人材育成で研修を開催するためのステップとは?手法や成功させるためのポイントも
少子高齢化による労働人口の減少や人材の流動化が加速してきていることから、多くの企業では1人でも多くの人材を確保するために人材育成に注力しています。人材育成を行う上で研修の開催が必要不可欠ですが、うまくいかずに頭を悩ませている担当者も多いはずです。
そこで本記事では、人材育成で研修を開催する前に確認すべき内容や研修を開催するためのステップ・成功させるために意識すべきポイントなどを解説します。
目次
人材育成で研修を開催する前に確認すべき3つの内容
人材育成で研修を開催する前に、以下3つの内容についてまずは確認しておきましょう。
- 従業員の知識やスキル
- 自社が抱えている課題
- 自社の最終的な目標
一つずつ解説します。
従業員の知識やスキル
研修を開催しても、既に知識やスキルが身についている内容であれば意味がありません。
従業員によって習得している知識やスキルは大きく異なるため、まずは従業員一人ひとりの知識やスキルがどれくらいのレベルなのかを確認しましょう。
自社が抱えている課題
自社が抱えている課題を十分に把握しないまま研修を開催した場合、研修の目的が明確になりません。その結果、自社にとって最適な研修が開催できず、失敗してしまう可能性があります。
研修を成功させたいのであれば、開催する前に自社が抱えている課題を必ず確認しておきましょう。
自社の最終的な目標
自社の最終的な目標を決めておくことは、研修を開催するにあたっての明確な指針となります。目標があることによって、軸がぶれることなく目標に適した研修を開催することが可能です。
このとき目標は抽象的ではなく、なるべく具体的に設定しましょう。
人材育成において研修を開催するための5つのステップ
人材育成において研修を開催するためには、以下5つのステップがあります。
- 研修を開催する目標を設定する
- 研修担当者を決める
- 研修手法を選定する
- 研修を実施する
- 研修の内容を振り返る
順番に解説します。
1.研修を開催する目標を設定する
研修はただ開催すればいいというわけではありません。効果的な研修を開催したいのであれば、明確な目標を設定することが重要です。
「研修を通して受講者にどのような状態になっていてほしいのか」を考えましょう。
2.研修担当者を決める
研修を開催する目標を設定したら、研修担当者を決めます。
研修担当者によって研修クオリティも大きく異なります。そのため、社内で開催したいのであれば、研修担当者の育成にも注力しましょう。
社内のリソースが不足している場合には、外部に委託するのもおすすめです。
3.研修手法を選定する
研修担当者を決めたら、研修手法を選定しましょう。
研修手法は、OJTやOFF-JT・オンライン研修などさまざまあります。それぞれの特徴は次項で詳しく解説します。
4.研修を実施する
実際に研修を実施します。
研修がスムーズに進まないと、受講者のモチベーションが低下する要因にもなるため、イレギュラーな事態が起きても迅速に対応できるような体制を構築しておきましょう。
5.研修の内容を振り返る
研修が終了したら、必ず実施内容を振り返りましょう。
よかった点や改善すべき点などを担当者同士で話し合ってPDCAを回すことで、次回の研修ではさらなる効果が期待できます。
人材育成における具体的な研修手法
人材育成における具体的な研修手法は以下の3つです。
- OJT
- Off-JT
- オンライン研修
それぞれの特徴を解説します。
OJT
OJTとは「On the Job Training」の略称であり、実際の業務を通して学習する研修手法です。
多くの場合、上司や先輩がマンツーマンで教えてくれるので、わからないことがあっても気軽に相談できます。また、一人ひとりの学習スタイルに柔軟に対応することも可能です。
ただし、上司や先輩によってティーチングスキルが異なるため、実施期間が同じでも成長速度に大きな差が出る可能性があります。
Off-JT
Off-JTとは「Off the Job Training」の略称であり、セミナーや研修などの外部で学習する研修手法です。
Off-JTによって実際の業務では学べないような知識を習得できたり、体系的に学習したりすることが可能です。
オンライン研修
オンライン研修とは、インターネットとパソコンもしくはスマートフォンを活用して学習する研修手法です。オンライン研修のなかでも代表的なものが「eラーニング」です。
オンライン研修は時間や場所に縛られることなく、自分たちの好きなタイミングで学習できます。また、受講者一人ひとりの進捗状況を一元管理できるのもメリットといえるでしょう。
ただし、オンライン研修は基本的に1人で学習するため、モチベーションが続かないという受講者が出てくる可能性もあります。
人材育成における研修を成功させるための3つのポイント
人材育成における研修を成功させるためには、以下3つのポイントを意識しましょう。
- 研修を開催する前に目的や内容について共有する
- アウトプットする場を設ける
- 最適な研修手法を選ぶ
順番に解説します。
研修を開催する前に目的や内容について共有する
研修を開催する目的や具体的な内容を受講者が事前に把握していないと、準備や心構えができていない状態での開催となるため、本来の効果が期待できない可能性があります。
そのような事態を防ぐためにも、研修を開催する前に目的や内容について共有しておきましょう。
アウトプットする場を設ける
せっかく研修を開催したのにもかかわらず、インプットした状態のままでは時間の経過に伴い記憶が薄れてしまいます。
研修で学習した内容をしっかりと記憶に定着させて実際の現場でも活用できるよう、アウトプットする場を設けましょう。
最適な研修手法を選ぶ
前項でも紹介したように、人材育成における研修手法は複数あります。自分たちに合っていない研修手法を選んでしまうと、効果が半減する恐れがあるので、注意が必要です
研修手法によってそれぞれメリット・デメリットがあるので、特徴をしっかりと把握した上で自分たちに最適な研修手法を選びましょう。
まとめ
本記事では、人材育成で研修を開催する前に確認すべき内容や研修を開催するためのステップ・成功させるために意識すべきポイントなどを解説しました。
研修を開催する前に、従業員の状況や自社が抱えている課題などを必ず確認しましょう。また、研修を成功させたいのであれば、研修を開催する目的や内容を事前に受講者に共有したり、アウトプットする場を設けたりすることが重要です。
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