学会座長の台本、どう作る?進行パターン例を紹介

公開日:2020.06.04  更新日:2022.09.30

「学会の座長に任命されたけど、何を言えばいいのかわからない」

「座長のための台本を探している」

このような方のために、学会座長の台本例を紹介します。

学会の座長はセッションの司会進行役であり、初めて座長に任命された方は特に緊張するのではないでしょうか。

この記事では、座長が実際に使えるフレーズを紹介します。細かい部分をアレンジすれば、そのまま使える内容になっているため、ぜひ活用してください。

 

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1.発表者の点呼確認

「○○先生いらっしゃいますでしょうか」

【ポイント】

セッションが始まる前に、ちゃんと発表者が揃っているかどうか確認しましょう。名前の読み方がわからない発表者がいれば、それも本人に聞いて確認しておきます。

 

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2.開始時間の案内

「本セッションは、○時○分から始まります。もう少々お待ちください」

 

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3.開始の挨拶・自己紹介

「それでは時間になりましたので、○○のセッションを始めたいと思います。このセッションで座長を務めます、□□病院の○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします。発表時間は○分、質疑応答は□分となっておりますので、どうぞご協力よろしくお願いいたします」

 

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4.発表者の紹介

「それでは、早速最初の演題に移らせていただきます。演題は『○○』。発表してくださるのは、□□大学、××先生です。どうぞよろしくお願いいたします」

 

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5.発表のタイムキープ

「申し訳ございませんが、そろそろお時間ですので、手短にお願いいたします」

 

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6.質疑応答

質疑応答は聴衆から厳しい質問が飛んできたり、逆に誰も質問しなかったりと、対処が難しいケースがいくつか考えられます。座長はそれらのシチュエーションにどう対処するかを事前に対策し、実際にその場面になった時に慌てないように準備しましょう。

質疑応答におけるシチュエーション別のフレーズを紹介します。

 

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6-1.質疑応答に移る時

「○○先生、ありがとうございました。大変興味深い発表で、考えさせられるところが多々ありました。それでは、ここからは質疑応答に移りたいと思います。質問がある方は挙手していただければと思います」

【ポイント】

必ず発表者に対して建設的なコメントを述べてから、質疑応答に移っていきましょう。発表者に対してコメントする時は、下記のような形容詞を使うと良いでしょう。

・すばらしい

・興味深い

・考えさせられる

・思慮に富んだ

・斬新な

6-2.挙手がある時

「それでは、中ほどの席の方。お名前と所属を言ってから、質問をお願いします」

【ポイント】

数名が挙手している場合、誰を指名しているかはっきりとわかるように、手を使う、質問者の特徴を言うなど、わかりやすく指名しましょう。

6-3.挙手がない時

「なにかございませんでしょうか」

「それでは、私の方から1つ質問してよろしいでしょうか。この研究を始めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか」

あるいは、

「○○は今まであまり聞いたことがなかった分野なので、もう少し詳しく聞かせていただいてよろしいでしょうか」

「○○のようなケースでは、この研究はどのように適用できると考えておられますか?」

など

【ポイント】

時に、聴衆の方から反応がない場合があります。もう一度質問がないか聴衆に促した後、なおも質問が出なければ、座長が代わりに質問をするのが一般的な流れです。

そのために、事前にいくつか質問を考えておくと良いでしょう。学会前に発表者の原稿をもらっていれば、必ず予習して、質問を考えておきましょう。

6-4.質疑応答の時間がほとんど取れない時

「それでは、質疑応答の時間に移らせていただきます。大変申し訳ございませんが、時間が過ぎているため、1名だけ質問をお受けします。」

6-5.質疑応答が紛糾した時/長引いた時

「申し訳ございませんが、次の質問に移らせていただきます。大変興味深い内容でしたので、またセッションが終わった後に発表者に質問していただければ幸いです。」

【ポイント】

時に厳しい質問が飛んで発表者が回答につまったり、質疑応答が紛糾したりすることがあります。そのような時にも、座長が場をコントロールしなければなりません。

座長が間に入る時は、発表者と質問者、双方を持ち上げつつ、にこやかにプログラムを進行するのがポイントです。

 

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7.質疑応答の終了

「時間が過ぎておりますので、申し訳ございませんが、他に質問がある方はセッション後に発表者に直接お願いいたします。○○先生、大変すばらしい発表をありがとうございました(拍手)」

【ポイント】

質疑応答が長引くと、次の発表者に迷惑をかけてしまうので、質疑応答が盛り上がっていても、きっちりとタイムキープをする必要があります。まだ質疑応答が続いている場合は、「大変申し訳ございませんが、そろそろお時間です」と柔らかくストップし、次のプログラムへ切り替えましょう。

質疑応答を終了する際には、発表者に対して建設的なコメントを述べ、座長が率先して拍手を導きましょう。

 

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8.次の発表者の案内

「それでは、次の演題に移りたいと思います。演題のタイトルは「○○」。発表してくださるのは□□病院所属、××先生です。よろしくお願いいたします。」

 

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9.セッション終了の案内

「以上で発表はすべて終了になります。最後に、発表者のみなさま、並びにご清聴いただいた会場の皆様に、感謝の気持ちを込めて拍手を送りたいと思います。どうもありがとうございました(拍手)。次のセッションは○時○分からとなります。それまでは休憩となりますので、よろしくお願いいたします。」

 

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10.まとめ

学会の座長が使えるフレーズを紹介しました。自分で台本を作ったら、学会運営者にチェックしてもらうと良いでしょう。

その他、座長が注意すべきポイントをまとめた司会進行マニュアルも公開しているので、ぜひ参考にしてください。

初めてに役立つ!学会の座長のための進行マニュアル

 

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