フォーラムとは?シンポジウム・カンファレンスとの意味や違い・開催の手順などを解説!

公開日:2022.03.24  更新日:2024.10.17
フォーラムとはどんな意味?シンポジウムやカンファレンスとの違い・手順などを解説!

みなさまは、フォーラムという言葉をご存知でしょうか。フォーラムは、公開討論会と呼ばれることがあり、正式には「フォーラムディスカッション」といいます。議論などで何かを決定する際、このフォーラムを利用することでより良い討論が行えます。また、フォーラムと似た意味の言葉にシンポジウムやカンファレンスがあります。

そこで本記事では、フォーラムやシンポジウム、カンファレンスとはどんな意味なのか、フォーラムとシンポジウムやカンファレンスとの違い、手順などを解説していきます。意味や違いを理解するとより良い討論が行えるようになるため、ぜひ参考にしてください。

 

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さまざまな開催形態の特徴まとめ

以下の各開催方式について、特徴を一覧表にまとめました。

  • フォーラム
  • シンポジウム
  • カンファレンス
  • パネルディスカッション
  • セミナー
  • ワークショップ
  • ディベート

このあとそれぞれの違いについてさらに掘り下げていきます。

開催形態 特徴
フォーラム ・集会所やネットワーク内に設定された共通の興味を持つ人が集まる場所を意味する
・正式名称は「フォーラムディスカッション」
・「公開討論会」と訳される
・共通の興味を持つことに対して議論したり、一つの問題に対して討論したりして結論を出す
シンポジウム ・語源は、古代ギリシャ時代に集まってお酒を交わすことを意味する「シュンポシオン」
・複数人で行う討論会
・「公開討論会」や「言及討論会」などを指す
・一つのテーマを、異なる意見を持つ人が討論
・討論の後、聴衆が質問をする形式を取る
・一つのテーマに対して複数人が討論を行うため、司会進行が必要不可欠
カンファレンス ・会議や協議会という意味を持つ言葉
・表記が「Conference」のため、「CF」と略されたり、「カンファ」などと呼ばれたりする
・医療現場では会議や打ち合わせ、スポーツではさまざまなチームで作られたリーグなど、シーンによって意味合いが変わる
パネルディスカッション ・一つの会場にさまざまな意見を持った人が集まり聴衆の前で意見を述べる
・司会者がテーマに沿って討論を進める
・フォーラムのように必ず結論を出すということはない
・それぞれの考え方が身に付きやすくなるため、学校の授業でも積極的に取り入れられている
セミナー ・語源はドイツ語のゼミナール
・一つのテーマについて、その道に長けた人が学びたい人に対して講義を行う
・学びたいという意思を持った参加者がいて、はじめて実施可能
・討論や多数決ではなく、参加者が学ぶことが目的
ワークショップ ・参加者の主体性を尊重した体験型の講座
・一つの会場に集まった参加者同士が意見を交換しあう
・参加者が意見交換しやすいように、椅子を円のように丸く配置する
・参加者同士が意見を交換しあうことが目的
・体験が組み込まれている
ディベート ・一つのテーマに対して、賛成派と反対派に分かれて討論する
・テーマは二択になるもので行われる
・目的は、討論によって賛成か反対かを決める
・物事を論理的に理解し、第三者を説得する必要がある
・考える力や説得力が身に付くため学校の授業などさまざまな分野で導入されている
・論点をずらさないよう注意する

 

なお、弊社株式会社ニューズベースでは、フォーラムやシンポジウム、カンファレンスなど、どのような形態や規模でも開催支援が可能です。

企画から運営、リード管理といった事後フォローまで、お客様の目的に合わせ総合的にプロデュースします。

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フォーラム・シンポジウム・カンファレンスとは?

