内定者研修の目的とは?研修内容や実施手順、開催するうえでのポイントを解説!
内定を承諾されたからといって内定者の入社が確定するわけではありません。内定を承諾しても様々な理由で入社直前に辞退されるケースも珍しくないのです。そのため、企業は内定者研修を行うことで内定者の不安や悩みを取り除き、内定辞退を防ぐなどの対策を講じています。
しかし、内定者研修をどのように行えばいいのかわからない担当者も多いのではないのでしょうか。そこで今回は、内定者研修の内容や実施手順、開催するうえでのポイントを解説します。
目次
内定者研修を開催する3つの目的
内定者研修を開催する3つの目的は以下の通りです。
・内定者の不安や悩みを解決する
・即戦力となる人材の確保
・内定辞退の阻止
1つずつ解説します。
内定者の不安や悩みを解決する
一度決めた会社で定年まで働き続けるという人もいるので、入社する会社を決めるというのは人生の中でも非常に大きな決断です。そのため、内定者によっては内定が決まってからも「本当にこの会社を選んで良かったのだろうか」と不安になる人も少なくありません。
内定者研修を開催することで、一緒に働く同期や先輩と事前にコミュニケーションを取ることができます。その結果、それまであった漠然とした不安や悩みを解消することにも繋がるのです。
即戦力となる人材の確保
常に人材不足に悩まされている企業も少なくありません。新たな人材を確保しても一から業務を教える必要があるので、さらに人材不足に陥るのです。
そこで入社前に内定者研修を開催することで、業務に関する知識やスキルを学ばせることができます。基礎知識を習得させることによって即戦力としての活躍にも期待できるのです。
内定辞退の阻止
最近では内定をもらってからも就職活動を続ける人が多く、内定を一度承諾しても辞退する人もいます。内定を辞退されてしまうと企業は再度人材を募集しなければいけなくなり、余計なコストもかかってしまうので、企業としてはなるべく避けたい問題です。
内定者研修では、自社の業務内容や働き方・魅力などを改めて説明することによって、内定辞退を阻止することができます。
内定者研修の内容
内定者研修の内容は以下の5つです。
・自己紹介
・事業内容の説明
・グループワーク
・ビジネスマナー
・懇親会
順番に解説します。
自己紹介
まずは内定者同士で仲良くなってもらうために自己紹介を行います。自己紹介は全員の前で1人ずつ行うのが一般的ですが、人数が多いのであれば数名のグループに分かれて行うこともあります。
会社の説明
事業内容や企業理念・ビジョンなど、会社に関する内容を説明することで帰属意識を高めることに繋がります。
グループワーク
ゲーム感覚のようなグループワークを実施することによって、内定者の緊張をほぐして自然と内定者同士でコミュニケーションが取れるようになります。協調性や判断力・問題解決力なども養うことができるので、一石二鳥です。
ビジネスマナー
ビジネスマナーは社会人としての基本です。新入社員研修のカリキュラムに組み込んでいるという企業もありますが、少しだけでも行っておくと、新入社員研修でスムーズに進めることができます。
懇親会
実際に働いている上司がどんな人なのか気になる内定者も少なくありません。先輩社員と交流できる懇親会を開催することで、入社した時のイメージがしやすくなります。不安に感じていることも気軽に聞くことができるので、入社に対するモチベーションは更に高まるでしょう。
なるべく親近感を持たせるためにも、懇親会は入社1〜3年目の若手社員を参加させるのがおすすめです。
内定者研修の実施手順
内定者研修の実施手順は以下の3ステップです。
1.研修目的を決める
2.目的に合った研修内容の設定
3.実施スケジュールの調整
順番に見ていきましょう。
1.研修目的を決める
「内定辞退率を下げたい」、「即戦力となる人材が欲しい」など、内定者研修を開催する目的は企業によって様々です。目的によって研修内容も異なるので、まずはどのような目的で内定者研修を開催するのか決めましょう。
2.目的に合った研修内容の設定
研修目的が決まったのであれば、その目的に合った研修内容を設定します。即戦力の人材確保を目的とする場合には、業務内容の説明だけでなく、実際に業務で必要な知識やスキルの習得なども内定者研修で行いましょう。しかし、研修内容があまりにも難しい場合には内定辞退率を高めてしまうことにもなるので、注意が必要です。
3.内定者研修を開催するスケジュールの調整
内定者研修を開催するスケジュールの調整を行います。1回しか開催しない企業もあれば、複数回開催する企業もあるなど、さまざまです。6月〜7月くらいに就職活動は一旦落ち着くので、8月〜3月までの間に「いつ開催するべきなのか」、「どれくらいの回数で開催するのか」決めましょう。
内定者研修を開催するうえでのポイント
内定者研修を開催するうえでのポイントは5つあります。
・研修目的や研修内容を明確に決める
・内定者目線で考える
・現場で求められている内容を盛り込む
・内定者のスケジュールを確認する
・内定者一人一人の特徴などを抑える
研修目的や研修内容を明確に決める
研修目的や研修内容が曖昧のまま開催してしまっては、効果には期待できません。内定者研修を開催するだけでも莫大なコストがかかるので、企業と内定者の両方が研修を通してプラスになるように研修目的や研修内容は明確に決めましょう。
内定者目線で考える
内定者研修は企業にとってはもちろん、内定者からしても非常に重要です。内定者研修の内容がイマイチだった場合には内定辞退にも繋がるので、あくまでも内定者目線で満足のいくような研修内容を考えましょう。
現場で求められている内容を盛り込む
即戦力となる人材を求めている場合、現場で求めてられている内容を内定者研修に盛り込みましょう。現場で求められている内容は実際に現場を担当している従業員が一番よく理解しているはずなので、これから配属される部署に聞いてみるのがおすすめです。
内定者のスケジュールを確認する
学校の試験やイベントなどが内定者研修と被ってしまうというケースも珍しくありません。内定者研修の参加率が悪くなる原因にもなるので、内定者から今後のスケジュールをあらかじめ聞いてみましょう。
内定者一人一人の特徴などを抑える
内定者研修では、内定者一人一人の特徴なども抑えておきましょう。特徴を抑えておくことで今後の適切な人材配置に繋がり、離職率を低下させることができます。入社前のフォローも可能となるので、あらかじめチェックシートを用意しておくのがおすすめです。
まとめ
今回は内定者研修の内容や実施手順、開催するうえでのポイントを解説しました。
内定者研修は内定辞退を阻止したり即戦力となる人材の確保に繋がったりもするので、企業にとっては必要不可欠です。しかし、リソース不足で内定者研修まで手が回らない担当者も多いのではないのでしょうか。
そんな時には「アウトソーシング」がおすすめです。アウトソーシングすることで、スケジュールの調整や当日の会場準備などを全て委託することができます。
弊社、株式会社ニューズベースでは研修運営代行サービスを提供しています。年間400件以上の案件実績があり、進行管理や会場準備などの業務を委託することが可能です。まずはお気軽にご相談ください。
企業と内定者にとって意味のある内定者研修を開催しましょう。