行の提供製品」「戦略性」「市場プレゼンス」の3つのカテゴリーにおいて最高評価を獲得した実績のあるRPAツールです。
AIが搭載されているので、さまざまな業務を幅広く自動化できます。Freeプランは無料で利用できるため、気になる方は試してみましょう。
BizRobo!
ツール名 | BizRobo! |
提供会社 | RPAテクノロジーズ株式会社 |
費用 | miniプラン:90万円/年 Liteプラン:120〜180万円/年 Basicプラン:720万円/年 |
特徴 | ・社内の状況に合わせてプランを選択できる ・導入実績2,300社以上 ・サポートも充実 |
BizRobo!は、導入実績が2,300社以上もあり、多くのユーザーから支持されているRPAツールです。3種類のプランがあるため、社内の状況に合わせて選択できます。
チュートリアル動画や研修なども開催しているため、初めてRPAツールを導入する場合でも安心です。公式サイトには成功事例も豊富に掲載しているので、導入を検討している方は一度確認してみましょう。
WinActor
ツール名 | WinActor |
提供会社 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ |
費用 | ノードロックライセンス ・フル機能版:90万8,000円 ・実行版:24万8,000円フローティングライセンス ・300〜500万円 |
特徴 | ・誰でも容易に操作できる ・PCにインストールするだけで利用可能 ・7,000社以上の導入実績 |
WinActorは、これまで7,000社以上で導入されたことのあるRPAツールです。操作するにあたってプログラミングの知識は必要なく、誰でも容易に利用できます。
特殊な環境構築は不要で、PCへインストールするだけですぐに利用できるので、導入の手間もかかりません。
RPAの導入を成功させるために意識すべき3つのポイント
RPAの導入を成功させるために意識すべきポイントは以下の3つです。
- RPAの導入目的を明確にする
- しっかりと体制を整えておく
- スモールスタートする
- 一つずつ解説します。
RPAの導入目的を明確にする
RPAを導入することで業務の効率化やヒューマンエラーの防止など、さまざまな効果が期待できます。しかし、目的が定まってないと、本来の効果が実感できない可能性があります。そのため、「なぜRPAを導入する必要があるのか」導入目的を明確にしましょう。
しっかりと体制を整えておく
RPAは、導入するにあたって操作方法を覚えたり機能を把握したりする必要があります。その結果、従業員の負担が大きくなってしまい通常の業務に支障をきたす恐れがあるので、しっかりと体制を整えてから導入しましょう。
スモールスタートする
いきなり単純業務の全てをRPAで自動化しようとすると、イレギュラーな事態が発生した際に対応に追われてしまいます。そのような事態を防ぐためにも、まずはスモールスタートを心がけましょう。
まとめ
本記事では、RPAにおける日本と海外の導入状況や日本で人気のRPAツール・成功させるために意識すべきポイントなどについて解説しました。
RPAは日本だけでなく世界で活用されているツールです。業務の効率化や業務改善には欠かせないツールとなっていますので、本記事を参考に導入を検討してみましょう。しかし、RPAは導入するにあたって十分なリソースが必要となるため、「導入したくてもリソースが確保できない」という企業の担当者も多いはずです。
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