【1on1】メリットや手順・効果的に実施するためのポイントを紹介!
従業員の成長を促すために、「1on1」を導入している企業も増えてきています。
しかし、1on1を実施することで具体的にどのような効果が期待できるのか、詳しく知らないという担当者もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、1on1の基礎知識やメリット・実施手順などについて解説します。
目次
1on1とは?
1on1とは、名前の通り部下と上司が1対1で行うミーティングのことです。
通常は定期的に実施しますが、そのペースはさまざまです。週に1度のペースで実施している企業もあれば、月に1度のペースで実施している企業もあります。
実施時間も企業によって異なりますが、基本は15〜30分程度です。
1on1を実施することで、信頼関係の構築や定着率の向上などが期待できます。
1on1が注目を集めている理由
1on1が注目を集めている主な理由として、以下の2つが挙げられます。
- 少子高齢化による労働人口の減少
- VUCAの時代
一つずつ解説します。
少子高齢化による労働人口の減少
日本では、少子高齢化による労働人口の減少が深刻な問題となってきており、人手不足が常態化している企業も少なくありません。
しかし、このような厳しい状況であっても、業務を遂行させる必要があります。
そこで、現状のリソースで生産性を高めるためにも、従業員一人ひとりのポテンシャルを最大限発揮させることを目的として、1on1が注目を集めています。
VUCAの時代
デジタルテクノロジーの進化や世界情勢などの影響によって、現代は「VUCAの時代」と呼ばれています。
VUCAの時代とは、先行きが不透明で予測するのが困難な状態のことです。
なお、VUCAとは以下の頭文字を取ってできた造語となります。
- Volatility(変動性)
- Uncertainty(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性)
VUCAの時代によって、従業員の考え方や意識も少しずつ変化していき、いきなり退職を決意する従業員がいつ現れてもおかしくありません。
しかし、1on1を実施していれば、従業員一人ひとりの変化に対して迅速に気づけるようになり、早めの対策を講じることが可能です。
1on1を実施するメリット
1on1を実施するメリットは、以下の3つです。
- 上司と部下の信頼関係を構築できる
- 定着率の向上に期待ができる
- 部下の成長につながる
順番に解説します。
上司と部下の信頼関係を構築できる
1on1では、業務内容についてはもちろん、プライベートのことについても話します。
週1〜月1回のペースで実施するので、長期的に継続することで上司と部下の信頼関係の構築につながります。
特に最近はテレワークやリモートワークによって、従業員同士のコミュニケーションの希薄化を課題としている企業も多いので、そのような場合には非常に効果的です。
定着率の向上に期待ができる
1on1を実施することによって、上司は部下が抱える業務に対する悩みや不安を把握することが可能です。
その悩みや不安に対して的確なアドバイスをすることで、悩みの解消につながり、定着率の向上に期待ができます。
また、業務に対するモチベーション向上にもつながるでしょう。
部下の成長につながる
1on1では、上司が部下に対して日頃の業務に対するフィードバックも行います。
よかった点はもちろん、改善すべき点も共有することで、部下は自身の課題が明確になるはずです。
その結果、課題解決に向けた取り組みを行うようになるため、自然と部下の成長につながります。
1on1の実施手順
1on1の実施手順は、以下の4ステップです。
- 1on1を実施する目的を明確にする
- 1on1を実施する時間とスケジュールを決める
- 1on1を実施する
- その後も定期的に実施する
一つずつ解説します。
1on1を実施する目的を明確にする
まずは1on1を実施する目的を設定します。
目的が曖昧だと、実施したとしても効果を実感できない可能性があるため、なるべく明確にすることが重要です。
目的を明確にしたら、部下にも共有しましょう。
1on1を実施する時間とスケジュールを決める
次に、1on1を実施する時間とスケジュールを決めます。
実施する時間の目安は、15〜30分程度です。
スケジュールについては、月末が忙しいのであれば月初や月中にするなど、お互いが忙しくない日にちを設定しましょう。
1on1を実施する
時間とスケジュールが決まったら、実際に1on1を実施していきます。
実施する上でのポイントについては、次項で詳しく解説します。
その後も定期的に実施する
初回の1on1が終了したら、その後も定期的に実施するため、次回のスケジュールを決めます。
頻度としては、週1〜月1回のペースが好ましいです。
効果的な1on1を実施するためのポイント
効果的な1on1を実施するためのポイントとして、以下の4つを意識しましょう。
- どのような内容を話すのか事前に考えておく
- 適した場所を用意する
- これまでの会話した内容を記録する
- 部下の話をしっかり聴く
順番に解説します。
どのような内容を話すのか事前に考えておく
1on1を実施する時間は限られています。
より有意義な1on1にするためにも、話すテーマや順番について事前に決めておきましょう。
また、事前に部下に対して、話したいことがあるかどうか確認しておくことも重要です。
できるだけ部下の話したいテーマを優先するようにしまよう。
適した場所を用意する
1on1では、適した場所を用意することも重要です。
例えば、あまりほかの人に聞かれたくない深刻な内容の場合には、2人きりでゆっくり話せる静かな場所を用意しましょう。
話す内容によって適した場所を選ぶことで、部下も話しやすくなり、さらなる信頼関係が構築されるはずです。
これまでの会話した内容を記録する
1on1は継続的に実施することで、少しずつ効果が実感できるようになります。
前回の内容を基に話し合うことも多いので、これまで会話した内容をしっかり記録しておくことが重要です。
会話した内容を記録できる1on1ツールは豊富にあるので、操作性や導入実績などを比較検討した上で導入を検討しましょう。
部下の話をしっかり聴く
1on1の主役は、あくまでも部下です。
部下の話を聞いた上で、課題解決のためのアドバイスをしたりフィードバックを行ったりすることによって、定着率の向上や部下の成長につながります。
そのため、上司は聞き役に徹しましょう。
どうしても話したい内容がある場合には、1on1以外の時間を活用しましょう。
まとめ
本記事では、1on1の基礎知識やメリット・実施手順などについて解説しました。
1on1を実施することで、信頼関係を構築できたり、定着率の向上に期待ができたりするといったメリットがあります。効果的な1on1を実施したいのであれば、話す内容を事前に準備したり、これまでの会話した内容を記録したりすることを意識しましょう。
本記事を参考に、効果的な1on1を実施してみてください。
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