インターンシップ説明会に適切な身だしなみや服装とは?
近年、多くの企業が盛んに取り組んでいるインターンシップ制度。
人材不足が叫ばれる昨今において、少しでも優秀な人材を早い段階で囲い込みをしたいという企業が増えているのが背景にあるようです。
そんな思惑を持った企業がインターンシップ制度の概要を学生に説明する場として設けられているのがインターンシップ説明会です。
インターンシップ説明会は、企業側だけでなく学生側にとっても一般的な企業説明会より自分の興味がある業界や職種、そして実際の志望企業の概要を知ることができるチャンスでもあります。
この記事ではインターンシップ説明会に参加する際に知っておきたい企業側に好印象を与える身だしなみや服装、立ち居振る舞いなどのポイントについて解説します。
目次
1.インターンシップ説明会とは?
インターンシップは企業側が優秀な学生を獲得するため、また就職後にお互いのミスマッチなどを避けるために事前に提供する仮就業体験の場です。
学生側も業界や職種などの理解を深め、実際の就業体験を通じて自分自身の適性や自己分析をはかる上でも貴重な場と言えます。
自分が興味を持った業界や企業で実際の仕事に従事することで企業の社風や仕事内容、同業界の環境さらには社会への理解を深めることができる学生にとっては掛け替えのないチャンスと言えます。
インターンシップ説明会は、そんなインターン制度の内容について受け入れをする企業側から学生に対してより詳細な説明の場を儲ける機会となります。
実際のインターンシップ説明会の内容としては
①企業方針
②社風
③具体的な事業内容
④先輩社員の声
など一般的な企業説明会よりも、さらに具体的な事業内容や就業状況などを説明する場であり、学生側としてもより深く相手企業の実務面を中心とした内容を理解することができます。
また、実際に働いている社員とのコミュニケーションをとる機会も得られる場合があり、現場に即した生の声を聞き出すことができるチャンスでもあります。
詳しく企業の情報を得ることができるため、本当に自分が行ってみたい企業なのかを絞り込むヒントが得られるでしょう。
なおインターンシップ説明会にはいくつかの種類があり、個々の企業が独自開催する場合だけでなく、複数の企業が一堂に会して説明の場を儲ける合同説明会といったものもみられます。
2.インターンシップ説明会において服装は重要
TPOという言葉があるように、状況に合わせて服装などの身だしなみを整えることは社会人としてとても重要です。
これはインターンシップ説明会のような場においては、さらに重要度が増すということは理解できると思います。
普通にビジネスシーンでの服装ということで考えれば、スーツやオフィスカジュアルといったものを選ぶのが一般的です。
ただし、業種や業界によってはあえて参加学生に私服を着てくることを推奨する企業などもみられます。
企業としても様々な視点で優秀な学生、自社に適性のある学生を選ぶための工夫を凝らしているのです。
その意味では、インターンシップ説明会のような場に参加する際には、学生が着用する服装はとても重要な要素となってきます。
ここで勘違いしてはいけないのが、一般的に企業側が見ているのは服装の趣味やセンスといったことではなく、TPOをわきまえた社会人としての常識を持ち合わせた服装を選べているのかということ。
そういった意味で特に大事になってくるのは、清潔感がある服装であるということです。
インターンシップ説明会に限らず、清潔感のない服装は相手に対して決して良い印象を与えません。
スーツにシワや目立つ汚れがあったり、カビやタバコなどの臭いがするなんていうのはもっての外です。
ただ普段フォーマルな服装をする機会が少ない学生には、こういったことが疎かになりがちです。
自分では気づかない汚れやシワ、臭いなど最低限のチェックはしておきたいもの。
あえて新品のスーツを買う必要はありませんが、できれば事前にクリーニングに出すなどして清潔感のある服装を準備しておきたいところです。
この点をしっかり理解した上で、事前準備も万端に状況に合わせた最適な服装をチョイスしてインターンシップ説明会には臨むようにしましょう。
3.インターンシップ説明会に適切な身だしなみや服装
上で述べたとおりインターンシップ説明会に参加する際には、適切な身だしなみや服装に注意することがとても大切であると理解できたと思います。
それでは具体的にTPOに合わせた適切な身だしなみや服装とはどういったものなのでしょうか。
何も考えずに、とりあえずスーツかオフィスカジュアルを着て参加しておけばいいだろうと安易に考えるのは考えものです。
なぜなら業種や職種などによってはスーツではなく、私服で参加をすることが適切な場合もあるからです。
また、服装だけでなく装身具、髪型や髪の色など注意すべき点は他にもあります。
