DXとは?期待できる効果や推進するためのステップなどについても解説!
最近は「DX」という言葉を聞く機会が増えてきました。しかし、なんとなく意味は理解していても、詳しく知らないという担当者は少なくありません。
そこで本記事では、DXの基礎知識や期待できる効果・推進するためのステップなどについて解説します。これからDXの理解を深めたいのであれば、ぜひ最後までご覧ください。
目次
DXとは?
DXとは「Digital Transformation」の略称であり、デジタル技術によって業務プロセスを変革したり、日常生活をさらに豊かにしたりするための方針のことです。日本語では「デジタル変革」と訳されます。
DXを推進することで生産性の向上やコストの削減など、さまざまな効果が期待できます。
DXが注目を集めている理由
DXが注目を集めている最大の要因は、経済産業省が公表したDXレポートにおける「2025年の崖」問題です。
「2025年の崖」とは、既存システムにおける問題を解決して業務全体を2025年までに見直すことができなければ、年間で最大12兆円の経済損失が生じる恐れがある問題のことです。
そのため、現在は大手企業を中心に数多くの企業がDX化の推進を行っています。しかし、既存システムの老朽化や人材不足の影響によって、うまくいっていないのが現状です。
IT化とDX化との違い
ビジネスにおいて、IT化とDX化は具体的にどのように違うのか気になる担当者も多いはずです。
IT化は、IT技術を用いて既存の業務プロセスを維持した状態で業務の効率化を図ることです。DX化を推進するための一つの施策といえます。
一方のDX化は、デジタル技術を用いて業務プロセスそのものを根本的に見直すことです。
それぞれの意味を間違えないように注意しましょう。
DXを推進することで期待できる効果
DXを推進することで期待できる効果として、以下の4つが挙げられます。
- 生産性の向上が期待できる
- コストを削減できる
- 働き方が多様化する
- レガシーシステムの脱却につながる
順番に解説します。
生産性の向上が期待できる
DXを推進することで、業務プロセス全体を見直して改善できるため、業務が効率化されます。
その結果、余ったリソースはほかの業務に割けるようになるので、生産性の向上が期待できるのです。
コストを削減できる
少子高齢化による労働人口の減少によって、人手不足が深刻な問題となっています。そのため、長時間労働が常態化している企業も少なくありません。
しかし、DXの推進によって定型業務であれば自動化することが可能です。その結果、業務時間を短縮できるため、残業時間が減ることでコストの削減につながるのです。
働き方が多様化する
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、最近ではテレワークを導入する企業も増えてきています。DXを推進することで、ほとんどの業務がオンライン上で完結できるようになるため、テレワークといった働き方も可能となります。
テレワークの有無によって入社するかどうかを決めている求職者もいるので、テレワークを実現することで人材の確保にもつながるはずです。
レガシーシステムの脱却につながる
レガシーシステムに悩まされている企業も多いはずです。なお、レガシーシステムとは、導入されてから長期間活用されたシステムのことです。
レガシーシステムのまま業務を続けてしまうと、システムがブラックボックス化したり、エラーやバグが発生した際に対応できずに業務がストップしたりするリスクもあります。
しかし、DXを推進することによって最新のシステムを導入できるため、レガシーシステムの脱却につながります。
DXを推進するための5つのステップ
DXの推進は、以下5つのステップで行えます。
- 現状を把握する
- 計画を立てる
- 体制を構築する
- 実際にDXを推進する
- 定期的にPDCAを回す
一つずつ解説します。
1.現状を把握する
これからDXを推進するにあたって、自社の課題を認識しておく必要があります。
なぜなら、あらかじめ課題を認識しておかないと、実施している途中で計画が大きく狂ってしまい、失敗する可能性があるからです。そのような事態を防ぐためにも、まずは現状の把握から行いましょう。
2.計画を立てる
現状を把握したら、DXを推進するための期間や人員・リソースなど、計画を立てます。
計画を立てる上で最も重要なのが「DXを推進する目的」です。前項でも紹介したように、DXを推進することでさまざまな効果が期待できます。しかし、目的が抽象的だと方針がブレてしまう可能性があります。
そのため、「なぜ自分たちがDXを推進したいのか」目的を明確にしましょう。
3.体制を構築する
DXが円滑に推進できるよう、体制を構築していきます。
少ない人員で実施しようとすると、一人ひとりの負担が大きくなり、失敗する要因にもなりかねません。そのため、1人でも多くの人員を確保して万全の体制を構築することが重要です。
社内だけでリソースを確保するのが難しいということであれば、アウトソーシングも検討しましょう。
4.実際にDXを推進する
実際にDXを推進します。
DXの推進は長期的な施策となるので、モチベーションを維持するためにも、小さな目標をいくつか設定しておきましょう。
5.定期的にPDCAを回す
DXは実施して終わりではありません。改善していくことで徐々に効果が表れます。そのため、定期的にPDCAを回すことを心がけましょう。
DXの推進に関係性の深いデジタル技術3選
DXの推進に関係性の深いデジタル技術は以下の3つです。
- AI
- IoT
- クラウド
順番に解説します。
AI
AIは「Artificial Intelligence」の略称であり、日本語に訳すと「人工知能」です。
パソコン上における定型業務の一部を自動化できるRPAツールを活用する企業も増えてきました。また、最近ではAIを活用したチャットボット「ChatGPT」が話題となっています。
AIはDXを推進する上で欠かせないデジタル技術といえるでしょう。
IoT
IoTとは「Internet of Things」の略称であり、モノをインターネットにつなげることが可能な技術のことです。日本語では「モノのインターネット」と訳されます。
例えば、外出先で自宅のエアコンをオンにしたり、車の運転中にセンサーが反応して事故を未然に防いだりできるのも、IoTのおかげです。
IoTがあることで、日常生活が快適になっています。
クラウド
クラウドとは、サーバーやソフトウェアがなくてもインターネット環境があることで、さまざまなサービスが利用できる形態のことです。
導入コストが抑えられたりメンテナンスの必要がなかったりするなどのメリットがあるため、これまで数多くのクラウドサービスが開発されてきています。
まとめ
本記事では、DXの基礎知識や期待できる効果・推進するためのステップなどについて解説しました。
「2025年の崖」問題もあるため、DXの推進は必要不可欠です。DXを推進することで、生産性の向上やコストの削減などが期待できるため、本記事を参考に取り組んでみましょう。
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