「フォーラム」、「シンポジウム」、「カンファレンス」は、似たような意味を持っていますが、具体的には異なっています。ここでは、それぞれの意味を解説します。

 

フォーラムとは

フォーラムという言葉の本来の意味は、集会所やネットワーク内に設定された共通の興味を持つ人が集まる場所のことです。その語源は、古代ローマにあった集会用の広場とされています。

フォーラムは正式名称が「フォーラムディスカッション」であり、「公開討論会」と訳されることもあります。共通の興味・関心を持つ人たちが集まり、それに対して議論を交わしたり、一つの問題に対して討論をしたりして結論を出すのがフォーラムであるといえます。

こうした意味を持つフォーラムは、集団討論の方式の一つとして利用されています。討論の結論を、議論などを通して明確にしたい場合に利用するのがおすすめです。

また、フォーラムに参加する人が増えるほど結論を出すのが困難になることから、多数決により最終的な結論を出すことがほとんどです。

 

シンポジウムとは

シンポジウムの語源は、古代ギリシャ時代に集まってお酒を交わすことを意味する「シュンポシオン」です。シンポジウムの意味は、複数人で行う討論会のことであり、「公開討論会」や「研究討論会」などを指しています。

シンポジウムの特徴は、一つのテーマに対して複数人で討論を行うことです。シンポジウムでは、一つの同じテーマに対し、違う意見を持つものが参加者の前で討論を行います。その後、参加者が質問をする形を取ります。このような特徴があるシンポジウムは、基調講演の際に利用される方式の一つで、一つのテーマに対してさまざまな意見を知りたい場合に利用することがおすすめです。

一つのテーマに対してさまざまな意見を知りたい方にとって、シンポジウムはとても有意義な時間になります。また、シンポジウムは、一つのテーマに対して複数人が討論を行うため、司会進行が必要不可欠です。進行によってシンポジウムの効果や内容が大きく異なるため、とても重要な役割となっています。

 

カンファレンスとは

カンファレンスは、英語で会議や協議会といった意味を持っている言葉です。「Conference」と書くため、「CF」と略されることがあり、カンファレンスを良く行う現場では「カンファ」などと呼ばれています。

カンファレンスの特徴は、利用するシーンによって意味合いが変わることです。例えば、医療現場におけるカンファレンスでは、会議や打ち合わせなどの意味で使われています。一方で、スポーツ現場では、さまざまなスポーツチームで作られたリーグをカンファレンスと呼んでいます。

このように、カンファレンスは利用するシーンによって異なり、会議や協議会以外に連盟や同盟といった意味を持っています。利用するシーンによってカンファレンスの意味を使い分けられるようにしておくことが重要です。

 

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フォーラムと似た意味の言葉との違い

フォーラムには以下のように似ている意味を持つ言葉が数多くあります。

  • フォーラムとシンポジウム
  • フォーラムとカンファレンス
  • シンポジウムとカンファレンス
  • フォーラムとパネルディスカッション
  • フォーラムとセミナー
  • フォーラムとワークショップ
  • フォーラムとディベート

ここでは、それぞれの違いについて解説します。

 

フォーラムとシンポジウムの違い

フォーラムとシンポジウムは、どちらも討論会と訳されるため違いがわかりにくいです。しかし、フォーラムとシンポジウムには違いがあります。フォーラムは、共通の興味を持つことに対して議論をしたり、一つの問題に対して討論をして結論を出すことです。

一方で、シンポジウムは、一つのテーマに対して複数人のものが違う意見で発表した後、発表を聞いた者が質問をするという形で行われます。

フォーラムとシンポジウムの特徴を比べると、フォーラムは一つの結論を出す討論会であり、シンポジウムは多くの意見が知れる討論会であることがわかります。このように、フォーラムとシンポジウムは、意見に対するアプローチの方法が異なることを理解しましょう。

 

フォーラムとカンファレンスの違い

フォーラムとカンファレンスは、どちらも話し合いを行う点では同じですが、意味に大きな違いがあります。

フォーラムは、テーマに対して討論を行い、結論を出します。一方で、カンファレンスは、英語で会議や協議会を意味しており、組織内で話し合いを行う場合に利用される言葉です。

フォーラムとカンファレンスを比べると、フォーラムには第三者が存在し、カンファレンスには存在しません。そのため、フォーラムは規模が大きく、参加する人数も多いです。また、カンファレンスはフォーラムのように結論を出す必要がなく、結果的に見ると組織内の意見交換の場という形が多くなっています。

カンファレンスの開催を検討している人は以下の記事を参考にしてみてください。

カンファレンスとはどんな意味?業界別や似た言葉との違いについても解説!