以下、具体的にどのような点を注意しておけば良いのかについて説明していきます。
3-1.基本はスーツ
インターンシップに限らず、就職活動中の学生が着用する服装のチョイスで間違いないのはやはりスーツ。
最近の会社説明会などでは「服装自由」「私服OK」といった企業も増えてきていますが、変に悪目立ちするくらいならとスーツで参加する学生が多いのも事実です。
目立たない色目のリクルートスーツを着ておくのが基本的には間違いのない選択ではあります。
男性ならオーソドックスなデザインで、色目も黒かネイビーもしくは落ち着いたグレーなどを選んでおけば間違いありません。
業種によっても変わりますが、銀行などの金融系などは特に誠実感のある落ち着いた色目のスーツを選んでおくのがベターです。
合わせて注意が必要なのはネクタイ。
派手になりすぎるものはNGですが、色目に合わせつつ応分に目立つ明るい色目のネクタイを選ぶと好印象を与えることができます。
なおワイシャツの色もホワイトを基本としつつも、多少は青みがかった色目のものをチョイスしても問題ありません。
女性についてもスーツの色など気をつけるべき点は男性と同じですが、女性の場合はパンツスタイルとスカートの2パターンがありますのでスカートを着用する場合は、必ずストッキングは履くようにしましょう。
ちなみに万能なリクルートスーツのデメリットをあげるなら、それは学生の没個性化を促進してしまうことにあります。
参加者全員が同じようなリクルートスーツで参加してくるため、自分の個性が出しにくく他の参加者の中に埋没してしまうのです。
確かに、就職活動などの場において必要以上に目立った個性は必要ありませんが、逆に個性の無い学生が集まる企業に、他社との差別化が図られた個性あるサービスを提供することはできません。
その意味では、TPOを意識した感性は持ちつつも、没個性に陥らないというバランス感覚は必要なのかもしれません。
3-2.私服が指定された際の注意点
インターンシップ説明会に限らず、就活の場面では上述の通りリクルートスーツを着用するのが無難と言えます。
最近は「服装自由」「私服OK」と言ったフランクな条件を提示してくる企業もあれば、服装について特に指定の無い企業もあったりします。
その場合は、通常通りにリクルートスーツで挑むのが良いでしょう。
服装自由と書かれると、逆に悩んでしまう人もいるようですが、服装自由と言ってもスーツがダメであるというわけではありません。
自分にとって面接やインターンシップなどへの参加はフォーマルであると思うのであれば、全く問題は無いでしょう。
下手に会場で浮いてしまい心穏やかにいられないくらいなら、とにかく迷ったらスーツかオフィスカジュアルを着用しておくというのは正しい考え方と言えます。
ただし、あえて企業側から「スーツ以外で」という指示があった場合はスーツではなく私服で参加する必要があります。
例えばアパレル業界などは、自身の服装のセンスや実際に働く時の服装が見たいという意図がある場合もあります。
その他の業界でも、例えば「自社の社風に合っているか」「スーツ以外でもTPOをわきまえた服装をすることができているか」と言った点を確認していることも考えられます。
その際には私服で参加することになるわけですが、気をつけなければいけないのは私服と言っても普段着ているラフな格好ではやはり問題があるということです。
あくまでフォーマルの場に合わせたコーディネートであること。そしてここでも大切になってくるのは清潔感です。
着こなしがだらしなかったり、服にシワや汚れなどが目立つようでは相手に対しての印象は当然よくありません。
私服とは言ってもフォーマルな場に参加する以上、ワイシャツにはアイロンをかけるなど、いつも以上に気を使った着こなしを意識するようにしましょう。
もし服装に迷うようなら、男性なら袖付きシャツに折り目のあるパンツ、女性ならシンプルで派手すぎないスカートやパンツあたりが無難です。
ジーンズや派手な柄のついたシャツなど、カジュアルすぎる服装はできれば避けるようにしましょう。
3-3.髪型や髪色
インターンシップ説明会へ参加するに際して注意が必要なのは服装だけではありません。
男女ともに外見上、服装と同じくらいに目立つ部分、それが頭髪です。
男女共通して言えることですが、ポイントは第一に清潔感のある髪型、髪色にするということ。
最近は茶髪や金髪、そのほかのカラフルな色に染めている学生をよく見かけますが、そのままインターンシップ説明会に参加するのはおすすめしません。
悪目立ちするリスクが高いばかりか、TPOをわきまえることのできない学生であると判断されてしまう可能性が高いです。
そのため説明会の前に必ず黒色に染め直しておきましょう。
