マインドセットとは?研修のメリットや開催手順についても解説!
人材育成を成功させるためには、従業員一人ひとりが「マインドセット」を持つことが重要です。
マインドセットという言葉は聞いたことがあっても、具体的な意味について把握していないという担当者も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、マインドセットの基礎知識やマインドセット研修を開催するメリット・開催手順などについて解説します。
目次
マインドセットとは?種類について
マインドセットとは、これまでの経験や教育・環境など、さまざまな要因によって形成された無意識の思考や行動パターンのことです。
マインドセットには、固定マインドセットや成長マインドセットなど、いくつか種類があります。
固定マインドセットと成長マインドセット
固定マインドセットと成長マインドセットの意味は、以下の通りです。
- 固定マインドセット:能力は生まれた時点で決まっており、これから努力しても何も変わらないというネガティブな考え方
- 成長マインドセット:努力次第でいくらでも能力を向上することが可能というポジティブな考え方
固定マインドセットの場合、失敗を恐れることで新しいことにチャレンジできなくなったり、困難な事態に直面するとすぐに諦めたりする傾向にあります。
一方の成長マインドセットは、失敗を恐れずに何事にも積極的にチャレンジして、自身の成長に貪欲な傾向にあります。
個人のマインドセットと企業のマインドセット
個人のマインドセットと企業のマインドセットの意味は、以下の通りです。
- 個人のマインドセット:心理状態や性格・価値観・これまでの生活環境などによって形成された考え方
- 企業のマインドセット:企業理念や行動指針・経営理念などを基に形成された考え方
個人のマインドセットと企業のマインドセットが相互に作用することで、個人の成長や企業の発展につながります。
階層別に必要なマインドセット
階層別にどのようなマインドセットが必要になるのか、気になる方もいるはずです。
以下の3パターンに分けて紹介します。
- 新入社員や若手社員の場合
- 中堅社員の場合
- 管理職の場合
新入社員や若手社員の場合
新入社員や若手社員の場合、ほかの社員と比較するとあらゆる面において経験が浅く、仕事に対するプロとしての意識が低かったり、知識・スキルが乏しかったりするはずです。
そのため、以下のようなマインドセットが必要になります。
- 業務におけるプロとしての自覚
- わからないことがあったら、周囲の人に聞くという主体性
- 指導されたらすぐに改善しようとする素直な気持ち
- 教えられた内容を自身の知識やスキルにしようとする貪欲さ
中堅社員の場合
中堅社員の場合、仕事や職場環境にも慣れ始めた頃であり、徐々に周囲から一人前として認められるようになります。
後輩や部下を持つ立場にもなってくるため、以下のようなマインドセットが必要です。
- 任された仕事を最後までやり抜く責任感
- 周囲を巻き込むリーダーシップ力
- 後輩や部下にも指導できるコーチング力
管理職の場合
管理職の場合、自身のことだけではなく、チームや部署が成果を出すためにどのようなことが必要なのかを考えるようになります。
また、経営者としての目線で考えることも多くなるため、以下のようなマインドセットが必要です。
- 部下に対する誠実な態度
- 目標を達成するための強い責任感
- 個人ではなく組織として成果を出す使命感
マインドセット研修を開催するメリット
マインドセット研修を開催するメリットは、以下の3つです。
- 成長速度が速くなる
- セルフコントロールの向上に期待ができる
- 自信が持てるようになる
順番に解説します。
成長速度が速くなる
マインドセット研修を開催することで、成長マインドセットを養うことが可能です。
その結果、社員一人ひとりの考え方がポジティブな方向へと変わり、失敗を恐れずに何事にも積極的にチャレンジすることで、従来よりも成長速度が速くなります。
新入社員の場合には、即戦力としての活躍にも期待ができるでしょう。
セルフコントロールの向上に期待ができる
マインドセット研修によって、過去の経験や教育などによって構成されたマインドセットをセルフコントロールするための手法が身につけられます。
セルフコントロールが向上することで自己管理能力が高まり、プレッシャーやストレスにも耐えられるような人材の育成につながります。
自信が持てるようになる
マインドセット研修によって、社員一人ひとりが成長を実感できるため、これまで以上に自信が持てるようになるはずです。
その結果、主体性のある人材が次第に増えていくようになり、組織全体の活性化に期待ができます。
マインドセット研修の開催手順
マインドセット研修の開催手順は、以下の4ステップです。
- 開催する目的を設定する
- 身につけてもらいたいマインドセットを決める
- 対象者や開催時期・内容を決める
- 研修を開催する
ひとつずつ解説します。
1.開催する目的を設定する
マインドセット研修を開催することで、社員一人ひとりの成長速度が速くなったりセルフコントロールの向上につながったりするなど、さまざまな効果に期待ができます。
しかし、「なぜマインドセット研修を開催するのか」目的が決まっていないと、それらの効果を享受できない可能性があります。
そのため、まずは開催する目的を設定しましょう。
抽象的ではなく、なるべく具体的に設定することが重要です。
2.身につけてもらいたいマインドセットを決める
開催する目的を設定したら、次に身につけてもらいたいマインドセットを決めます。
ただし、企業によって身につけてもらいたいマインドセットは異なります。おすすめの方法としては、実際に自社で活躍している社員のマインドセットを分析してみましょう。
そうすることで、身につけたもらいたいマインドセットが明確化されるはずです。
3.対象者や開催時期・内容を決める
身につけてもらいたいマインドセットを設定したら、マインドセット研修の対象者や開催時期・内容を決めます。
開催時期については、研修が行われたり新たな役職に就いたりするなど、環境が変わるタイミングで開催するのがおすすめです。
4.研修を開催する
対象者や開催時期・内容を決めたら、実際にマインドセット研修を開催していきます。
マインドセット研修に限らず、ほとんどの研修は何度も開催することで少しずつクオリティが高まります。
そのため、研修が終了したら担当者同士でよかった点や改善すべき点を話し合い、PDCAを回すことを意識しましょう。
まとめ
本記事では、マインドセットの基礎知識やマインドセット研修を開催するメリット・開催手順などについて解説しました。
マインドセットには、固定マインドセットや成長マインドセットといった種類があり、階層別によって必要なマインドセットも変わってきます。
マインドセット研修を開催することで、社員の成長速度が速くなったり自信が持てるようになったりするので、本記事を参考にマインドセット研修の開催を検討してみましょう。
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