 

シンポジウムとカンファレンスの違い

シンポジウムとカンファレンスは、前述したフォーラムとカンファレンスの違いととても似ています。シンポジウムは、テーマに対して複数人で討論を行い、参加者が質問をするため、複数の答えがあります。一方で、カンファレンスは、組織内で話し合いを行い結論を出します。

シンポジウムとカンファレンスを比べると、シンポジウムには第三者が参加し、質問を行いますが、カンファレンスでは組織内のみで話し合いを行うため第三者の介入はありません。

このようなことから、シンポジウムとカンファレンスの違いは、第三者がいるかや介入してくるかなどの違いがあることがわかります。

 

フォーラムとパネルディスカッションの違い

パネルディスカッションは、一つの会場にさまざまな意見を持っている者が集まり行われます。パネルディスカッションの場合は、司会者がテーマに沿って討論を進め、フォーラムのように結論を必ず出すということはありません。そのため、パネルディスカッションの目的はテーマに対する討論になります。

このような特徴があるパネルディスカッションは、それぞれの考え方が身につきやすくなるため、学校の授業でも積極的に取り入れられています。

フォーラムとパネルディスカッションを比べると、フォーラムでは結論を出しますが、パネルディスカッションでは結論を出す必要がありません。テーマについて参加者それぞれの考えを知りたい場合にパネルディスカッションを利用し、結論を出したい場合はフォーラムを利用することがおすすめです。

 

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フォーラムとセミナーの違い

セミナーは、一つのテーマについてその道に長けた者が、学びたい者に対して講義を行います。セミナーは、学びたい意思がある参加者がいることで行うことができます。そのため、結論を出すために行うフォーラムとは目的が異なっています。

セミナーの目的は、参加者が学ぶことです。また、セミナーの開催を考えている方は、参加者の気持ちを一番に考えて講義を作成しましょう。

フォーラムとセミナーを比べると、それぞれの目的が異なることがわかります。参加者で話し合いを行い結論を出したい場合はフォーラムを行うことがおすすめです。

 

フォーラムとワークショップの違い

ワークショップは、一つの会場に集まった参加者が意見を交換しあう場です。そのため、ワークショップの参加者が意見交換をしやすいように椅子を円のように丸く置くことで、お互いが認識しやすい形で行われます。フォーラムとの違いは、結論を出すことが目的か、参加者同士が意見を交換することが目的かです。

またワークショップは、ビジネスや教育といった多くのテーマに合わせて開催することができ、多くの参加者の意見を知ることでさまざまな価値観があることを学べます。多くの参加者の意見を知れるワークショップですが、人数が多すぎるとその分時間がかかってしまうため、人数をある程度制限することで効果的に実施できます。

 

フォーラムとディベートの違い

ディベートは、一つのテーマに対して賛成派と反対派に分かれ討論をします。そのため、ディベートのテーマは二択になるもので行われます。また、ディベートの目的は討論により賛成か反対かを決めることです。このようなことから、討論の目的がフォーラムとは違うことが分かります。

ディベートは、物事を論理的に理解し第三者を説得する必要があるため、説得力や考える力が身に付くため学校の授業などさまざまな分野で導入されています。ディベートの際の注意点としては、論点をずらさないようにすることです。論点がずれてしまうと、ディベートの意味がなくなり、効果が発揮されません。

 

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フォーラム・シンポジウム・カンファレンスの開催形式

フォーラムやシンポジウム、カンファレンスの開催形式には、「オフライン開催」「オンライン開催」「ハイブリッド開催」があります。それぞれのメリットやデメリットを見てみましょう。

 

・オフライン開催

実際に会場に集合して実施するため、臨場感のあるイベントが体験できる点がメリットです。

また、参加者全員が同じ空間を共有しながらイベントを進めるため、より活発にコミュニケーションが取れます。イベント後に雑談や交流ができる点も、オフライン開催ならではの特徴といえるでしょう。

一方、デメリットは会場に赴く移動時間が発生してしまう点です。会場が遠い人の場合、物理的に参加が難しくなる他、会場のレンタル料が発生します。

 

・オンライン開催

配信用の会場から、全てのイベントをオンラインで配信する開催方法です。会場は配信できる広ささえ確保できればよいため、収容人員については考える必要がありません。

また、場所の制約がなくイベントに参加できる点も大きな魅力です。

デメリットとしては、臨場感に欠ける点が挙げられます。

そのほかに、運営側に参加者の反応が分かりにくい点や、参加者側も自宅などから参加する場合、集中力に欠けてしまうかもしれません。

 

