研修を開催する上でどれくらいの費用がかかる?安く抑えるためのポイントも解説!
研修を開催するにはさまざまな費用がかかるため、あらかじめ予算を確保する必要があります。
しかし、研修の開催経験が浅いと、何にどれくらいの費用がかかるのかイメージがわかないのではないでしょうか。
そこで本記事では、研修を開催する上での費用相場や費用がかかる項目・研修費用を安く抑えるためのポイントなどについて解説します。
目次
研修で受講者1人あたりにかかる費用
研修を開催するにあたって、受講者1人につきどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
2022年度(第46回) 教育研修費用の実態調査によると、受講者1人あたりにかかる研修費用の相場は29,904円であることが判明しました。
なお、1社あたりの研修費用の相場は5,221万円です。前年度よりも金額は高くなっていますが、コロナ禍以前の水準には戻っていないという数字になります。
研修の種類別における費用相場
研修の種類として、以下の3つが挙げられます。
- 社内研修の場合
- 公開講座の場合
- eラーニングの場合
種類別における費用相場を紹介します。
社内研修の場合
社内研修の場合、社内で講師を選定する企業もあれば、外部講師に依頼する企業もあります。
当然ですが、社内で講師を選定する場合には費用はかかりません。一方、外部講師に依頼する場合には以下のような費用相場となります。
- 個人事業主の講師に依頼する場合:10〜15万円
- 法人の講師に依頼する場合:20〜30万円
ただし、有名な講師に依頼する場合には100万円以上かかることもあるので、注意しましょう。
公開講座の場合
一般に参加者を募集している公開講座に参加する場合、1回あたり18,000~30,000円/人が費用相場です。
数時間のもの、1日がかりのもの、数日にかけて開催するものなど開催日数はさまざまで、コンテンツも多種多様です。
人気の公開講座は予約がすぐに埋まってしまうこともあるので、なるべく早めに応募する必要があります。
eラーニングの場合
eラーニングとは、教材をもとにオンラインで学習できる研修のことであり、費用相場として20〜40万円ほどかかります。
社内研修や公開講座と比較すると高額だと思われるかもしれませんが、一度導入すれば継続して使えるので、長期的に見るとコスト削減に期待ができます。
研修のタイプ別における費用相場
研修によって以下のようにターゲット層が異なります。
- 新入社員・新卒向け研修の場合
- 管理職向け研修の場合
- OJT・ロープレなどの研修の場合
上記のタイプ別における費用相場を紹介します。
新入社員・新卒向け研修の場合
新入社員・新卒向け研修の費用相場は、150〜250万円です。
新入社員・新卒向け研修では、主にビジネスマナーを中心に開催します。
社会人としての基本的な知識やスキルを習得させることを目的とした研修のため、講師に求めるレベルもそこまで高くありません。
ただし、教える内容が多いので、必然的に研修期間が長くなります。そのため、ほかの研修と比べると費用相場は高めです。
管理職向け研修の場合
管理職向け研修の費用相場は、40〜60万円です。
主にチームメンバーを育成するためのマネジメント方法やマインドについての内容を中心に開催します。
5〜10名程度の少人数で開催されることが多いため、費用相場も低めです。
OJT・ロープレなどの研修の場合
OJT・ロープレなどの研修の費用相場は、80〜120万円です。
ほかの研修よりも、実際の現場で使えるような知識やスキルを習得することが可能です。
人数としては、10〜15名程度で開催されます。
研修費用がかかる項目
研修において費用がかかる項目は以下の通りです。
- 研修費:外注により研修を開催する際にかかる人件費で、フリーランスのコンサル、アウトソーシング会社などの法人や研修サービスを提供する会社など、依頼する講師によって費用は大きく異なる
- 交通費:外注で遠方から講師が来る場合や、外部の研修を受講する場合にかかる新幹線代もしくは飛行機代
- 会場費:研修を社外で開催する場合にかかる費用
- 宿泊費:遠方から外部講師を招く場合や、外部研修で会場周辺に宿泊する場合にかかるホテル代
- 食費:1日もしくは数日かけて研修を開催する場合に昼食で用意する弁当代
- 設備費:パソコンやスクリーン・プロジェクターなどの備品代
- 教材費:市販の有料教材を購入したり、オリジナルで教材を作成したりする場合にかかる費用
研修によっては、上記以外にも発生する項目がありますので、あくまでも参考程度に覚えておきましょう。
研修費用を安く抑えるためのポイント
研修費用を安く抑えるためのポイントとして、以下の5つを意識しましょう。
- 受講者を厳選する
- 助成金を活用する
- 自社で完結させる
- オンラインで開催する
- 相見積もりを取る
順番に解説します。
受講者を厳選する
研修を開催する場合、受講者が多いほど人手が必要となるため、人件費がかかります。
また、外注する場合には参加人数によって料金やプランが変わることもあるので、費用を抑えたいのであれば受講者を厳選しましょう。
助成金を活用する
研修を開催するにあたって、以下のような助成金が受け取れます。
- 人材開発助成支援金
- 事業内職業能力開発計画
- キャリアアップ助成金
助成金を受け取ることで、研修費用を大幅に抑えることが可能です。
ただし、助成金を受け取るためには審査や条件などをクリアする必要があるので、事前に確認しておきましょう。
自社で完結させる
研修を外注する場合には、交通費や宿泊費・食費など、さまざまな費用がかかります。
一方「自社の会議室を使う」「社員を講師にする」などさまざまな項目を自社で完結させることによって、それらの費用がかからずに済むため、研修費用を最小限に抑えられます。
