研修スケジュールを作る際の流れや作成するメリット・ポイントについても解説!

研修を成功させるためには、事前のスケジュール設計が欠かせません。
しかし、どのようにスケジュールを作ればいいのかわからないという担当者も多いはずです。
そこで本記事では、研修スケジュールを作る際の流れや作成するメリット・意識すべきポイントなどについて解説します。
目次
研修スケジュールを作る際の流れ
研修スケジュールを作る際の流れは以下の通りです。
- 研修を開催する目的を明確にする
- 研修に充てる予算を設定する
- 研修内容や実施日などについて決める
- 研修スケジュールに落とし込む
順番に解説します。
1.研修を開催する目的を明確にする
最初に研修を開催する目的を明確にしましょう。
研修を開催する目的が曖昧な状態で研修スケジュールの作成に取りかかっても、具体的な内容がなかなか決められず、スケジュールを組むことができないためです。
そのため、まずは「なぜ研修を開催する必要があるのか」について考えましょう。
2.研修に充てる予算を設定する
研修を開催する目的を明確にしたら、研修に充てる予算を設定します。
なお、研修の開催方法として自社で完結させるパターンと、外注するパターンの2通りがあります。
どちらを選ぶにしてもコストがかかるため、それぞれの特徴を把握した上で自社に最適な方法を選びましょう。
3.研修内容や実施日などについて決める
研修に充てる予算を設定したら、研修内容や実施日などについて決めます。
研修内容については、自社が抱える課題を参考にしたり、実際に現場で働く従業員にアンケートを取ってみたりするのがおすすめです。
実施日に関しては、講師と受講者の予定を考慮した上で設定します。なるべく繁忙期と重ならないようにしましょう。
4.研修スケジュールに落とし込む
研修内容や実施日などを決めたら、これまでの内容を研修スケジュールに落とし込んでいきます。
この段階で何か問題が起きた場合は、適宜スケジュールや内容を修正していきましょう。
研修スケジュールを作成するメリット
研修スケジュールを作成するメリットは以下の3つです。
- 計画通りに研修を開催できる
- 受講者の集中力が向上する
- 効果的な研修に期待ができる
一つずつ解説します。
計画通りに研修を開催できる
研修スケジュールを作成しない状態で開催すると、一つの講義に対してどれくらいの時間を使えばいいのかわからないので、講師は困惑してしまいます。
その結果、時間配分がうまくできず当初予定していた時間を大幅に過ぎてしまい、一部の講義内容を省略しなければいけないといった事態に陥ることも珍しくありません。
一方、研修スケジュールを作成しておくことで計画通りに研修を開催することが可能になります。
受講者の集中力が向上する
研修における講義ごとの終了時間がわからないと、「いつ終わるのだろうか」と受講者は不安に感じてしまうはずです。
研修スケジュールを作成することによって明確なゴールが設定されるので、「〇時まで頑張ろう!」と思えるようになり、集中力の向上につながります。
効果的な研修に期待ができる
研修スケジュールを作成することで、受講者は学習する内容について事前に把握できるため、予習してから研修に臨むという受講者もいるはずです。
その結果、これまで以上に効果的な研修に期待ができます。
研修スケジュールを作る上で意識すべきポイント
研修スケジュールを作る上で意識すべきポイントは以下の4つです。
- 時間に余裕を持たせる
- 振り返りの時間を設ける
- 基礎的な内容は序盤に組み込む
- 休憩時間を確保する
順番に解説します。
時間に余裕を持たせる
研修をなるべく短時間で終わらせるために、限られた時間内にコンテンツを無理やり詰め込んでしまうケースがあります。
これはコストの削減にはなりますが、期間内に学習した内容を整理できない可能性が高く、研修本来の効果が半減する恐れがあります。
非常にもったいないので、短時間で無理に終わらせようとするのではなく、複数日程に分けて実施するなど、なるべく時間に余裕を持たせるようにしましょう。
振り返りの時間を設ける
たとえボリュームのある研修を実施したとしても、学習した内容が実際の現場で活かされなければ意味がありません。
実際の現場で活かしてもらうためには、学習した内容を自身のスキルや知識として身につけてもらう必要があります。
そのため、振り返りの時間を設けるようにしましょう。
特に新人研修など長期にわたって実施する研修の場合は、最初の方に学んだことを忘れないためにも、日程の中に適宜振り返りを入れ、研修内容の定着を促しましょう。
基礎的な内容は序盤に組み込む
新入社員研修の場合、いきなり業務内容に関することについての講義を実施してしまうと、受講者の理解が追いつかずに混乱させてしまう恐れがあります。
そのような事態を防ぐためにも、まずは社会人としてのマナーや自社の業界に関する知識など、基礎的な内容を序盤に組み込むようにしましょう。
休憩時間を確保する
人間が集中できる時間は90分が限度といわれています。
90分を超えてしまうと集中力が一気に低下してしまうので、最低でも90分以内に休憩時間を確保するような研修スケジュールを作成しましょう。
休憩時間は長すぎても逆効果となってしまうので、5〜10分程度を目安に確保するのがおすすめです。
研修スケジュールの例
研修スケジュールの例を紹介します。
【1日目】
時間 | 内容 |
09:00-09:30 | オリエンテーション開催 |
09:30-10:30 | 自社や業界について |
10:30-10:40 | 休憩 |
10:40-12:00 | 就業規則や部署について |
12:00-13:00 | 昼食 |
13:00-14:30 | 仕事を行う上でのルールや進め方について |
14:30-14:40 | 休憩 |
14:40-16:00 | チームビルディング |
16:00-16:10 | 休憩 |
16:10-17:30 | 社内システムの基本的な使い方について |
【2日目】
時間 | 内容 |
09:00-09:30 | 前日の振り返り |
09:30-10:50 | ビジネスマナーについて |
10:50-11:00 | 休憩 |
11:00-12:30 | 電話応対について |
12:30-13:30 | 昼食 |
13:30-15:00 | メールの送り方や書き方について |
15:00-15:10 | 休憩 |
15:10-16:30 | プレゼンテーションについて |
16:30-16:40 | 休憩 |
16:40-17:30 | 2日間にわたる研修の振り返りとアンケート記載 |
まとめ
本記事では、研修スケジュールを作る際の流れや作成するメリット・意識すべきポイントなどについて解説しました。
研修スケジュールを作成することで、計画通りに研修を開催できるだけでなく、受講者の集中力が向上したり効果的な研修につながったりするなどのメリットが期待できます。
そのため、研修を成功させたいのであれば、研修スケジュールを作成することは必要不可欠です。
研修スケジュールを作る際には、時間に余裕を持たせたり振り返りの時間を設けたりすることを意識しましょう。
研修を開催する上で「リソースが足りなくて困っている」「自分たちだけで開催できるか不安」といった悩みを抱えているのであれば、株式会社ニューズベースにご相談ください。
株式会社ニューズベースでは、セミナープロデュースや研修運営アウトソーシングなどを提供しており、スケジュールの作成や会場の設営・当日の進行管理などをトータルでサポートしています。
ピンポイントでの依頼も承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。