社員研修プログラムの作り方を解説!手法や階層別における具体例も
人材育成するためには社員研修が必須となりますが、「どのように研修プログラムを作成すればいいのかわからない」「現状の研修プログラムのままでいいのだろうか?」といった悩みを抱えている担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、社員研修プログラムの作り方や階層別における社員研修プログラムの具体例などについて解説します。
目次
社員研修プログラムを作る前に確認すべきこと
社員研修プログラムを作る前に、まずは以下の2つについて確認しておきましょう。
- 誰を対象とする研修なのか
- どのような目的で行うのか
一つずつ解説します。
誰を対象とする研修なのか
新入社員を対象とする研修と管理職を対象とする研修では、研修内容が異なることは明らかです。
対象者によって社員研修プログラムは変わるので、最初に誰を対象とする研修なのかを必ず明確にしましょう。
どのような目的で行うのか
ビジネスマナーを身につけるための研修もあれば、業務に関する専門的な知識やスキルを習得するための研修もあるなど、研修といってもさまざまな種類があります。
開催する研修の種類によって、期待できる効果も大きく変わってくるので、どのような目的で行うのかをしっかりと決めておきましょう。
社員研修プログラムの作り方
社員研修プログラムは、以下の5ステップで作成します。
- 自社が抱えている課題を洗い出す
- 研修のゴールを設定する
- 具体的な研修プログラムを考える
- 手法を決める
- 研修後のフォロー体制を考える
順番に解説します。
1.自社が抱えている課題を洗い出す
ほとんどの企業は、自社が抱えている課題を解決することを目的として、研修を開催します。
そのため、まずは自社がどのような課題を抱えているのか、分析ツールを活用したり実際に現場で働いている社員にアンケートを取ったりして、洗い出してみましょう。
2.研修のゴールを設定する
自社が抱えている課題を洗い出したら、研修終了後に受講者にはどのようになってもらいたいのか、研修のゴールを設定します。
以下のようなフェーズで考えてみましょう。
- レベル1:受講者が研修の内容をある程度把握している状態
- レベル2:受講者が研修の内容を実際の現場で活用している状態
- レベル3:受講者が研修の内容を実際の現場で活用して成果を挙げている状態
研修のゴールを具体的に設定することで、クオリティの高い研修プログラムの作成につながります。
3.具体的な研修プログラムを考える
研修のゴールを設定したら、具体的な研修プログラムを考えます。
以下のような項目を意識しながら、考えていきましょう。
- 研修のテーマ
- 研修の対象者
- 研修を実施する場所
- 研修の実施時期
- 研修の実施方法
- 研修で活用するツール
4.手法を決める
研修プログラムを考えたら、手法を決めます。
社員研修で用いる主な手法は、以下の4つです。
- OJT
- オフライン研修
- オンライン研修
- eラーニング
それぞれ特徴が異なるので、次項で詳しく解説します。
5.研修後のフォロー体制を考える
手法まで決めたら、最後に研修後のフォロー体制について考えます。
どれだけクオリティの高い研修を実施したとしても、一度だけで学習した内容を完璧に習得し、実際の現場で活用することは至難の業といえます。
そのため、フォローアップ研修や面談を実施するなど、何かしらの施策を考えましょう。
社員研修プログラムで用いる主な手法
社員研修プログラムで用いる主な手法は、以下の4つです。
- OJT
- オフライン研修
- オンライン研修
- eラーニング
一つずつ解説します。
OJT
1つ目はOJTです。
OJTとは「On the Job Training」の略称であり、実際の業務を通じて学習できる手法です。
OJTは基本的に上司や先輩社員がマンツーマンで指導するため、スキルや能力に応じて臨機応変に指導方法を変えられます。また、実際の業務を通じて学習するため、実践的な知識やスキルを早期に習得することが可能です。
ただし、体系的な学習に不向きであったり、上司や先輩社員の負担が大きくなったりするといったデメリットがあります。
オフライン研修
2つ目はオフライン研修です。
オフライン研修は同じ会場に集まって受講するため、高いモチベーションを維持しながら受講者同士で活発なコミュニケーションを図ることが可能です。
また、ロールプレイングやグループワークといった実践的な形式を行えるのもメリットといえます。
しかし、会場を準備するための手間やコストがかかったり、受講者の負担が大きかったりすることがデメリットとして挙げられます。
オンライン研修
3つ目はオンライン研修です。
オンライン研修はパソコンもしくはスマホとインターネット環境があれば、場所に関係なく受講できるため、受講者の負担を軽減できます。担当者側からしても、会場を準備する必要がないので、コストの削減につながります。
しかし、インターネット環境が不安定な状態で実施してしまうと、途中で画面がフリーズしたり音声が途切れたりしてしまい、せっかくの研修が台無しになる可能性があるので、注意が必要です。
eラーニング
4つ目はeラーニングです。
eラーニングは、受講者一人ひとりが自分のペースでコンテンツを視聴して学習を進められるため、担当者の負担軽減につながります。
また、同じコンテンツを用いて学習するため、教育のクオリティを均一にできるのもメリットといえるでしょう。
ただし、eラーニングは基本的に1人での学習となるため、モチベーションを維持するのが難しい傾向にあります。コンテンツも一から作成しなければいけないので、事前準備に手間やコストがかかります。
階層別における社員研修プログラムの具体例
階層別における社員研修プログラムの具体例について、以下3つの階層ごとに紹介します。
- 新入社員
- 中堅社員
- 管理職
新入社員
新入社員研修では、主に以下のようなプログラムとなります。
- 企業理念や事業内容など、自社における基礎知識の習得
- 髪型や服装など、社会人としてのビジネスマナーの習得
- 業務における基礎知識やスキルの習得
- 電話応対の方法
- 名刺交換の方法
- メールや書類におけるビジネス文章の書き方
新入社員ということもあり、研修では自社への理解を深めたり、業務における基礎知識を習得してもらったりすることがメインとなります。
中堅社員
中堅社員研修では、主に以下のようなプログラムとなります。
- 担当業務における専門的知識やスキルの習得
- 部下との正しいコミュニケーションの取り方
- メンター制度におけるメンター側の対応方法
- OJTで指導する立場における対応方法
中堅社員にもなると、普段の業務にも慣れてきて後輩や部下ができるようになります。
そのため、後輩や部下を指導するような知識やスキルの習得を研修テーマとするケースが多いです。
管理職
管理職研修では、主に以下のようなプログラムとなります。
- 部署や部門における目標の管理方法
- マネジメント管理についての知識やスキルの習得
- 部下の育成方法
- 経営戦略における知識やスキルの習得
管理職にもなると、部署や部門における責任者としての立場になることが多いため、経営者と同じような目線で物事を考える必要があります。
そのため、管理職研修では目標の管理方法や経営戦略について学びます。
まとめ
本記事では、社員研修プログラムの作り方や階層別における社員研修プログラムの具体例などについて解説しました。
社員研修を開催するためには、社員研修プログラムが欠かせません。
本記事では、社員研修プログラムを作る前に確認すべきことや実際の作り方について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみましょう。
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