ただしその分、十分なリソースを確保しなければいけないので、注意しましょう。
オンラインで開催する
対面での研修は、会場費や設備費などがかかります。しかし、オンラインで開催することによって、それらの費用を削減することが可能です。
ただし、オンラインの場合は講師側と受講者側の通信環境を整備することや、配信のトラブルを未然に防ぐなど、対面の場合とは異なる準備が必要になります。
対面の場合以上に、事前準備をしっかり行うことが重要となるでしょう。
相見積もりを取る
前項で研修費用について解説しましたが、あくまでも相場です。
研修費用は依頼する会社によって異なるため、少しでも費用を抑えたいのであれば、相見積もりを必ず取りましょう。
研修パッケージを利用する
研修にかかる費用を抑えるなら、研修パッケージを活用するのも良い方法です。研修パッケージとは、研修に必要な項目が詰まったパックプランのことで、多くの研修会社でリーズナブルに提供しています。
研修会社によってさまざまなプランがありますが、例えば以下のような項目があります。
- 研修の企画
- 運営サポート(オフライン/オンライン)
- 講師の派遣や対応
- スライド等の機材手配
- 移動・食事手配
もちろんこれらは、社内に研修に関するノウハウやリソースがあれば自社完結可能です。しかし、それらがなくて手探りで研修を実施しようとすると、無駄に時間や費用がかかります。ノウハウやリソースが不十分であるなら、こうした研修パッケージを活用した方がリーズナブルかつ満足度が高いでしょう。
研修会社によっては、研修運営を丸ごと任せられるパッケージや内容のカスタマイズが可能なパッケージを提供しているところもあります。
株式会社ニューズベースでも研修パッケージプランを提供しています。詳しくはこちらをご覧ください。
研修を外部委託する場合のポイント
自社にノウハウやリソースがない場合、研修を外部委託するのがおすすめです。委託先を選ぶ際には以下のようなポイントがあります。
- 依頼前にターゲットや目的を明確にする
- 複数社の見積もりを取る
- 実績を確認する
- 対応品質を確認する
- 研修パッケージプランの有無
それぞれ、詳しく解説します。
依頼前にターゲットや目的を明確にする
外部委託前に、研修のターゲットと研修目的を明確化しましょう。例えば、新入社員や新卒がターゲットであれば、研修目的はビジネスマンとしての基礎力をつけさせることです。研修内容は簡潔ですが、研修期間が長くなるため費用が高めになる特徴があります。
このように、研修のターゲットと目的を明確にすれば、どんな研修をするのか、研修期間はどれくらいなのか、予算をどのくらい取れば良いのかが大まかに分かります。
複数社の見積もりを取る
外部委託費用は大まかな相場はあるものの、研修会社によって異なります。研修のターゲットや目的を明確化したら、イメージする研修の概要を伝えて複数社から見積もりを取りましょう。
見積もりを比較する際には提示された費用だけでなく、提供されるサービスの内容もチェックしましょう。その上で費用対効果が高いところをピックアップし、数社に絞り込んでいってください。
実績を確認する
委託先の実績もしっかり確認しましょう。研修会社は数多くありますが、そのサービス内容や品質にはかなり違いがあります。研修を終えてから後悔しないためにも、研修会社のホームページ、業界内での評判や口コミなどを確認することをおすすめします。
対応品質を確認する
担当者の対応もチェックしましょう。中にはメールをしてもなかなか返事がこない、依頼したことができていないなど低品質の対応をする担当者もいます。研修会社がどんなに優れていても、担当者が悪ければより良い研修にはつながりません。
逆に、フットワークが軽く柔軟な対応ができる担当者ならば、かかる費用以上に満足できることが多いです。実際に電話やメールでのやり取りから、確認しましょう。
研修パッケージプランの有無
パッケージプランは研修に必要な項目が詰まっていて、項目ごとに依頼するよりもリーズナブルです。提供内容が決まっているため、細かな要望への対応は難しい場合もあるものの、パッケージプランに盛り込まれている項目は研修会社が自信を持っているものであり、品質が高い傾向にあります。全体の予算もイメージしやすくなるため、研修パッケージプランの有無もぜひ確認しましょう。
まとめ
本記事では、研修を開催する上での費用相場や費用がかかる項目・研修費用を安く抑えるためのポイントなどについて解説しました。
研修の種類やタイプによって費用相場は大きく異なります。そのため、本記事を参考に開催したい研修の種類やタイプに合わせて予算を組み立てましょう。
少しでも研修費用を抑えたいのであれば、受講者を厳選したり助成金を活用したりするなどの対策を講じましょう。
「研修を開催するためのリソースが確保できない」「自分たちで研修を開催できるか不安」ということであれば、株式会社ニューズベースにお任せください。
株式会社ニューズベースでは、研修運営アウトソーシングを提供しており、研修スケジュールの作成や備品準備・当日の進行管理など、研修業務の支援を行っています。研修運営におけるプロがサポートするため、担当者の負担軽減はもちろん、研修体制の強化にもつながります。
また、「予算を抑えつつ満足できる研修を行いたい」というケースではパッケージプランがおすすめです。研修に必要な項目を押さえたプランの中から、予算に合わせてお選びいただけます。ご要望に合わせてカスタマイズもできますのでお問い合わせください。
株式会社ニューズベースでは、自社に既にある研修コンテンツのまま運営面のご支援が可能です。社内の研修担当者が運営にまつわる煩雑業務を手放し、研修企画に注力できるようになります。ピンポイントでの支援も行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。