稀に生まれつき地毛が明るい栗色の髪質だったりする人もいるかもしれません。確かに生まれながらの髪色はその人の個性であり、それを否定する必要はありません。
ただし初対面の人にして見れば、なかなか理解してもらうのが難しい場合もあります。
もし余計なトラブルなどを避けたいと思うのであれば、基本は黒色にしておいた方が無難かもしれません。
入社後に、改めて自分本来の髪色に戻すことについては特段問題ありませんが、就活時には下手に目立つことが無いように、その辺りも考慮することは大切です。
またパーマや特徴のある髪型なども特に年配の担当者などには不快感を与えてしまう可能性があるので避けるべきでしょう。
ちなみに清潔感のある髪型とは、男性で言えば髪の毛の長さがも耳が出るくらいにしておけば良いでしょう。
後ろ髪についても襟足がだらしなく伸びていることが無いようにすっきりとさせておきたいところです。
女性の場合は、ロングの場合は髪が顔にかかってくることがないようにピンで止めたり、ゴムで結んだりしてだらしなくならないようにしておきましょう。
セミロングやショートヘアの場合も、顔がしっかりと出るように髪型は整えておくようにしましょう。
面接の時には十分に注意している人でも、インターンシップ説明会くらいだと油断してその辺りが疎かになってしまう学生も見かけます。
インターンシップ説明会とは言っても面接試験の一部であると考えて髪型や髪色なども十分な注意を払い、身を引きしめるようにしてください。
4.インターンシップ説明会におけるマナー
インターンシップ説明会に参加する際に注意するべき服装や髪型などは理解できたと思います。
しかし外見上のポイントは理解できたとしても、もっとも注意しなければいけないことが残っています。
それはインターンシップ説明会に参加する際のマナーです。
以下、重要なポイントを挙げていきます。
4-1. 開始5〜10分前には集合する
社会人として、約束の時間を守るというのは最低限のマナーです。説明会の会場には余裕をもって到着して最低でも5〜10分前には入場しておくようにしましょう。
4-2.コートやマフラーなどは脱いでから入場する
冬場など寒い時期に説明会が開催される場合もあります。
会場に到着した際には会場入りする前にコートやマフラーなどは脱ぎ、手で持った状態で入場するのが社会人としてのマナーです。
4-3.会場では明るく元気に失礼なく挨拶をする
会場では受付、企業関係者など様々な方々と会うことになります。その際は、明るく元気に相手の目を見て挨拶をしましょう。
失礼の無いように言葉使いにも注意した社会人として節度のある挨拶を心がけましょう。
4-4.携帯電話はマナーモードか電源オフにしておく
説明会の最中などに突然携帯電話の着信音が鳴ると、説明者や他の参加者に迷惑がかかることになります。
会場入りした後はすぐに携帯電話をマナーモードにするかできれば電源を切っておくようにしましょう。
4-5.説明会を開催してくれた企業に対して感謝の気持ちを持って真摯な態度で聞く
企業側としても忙しい時間を割いて参加者のために説明会を開催してくれています。その相手の話を聞く際に、腕や足を組んだり椅子にもたれ掛かって聞いたりといった態度はもっての外です。
開催者への感謝の気持ちを持って、真摯な態度で説明を聞くように心がけましょう。
インターンシップ説明会に限らず、社会人のマナーとしてフォーマルな場に参加する際には気をつけておく必要があるポイントを上げました。
繰り返しになりますが、社会人としてフォーマルな場に参加する際のマナーをしっかり理解して、説明会を開催してくれた相手に対して感謝の気持ちを持った態度を心がけるようにしましょう。
5.まとめ
インターンシップ説明会に参加するなら、社会人としての節度ある服装や身だしなみについて理解しておくことがとても重要です。
多くの企業が導入を進めているインターンシップ制度。特に人材不足が叫ばれる昨今において、少しでも優秀な人材を早い段階で囲い込みをしたいと思う企業が増えています。
そんなインターンシップの概要について学生に説明する場としてまず設けられているのがインターンシップ説明会です。
学生側にとっても、インターンシップ説明会は一般的な企業説明会よりも、自分の興味がある業界や職種、そして実際の志望企業の概要を知ることができるチャンスでもあります。
社会人として、そのようなフォーマルの場に参加する場合は、TPOをわきまえた服装や身だしなみ髪型や髪色などのような外見は企業の人に対して与える第一印象が決まる大切な要素です。
そして見た目だけでなく、社会人としてふさわしい立ち居振る舞いやマナーを守ることも企業にとって採用したい学生を見極めるための重要なポイントになります。
今回の記事を読んで、失敗の無い服装のチョイスや行動を心がけるようにしましょう。