・ハイブリッド開催

会場に赴いて参加するオフライン開催と同時に、オンライン配信も実施する開催手法です。

オフラインとオンラインのいいとこどりで、実際に会場に赴いて参加したい方、会場が遠いなどの理由からオンラインで参加したい方両方のニーズに対応できます。

ただし、会場の確保や準備とオンライン配信の準備の2つを同時に進めなければならない点がデメリットです。

 

フォーラム・シンポジウム・カンファレンス開催の手順

フォーラム・シンポジウム・カンファレンス開催までの手順を説明します。

 

・テーマ決定と企画立案
まずは議論するテーマを決めて、どのようなことに興味・関心を持つ人をターゲットにするか明確化します。テーマとターゲットを中心に企画立案や登壇者の選定、集客、規模などさまざまなことが決まりますので、時間をかけて決めることが大切です。

 

・会場選びと手配
企画した規模や想定される参加者の人数、アクセス、予算などを考慮して会場を選びます。会場のアクセス・認知度は集客に影響を与えますので、じっくりと選びましょう。

 

・登壇者の選定と依頼
登壇者やパネラー、コメンテーターなどを招く場合は、事前に決めたテーマに沿って選定します。依頼する場合、報酬はもちろん交通費や宿泊費が必要になることがありますので事前に確認しておきましょう。また、人気の登壇者はスケジュールが埋まりやすいため、早めに依頼するのがおすすめです。

 

・集客や宣伝
参加者を募るために、さまざまな方法・媒体で宣伝を行います。告知開始の目安は開催の1ヶ月前が一般的です。Webサイトの開設、SNS広告、リスティング広告などのオンラインはもちろん、チラシやDM送付などオフラインの手法もあわせて行うと効果的です。

 

・開催の準備
イベント開催に向けて資料・機材・設備などを準備していきます。例えば、スライドを映すためのプロジェクターやスクリーン、司会者や登壇者が使用するマイクなどの機材は会場から借りるのか当日持ち込むのかをリスト化しておきましょう。運営マニュアルも作成し、当日の進行をスムーズに進められるようにしましょう。

 

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フォーラム・シンポジウム・カンファレンスを成功させるには

フォーラム、シンポジウム、カンファレンスの進め方ですが、先ほど解説した手順の通り準備することがとても重要です。また、フォーラム、シンポジウム、カンファレンスによって開催する目的が異なります。

 

フォーラムの目的は、討論を行い参加者で一つの結論を出すことです。

シンポジウムの目的は、討論をさまざまな意見で複数人が行い、さまざまな意見を知ることです。

カンファレンスの目的は、組織内の意見交換です。

 

このようなことから、フォーラム、シンポジウム、カンファレンスは、討論をする内容の構築に集中するためにも、会場選定や事務局開設などの準備・当日運営は、経験豊富なプロに任せることがおすすめです。

株式会社ニューズベースではフォーラムやシンポジウム、カンファレンスを始めとした大規模イベントの運営サポートを行っています。イベント運営をご検討の際にはこちらからお気軽にご連絡・ご相談ください。

 

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まとめ

本記事では、フォーラム・シンポジウム・カンファレンスについて解説しました。似たような言葉ですが、それぞれ以下のような目的があります。

  • フォーラム:討論を行い参加者で一つの結論を出す
  • シンポジウム:討論をさまざまな意見で複数人が行い、さまざまな意見を知ること
  • カンファレンス:組織内の意見交換

こうした違いはありますが、いずれも開催の準備を行うには多くの労力が必要です。運営ノウハウがない、リソースが割けないなどの理由で、準備が思うように進まず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

より良いイベントにするためには、問い合わせ対応や資料管理、会場管理などをプロに任せるのがおすすめです。煩雑な業務を任せれば、討論テーマの検討などコアな部分にリソースを集中でき、より良いイベントを作り上げやすくなります。

株式会社ニューズベースでは、フォーラム・シンポジウム・カンファレンスを始めとした大規模イベントの事前準備から当日運営、集客やアフターフォローまで柔軟にサポートしております。イベント運営をご検討でしたら、お気軽にご連絡・ご相談ください。

 

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