中小企業における人材育成の現状とは?抱えている課題や効果的な施策を紹介

公開日:2024.01.16

企業が成長するためには、人材の育成が必要不可欠です。

しかし、「人材育成に注力したいけど、人手が足りない」「そもそも人材育成するためのノウハウがない」などの理由で、自分たちが理想とする人材育成が行えていないという企業も多いのではないでしょうか。

特に中小企業は、規模が小さいことから十分な管理体制が整っておらず、このような課題に陥る傾向にあります。

そこで本記事では、中小企業における人材育成の現状や効果的な施策・人材育成を成功させるためにやるべきことについて解説します。

 

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中小企業における人材育成の現状

商工中金が公表した「中小企業の人材育成の状況について」によると、70.9%の中小企業がOJTと何かしらの施策を実施していることが判明しました。

しかし、人材育成の体制について尋ねてみると、41.2%が「現場に任せている」と答え、その次に多い回答として、18%が「特に決めていない」とのことでした。

これらのことから、中小企業は人材育成を行っているものの、体制としては十分に整備されていないことが伺えます。

 

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中小企業が人材育成で抱えている主な課題

中小企業が人材育成で抱えている主な課題として、以下の3つが挙げられます。

  • 人材育成に時間をかけられない
  • 人材育成するための予算を確保できない
  • 人材育成するためのノウハウがない

順番に解説します。

 

人材育成に時間をかけられない

商工中金が公表した「中小企業の人材育成の状況について」において、人材育成を進める上での課題について尋ねたところ、44.8%の中小企業が「時間的余裕がない」と回答していることが判明しました。

最近は少子高齢化による労働人口の減少が著しく進んでおり、人手不足が常態化している中小企業も少なくありません。

その結果、目の前の業務に追われてしまい、人材育成が後回しとなっているのが現状です。

 

人材育成するための予算を確保できない

人材育成を行うにあたって、研修を開催するために外部の講師を招いたり、会場を用意したりする必要があります。

人材育成にはある程度のコストがかかるため、人材育成に注力したくても予算が確保できずに頭を悩ませている中小企業も多いはずです。

 

人材育成するためのノウハウがない

最近は終身雇用制度が崩壊しつつあることで、転職するのが当たり前となってきており、人材の流動化が進んでいます。

そのため、優秀な人材が転職してしまい、たとえリソースや予算に余裕があったとしても、人材育成するためのノウハウがないという中小企業も少なくありません。

その結果、業務を体系的に教えられなかったり、非効率的な方法で教えたりする要因となっているのです。

 

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中小企業が人材育成を行う上での効果的な施策

中小企業が人材育成を行う上での効果的な施策として、以下の4つが挙げられます。

  • 助成金を活用する
  • 業務の効率化に期待ができるツールを導入する
  • 業務マニュアルを作成する
  • eラーニングを活用する

一つずつ解説します。

 

助成金を活用する

人材育成するための予算を確保するのが難しいということであれば、助成金を活用してみましょう。

助成金とは、国や地方公共団体から支給されるお金のことです。

助成金を活用することで、コストを大幅に抑えて人材育成を行うことが可能となります。

ただし、助成金を活用するためには、何かしらの審査や条件をクリアする必要があるため、申請する前に必ずチェックしてみましょう。

 

助成金について詳しく知りたい担当者は、以下の記事をご覧ください。

研修で活用できる助成金一覧|メリットやデメリット・申請手順も紹介!

 

業務の効率化に期待ができるツールを導入する

業務の効率化に期待ができるツールを導入することで、業務にかかる時間を大幅に短縮できるようになり、余剰分のリソースを人材育成に充てることが可能となります。

業務の効率化に期待ができるツールとして、タスクやプロジェクトを管理する「Notion」や、定型業務の自動化が可能なRPA(Robotic Process Automation)ツール「BizRobo!」などがあります。

ほかのツールも気になる担当者は、「業務効率化 ツール」で検索してみましょう。

 

業務マニュアルを作成する

業務マニュアルを作成するのもおすすめです。

業務マニュアルは作成するまで時間がかかりますが、作成することで誰かに聞かなくても1人で業務を遂行できるようになります。

その結果、業務の効率化につながるだけでなく、属人化を未然に防ぐことも可能です。

 

eラーニングを活用する

eラーニングの活用も、中小企業が人材育成を行う上での効果的な施策といえます。

なぜなら、eラーニングは指導する人材を確保する必要がなく自分の好きなタイミングで自主的に学習してもらえるからです。

担当者の手間がほとんどかからないので、人材育成の時間やリソースを確保できない中小企業には特におすすめです。

 

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中小企業が人材育成を成功させるためにやるべきこと

中小企業が人材育成を成功させるためにやるべきことは、以下の3つです。

  • 採用基準や面接の内容を見直す
  • 人材育成の目的を明確にする
  • 誰もが納得できる評価制度にする

順番に解説します。

 

採用基準や面接の内容を見直す

人材育成がうまくいっていない根本的な理由として、そもそも採用の段階でミスマッチが発生していることが考えられます。

そのような場合には、いくらクオリティの高い人材育成を行ったとしても、効果に期待ができない可能性が高いといえます。

そのため、早期離職率が高かったり人材の定着率が悪かったりする場合には、一度採用基準や面接の内容を見直してみましょう。

 

人材育成の目的を明確にする

人材育成の目的が曖昧だと、途中で方針がブレてしまい、自社が求めるような人物像と大きく乖離する可能性があります。

その結果、従業員は思うような成果を残すことができずにモチベーションが低下し、離職につながる恐れがあるので、注意が必要です。

そのような事態を防ぐためにも、「なぜ人材育成を行う必要があるのか」目的を明確にした上で、それをしっかりと共有しましょう

 

誰もが納得できる評価制度にする

どれだけ成果を挙げたとしても、正当な評価がされなければ従業員は不満を抱いてしまい、業務に対するモチベーションは低下していくはずです。

人材育成を成功させるためには、業務に対するやりがいを持ってもらうことが重要となるので、誰もが納得できるような評価制度にしましょう。

そうすることで、モチベーションを高めた状態で業務に取り組めるようになり、従業員満足度の向上につながります。

 

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まとめ

本記事では、中小企業における人材育成の現状や効果的な施策・人材育成を成功させるためにやるべきことについて解説しました。

中小企業が人材育成で抱えている主な課題として、時間をかけられなかったり、予算を確保できなかったりすることが挙げられます。

そのような課題を解決するためにも、助成金を活用したり、業務の効率化に期待ができるツールを導入したりしましょう。

 

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