セミナーにおける、受付マナーの重要性や「研修」について
セミナーを開催する際にはかならず「受付」が必要です。
あまり重視される傾向にはありませんが、受付というポジションの「マナー」は、組織にとって非常に重要なポイントとなります。
とはいえ、あまり受付マナーの重要性について、深く語られることはありません。セミナーで公開されるコンテンツや、講師のスキルに焦点が当てられがちです。
しかし実のところ、「セミナー受付のマナー」だけをテーマとした研修が実施されるほど、受付マナーは重要視されているものなのです。
本記事では、セミナーの受付マナーに関する研修について、詳しく解説します。
目次
1.セミナー受付におけるマナーの重要性
まず、なぜ、セミナーの受付におけるマナーが重要なのか再確認しておきましょう。
1-1.イメージを決定づける
セミナー受付は、間違いなく組織のイメージを決定づけています。受付の対応が悪ければ、いくらコンテンツ自体は優れていたとしても、確実に印象を落とします。
コンバージョンや利益機会を逸する、というところに繋がる可能性も否定できません。
逆に受付の対応が優れていれば、組織への心象は大きく向上します。
直接、コンバージョンへとつながることはないかもしれません。「受付の対応がよかったから、セミナーで紹介されたものを導入しよう」とは考えないはずです。
しかしながら、参加者の満足度や、次回開催時における参加意欲などには深く関わっています。長いスパンで見れば、マナーが守られた受付対応は、組織に対して大きなメリットをもたらすでしょう。
1-2.セミナー内容も受け入れられやすくなる
また、セミナー内容に対する信ぴょう性を高めるという側面も考えられます。
受付マナーで悪印象を与えてしまうと、「この組織の言っていることは、信用しがたい」と思われがちです。一方で良質な受付マナーが実践できていれば、「きちんとした組織だ、話を参考にする価値がある」と考えさせられるでしょう。
2.受付のマナー研修とは?
上述したように、受付はたいへん重要なポジションです。そしてセミナー受付のマナー研修では、受付に必要なスキルや振る舞いを、細かく知ることが可能です。
何を教えるかは、セミナーによってさまざまではあります。
しかし、おおむね以下のようなことは、共通して学習することが可能です。
・受付業務に対する意識・姿勢
・参加者に対し、期待以上のものを提供するマインド
・場面ごとにおける表情
・基本的な立ち振る舞い
・みだしなみ
・正しいお辞儀、および使い分け
・印象の高め方
・名刺の受け取り方
・名刺盆の取り扱い
・案内の仕方
これらの部分は、受付マナーの基礎事項として扱われています。
上述したとおり、一口に「受付マナー」と言っても、ブラッシュアップするべき点は非常に多いです。
事務的な受付であれば、よほど不器用でもない限り、誰でもこなせることです。
しかしセミナーや組織に対する評価や大きく心象を高めたいのであれば、その限りではありません。受付というポジションのマナーを、徹底してこだわり抜く必要があります。
できることなら、セミナー受付担当者には、マナー研修を受けさせておきたいところです。マナー研修を受けていれば、普通ではありえなかった、良質の受付業務が実現できるでしょう。
3.セミナー受付をアルバイトでまかなう
しかし、担当者をセミナー受付のマナー研修へ向かわせるのは、少し現実的ではないかもしれません。本来は通常業務にあたっているスタッフが、一時的ながらロックされてしまいます。場合によっては、複数日、マナー研修へ時間を割かねばいけないということもあるでしょう。
もしマナー研修へ参加させるのが難しければ、アルバイトを雇用するという手段があります。実は、セミナー受付を専門としているアルバイト求人が、多数存在しているのです。
アルバイトとはいえど、有しているスキルとマナーは、決してあなどれません。何せ受付という狭いポジションを専門としているため、経験値やノウハウはじゅうぶん有しています。
したがって、アルバイトを雇用すれば、良質な受付対応が期待できるというわけです。
もし自社スタッフを研修へと向かわせられないなら、アルバイトからリクルートするのもよい選択です。少なくとも、何のトレーニングも受けていないスタッフを配置するよりも、はるかに効果的と考えられるでしょう。
4.まとめ
セミナー受付というポジションのマナーは、あまり着目されませんが、きわめて重要なポジションです。組織の心象を高める、セミナーで公開されてコンテンツに説得力を持たせるというところと、大きく関連しています。
決して、おろそかにできるポジションではありません。
セミナー受付のマナー研修や、アルバイトスタッフをリクルートするなど、何かしら手は打っておきたいところです。少なくとも、特にトレーニング歴がない自社スタッフを、適当に当てがうのは避けましょう。